MyGO!!!!!SS下書き②
SSの下書きです。
MyGO!!!!!13話のave mujicaのライブについて、MyGO!!!!!メンバーがそれを知った時の反応ってどんな感じだったんだろう?と思って書きました。
立希とそよ視点。らーな視点はなくてもいいと勝手に思ってますけど、燈視点はごめん、全然何思ってるか思い浮かばなかった。愛音視点は書いてもいいかも。最初に入れてみる?
書いてみて思うけど、たぶん立希が一番わけわからなくなってるんじゃないかなぁ。にゃむちと立希の関係性について噂されてたりするけど、それが本当だったとしたらもっとわけわからなくなって壊れちゃいそう。(今回のSSではそこは考慮していない。)
何回か読み直して、よかったらpixivにアップしようと思います。
pixiv、既読くらいの勢いでブクマしてくれる人が結構いて、肯定感プチ上げできます。
『ねーねーみんなこれみた!?』
夜、急にスマホが鳴った。グループチャットに流れてきたその文章と同時に送られてきたのは、
「謎の仮面バンド Ave Mujica。堂々デビュー」
という見出しのページのリンクだった。
開いてみると、ダークな雰囲気の衣装を身に纏ったガールズバンドがライブをしている写真が目に入った。昨日ライブがあったらしく、SNSのトレンド入りもしていたみたいだ。私たちのライブとは違う、緻密に考えられた舞台としてのライブだったということが伺える。
『これってボーカル、sumimiの初華だよね!?』
『え、ドラムはにゃむちじゃん!』
「なにこれ。」
1人で騒ぐ愛音をよそにちょっと調べてみると、ライブの短い映像がネットに上がっていた。へぇ、三角さんこういうの歌うんだ。雰囲気はロゼリアに似てるけど、もっとコンセプト強いメタルって感じ。まあ7弦前から弾いてたっぽいし...。っていうか、やっぱり三角さん歌うまいな。燈には勝てないけど。
仮面をしているとはいえ、センターでギターを弾き、歌を歌う彼女が三角さんだということはsumimiの彼女を知っている人間であれば誰でも気づくだろう。学校で授業を受けている分には普通の女の子だけど、世間に名の知れたアイドルなのだ。
ドラムは...祐天寺にゃむ。愛音がよく見てるインフルエンサーだ。このまえ愛音が「にゃむちが電子ドラム買ったんだって~」、とか言ってたっけ。にしては普通にうまいな。
と思った次の瞬間、私の目は画面に釘付けになった。切り替わった画面で、オルガンとキーボードを左右に構えて、優雅に、激しく、鍵盤を鳴らすその姿から、目を離すことはできなかった。ピンクが特徴的なギターを演奏する、お人形のような静かな佇まいから、目を離せなかった。
仮面で顔が隠れていても、それが誰かはすぐにわかった。わかってしまった。
それだけではない。次に映ったベーシストは同じくらいに見知った姿だった。
『これキーボード、祥子ちゃんじゃない?』
まだ1人で会話している愛音をよそに、彼女の貼ったリンクをタップして記事を見返す。心拍数が上がる。
何度見返しても、学校で見たことのある目元だった。髪型も、同じ。
口元が隠れていることもあってか、凛とした顔はいつもよりミステリアスだ。
そういえばあいつ、最近三角さんと仲良くなっていた気がする。
これがその理由ってこと?でもよりにもよって、祥子と、睦が一緒?
いや、私には関係ない。あいつが誰とバンドを組んだかなんて。それが誰であろうと。関係、ない。
『結構かっこいいじゃん』
とだけ返信をして、スマホを閉じる。
横になって、何も見たくなくて、腕で目を覆った。
はぁ…。
言葉にできないモヤモヤを心に留めて、ポーカーフェイスなクラスメイトの姿を思い浮かべながら。
———
ベッドに横になって、愛音ちゃんのメッセージを適当に流し見した。もう寝ようと思っていたから。
でも、忘れもしない知り合いの名前が出てきて、見ないわけにはいかなくなった。暗い部屋で彼女の貼ったリンクに飛んで画面をスクロールして、写真を表示させる。
仮面を被っていても、2人のことはすぐわかった。祥子ちゃんに、睦ちゃん。そっか、バンド、始めたんだ。私たちもこうやってバンドを始めたわけだし、2人が新しくバンド始めてもおかしくないよね。
もう少し記事を見てみると、バンドのコンセプトとして素性は隠してキャラクターを演じているようだった。前に見た彼女たちの笑顔はどこにもない。ただ人形のように、曲を演奏している。
いつか公園で話した、最後に私を突き放したあの日の祥子ちゃんの表情や言葉は今でも忘れられない。
オブリビオニスと称されたそのキーボーディストは、そんな表情も感情も覆い隠して微塵も感じさせない完璧な佇まいで演奏をしているようだった。
そして同じステージに立っている睦ちゃん。やっぱり祥子ちゃんと一緒なんだね。また楽しくないって思いながらバンドしてるのかな、この子。相変わらずよくわからない表情。
CRYCHICは忘れられないけど、それでももう戻れない。そっか。Ave Mujica。せいぜい頑張ってね。
気づいたらいつも寝る時間をオーバーしていた。どうせ次のバンド練の時の話題になるだろうし、明日調べてみよう。
そんなことを思いながら適当な返事をしたら、瞼が重くなっていった。
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