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世間の理屈でリスキリングを押しつけられる50代社員の愁い_MyJC②

『会社で悶々と過ごす50代が、60代で燦然と輝くために今やるべき事』と題し、自分軸のジョブ・クラフティング論をコミックと文章でまとめていきます。
その【序論:50代の働き方は変えようがないのか】の2話目です。


リスキリングに対する社会と個人との温度差

リスキリングやジョブ・クラフティングが50代社員に空振りの理由

人生100年戦略としてさらに働き続けられるようにと、国をあげてのリスキリング(新たな業務知識やスキルの再教育)が謳われています。

助成金などによる支援策が講じられ、次世代へ役立つ能力を獲得することでキャリアアップを果たし、今後進むであろうビジネス現場のDX化に対応できる人材になろう
……って、50代社員ご本人の動機づけになるのでしょうか?

そんな在籍中に実現するか定かでない未来の幻影を押しつけられた学び直しに、誰も気持ちを高めてはくれません。
講義においてリスキリングの件になっても、受講者からは何の熱気も感じられないのが現実です。

さらに本テーマでもあるジョブ・クラフティング
上層部からの指示命令で動くのではなく、主体的に仕事や人間関係を改善していく取り組みも、現状からみると組織側の視点でしかない一方的な理屈に感じられます。

もういいじゃないですか。
組織から与えられた目標に焦点を合わせて働くスタイルにしがみつくのは。

30年も染み付いてきた会社員としてのスタンスを取っ払うタイミングが、50代の今なのです。


花束をもらってビジネス人生を終わらせることを本当に望むのか

労働の”労”は「ねぎらう」という意味です。
その言葉の先には「疲れる」という状況が見え隠れします。
なので労働とは”骨を折って働く”イメージがつきまとうわけです。

自らの仕事はそんな労働との印象を持てば、早く楽になりたいと考えるのが当然です。
自分以外の何かに動かされて業務をこなすばかりでは「働かされている」にしかならず、そこから抜け出したい衝動が「働かないで生きる」夢へと走ってしまうのです。

会社が決めた定年というラインで働き終えるとすれば結局、自分のビジネス人生は組織の想定範囲内で終了です。

その現実路線から脱却するには、汗水流してきた仕事のラストシーンは自らの手で描く意志を持つことです。
これこそが仕事に対する自己決定理論の発動
そんな内発的動機付けができれば、働く行為への見え方が変わり、やる気が膨らむトリガーになるのです。


会社以外で生きていく60代の姿を怖がらずに想像していく

自らの定年が仕事の終わりでないとすれば、60代に新たなビジネスステージが待っているはずです。
報酬の確保、ノルマや評価、上位方針に連動する目標などが取り払われた仕事の世界。
そう、いま流行のウェルビーングなワークライフの実現です。

しかしながら社会人になって30年ほど考えてこなかった組織外での自分を、この場で思い浮かべることは難しいでしょう。
ただ、難しいと思える物事は決してできないわけではありません。
難しいとは慣れていないだけ。
満足して仕事をしている自分を想像する習慣を持てばよいのです。

いわば「できない」「やれるわけない」「うまくいかないだろう」とネガティブ反応になってしまうのは、60代に待ち受ける魅力的な仕事への想像力が欠如し、ただ未知を怖れる自分自身への不信に尽きます。

ではどのような可能性が60代のビジネスライフには待ち受けているのでしょうか……


次回は『60代だからこそ花開く”ビジネス先生業”への挑戦』です。



『会社で悶々と過ごす50代が、60代で燦然と輝くために今やるべき事』のラインナップ

自分軸でジョブ・クラフティングを実践する手法を、日々の習慣に落とし込んだビジネスメソッドとしてまとめていきます。
各記事の公開後に、下記の一覧から該当noteへリンクいたします。

【序論:50代の働き方は変えようがないのか】

【今日のジョブ・クラフティング】

ノートに万年筆を挟んでミーティング(未定)
書面にある副詞と形容詞にアンダーライン(未定)
100均ホワイトボードに描きながら説明(未定)

 以下、つづく



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