突然の千早愛音生誕祭SS
千早愛音生誕祭らしい。全然知らなかった。
勢いでSSをかきました。キャラの解像度は多分低め。
長崎そよ視点です。あのそよloverなのでそのあたりは察してください。
「あのちゃん、お誕生日おめでとう」
スタジオに入ると、燈ちゃんが愛音ちゃんに何か渡していた。
何か、ではない。今日は愛音ちゃんの誕生日。誕生日プレゼントだ。
「ともりんありがとーーー!!開けてもいい!?」
愛音ちゃんはいつも通りのテンションで燈ちゃんからのプレゼントを嬉しそうにチェックしていた。
「…これ」
「え、りっきーも!?ありがとー、ちょーうれしーー!!」
相変わらずつんつんしながらだけど、立希ちゃんもプレゼントを渡していた。やっぱり不器用だなぁ。
そんなやりとりを横目に見ながら練習の準備をしていたら、楽奈ちゃんがいつも通り少し遅れてスタジオに入ってきた。
「やろ。」
「野良猫遅い。早く準備して」
「ん。」
「おまえも。野良猫来たし、練習。やるよ。」
「はーい。」
うん、今日も練習がんばろう。
…
「じゃあおつかれ。燈、行こ。」
「うん。あのちゃん、そよちゃん、またね。」
「ばいばーい!」
「またね。」
練習が終わって、楽奈ちゃんは気づいたら帰っていて、立希ちゃんと燈ちゃんは買い物に行くらしく帰ってしまった。
つまり、愛音ちゃんと二人きり。視線が気になる。
「なに?どうかしたの?」
「そよりん見てー。ともりんからのプレゼント、金平糖!ともりんらしいよね。」
スタジオ料金の会計を済ませて、丸テーブルの向こうに座っている愛音ちゃん。会話の節々で明らかにちらちらこちらを見ている。そこに込められている意味を私は知っている。
誕生日プレゼント。結局渡すタイミングを逃して渡せないままだった。
「ねえ、そよりーん?」
「…。」
「私に、言いたいこととか、ないのー?」
ほんとむかつく。でも、きっとこのタイミングを逃したら渡すタイミングはないのだろう。
「…はい、これ。大したものじゃないけど。お誕生日、おめでとう」
愛音ちゃんも最近紅茶を家で淹れて飲んだりしていると話していたから、合いそうなお菓子を買っておいたのだ。やっと渡せた。
「おーーー。やっと渡してくれた。遅かったじゃーん。」
「そんなこと言うなら返して?」
「うそうそうそ!でも、ほんとにそよりんプレゼントもらえるとは思わなかった。そよりんこのまま帰っちゃうかもってドキドキしちゃって。」
おー、そよりんっぽい!なんて言いながらプレゼントを確認する愛音ちゃんの笑顔はとてもまぶしい。ちゃんと渡せて一安心。
「でもそよりん、こういうところはしっかりしてるから信じてたけどね!」
「喜んでくれたみたいでよかった。じゃあ、そろそろ帰る?」
「んーーー」
顎に手を当てて首をかしげながら、何かを悩んでいる。今日はもうなにもなかった…はず、だったんだけど。
「そよりんの家、行ってもいい?せっかくお菓子くれたんだしさ、二人でパーティーしよ!パーティ!どうせそよりん暇でしょ?」
「は?」
反射的に言葉を返してしまったけど、少し期待していた私がいた。
「だめー?誕生日プレゼントに、そよりんの淹れた紅茶が飲みたいなー。」
「好きにしたら…?」
「素直じゃないなぁ…。ふふっ、じゃあ、しゅっぱーつ!」
いつもよりテンションが高くてうるさ…にぎやかな愛音ちゃんのプチ誕生日パーティーは疲れたけど、楽しかった。
二人でパーティーしちゃって、ちょっとみんなに申し訳なかったかな。
来年の愛音ちゃんの誕生日は他のみんなも一緒にパーティーできるといいな。二人でも、いいけど。
書いてみて感じましたが、既存のキャラクターの口調や感情を考えて書き起こすのはとても難しいですね。すでにあるキャラクターのイメージを壊さないように物語を書くのはとても難しい。
人には人の解釈がある、けどあまり大きくずれすぎないように、したいなって思いました。まる。
でも書くの楽しかったからヨシ!
っていうか、こういうのpixivにあげるといいのか。
追記
せっかくなのでちょっと修正してpixivにアップしました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?