さよならの仕方を教えて 感想

有給、公園、ブルーライトノベル ————。

夏川椎菜さんのライブに行って、ゆっくりしたいなーと思って取得した有給。
なんかライブが思ったより周り大人しくて、元気だった(と言いつつ生活リズム訳わからなくなってるけど)ので公園で本を読んできました。

一条岬/さよならの仕方を教えて
こちらの感想とかを今日はつらつら書きますよー。

ちょっとマイナス寄りな感想になっちゃってるかもしれないのと、若干のネタバレになるかも。

結論から言うと、今まで読んだ同じ作者の作品に比べると読み辛い、というか入りづらかったかな、というのが一番のところです。


表現の仕方の話

今まで本作以外に3作同じ作者の作品を読んできて、その時はあまり気にならなかったのですが特に今作では「......」というのを文中、文末に多様している気がします。
含みを持たせる、優柔不断というか、迷っている感じを出せる、という点で利用されているんだとは思うんですが今回はなぜかそこが変に気になってしまってあんまり入り込めませんでした。
特に地の文の文末に、「〜〜で......。」「○○だったのに…」のような形で使われていると、地の文なのにそんなにぼやかさないで...と思っちゃった...。

トリックの説明がもう少し欲しかった気がする

登場する水瀬や有馬との関係性について、少しトリッキーな、ミスリードを狙うような展開になっているのかなと思いますが、そこの種明かしはもう少し丁寧に説明があった方が良かったかな、とは思います。
ん?うん?どういうこと?って前に戻って、どこと繋がってるんだ?って確認が結構必要だったのでちょっとテンポ的に悪くなっちゃった気がする。

非常に申し訳ない個人的な話

これは完全に完全な個人的な話ですが、イマジナリーフレンドという単語に笑ってしまう自分がいるのはなんでだろう。現実ごととして捉えられていないから、いや、イマジナリーって言葉、もしくはそれに似た響きの言葉で何か会話していたっけ...?
全然作品中だとそんなことはなくて、シリアスなものとして登場するんだけど、そこの意図通りに読み取ることができないのはちょっと寂しかったです。完全に個人的な話なんですけどね。

一方で

今作はメッセージというか伝えたいことがストレートに表れているのかなという気がしました。それを伝える役割がきっと水瀬であり有馬であり。
読んでいて辛くなるのはメッセージが刺さっているってことなはずなのでそういう意味での印象はかなりある。
あとがき読むと、物語で伝えたかったことが100%までとはいかないけど、伝えたいことがわかった気がして読後感が心地よくなります。
あとがきまで、ちゃんと読もう。おすすめ。

あとがき

ここ最近、この手の物語を読むのが個人的に流行っていて、結構勢いで買って、勢いで読んだところがあったので、ちょっと休んでもう一回読み直そうと思う。
一回リラックスして読み直したら、もっと良い部分を感じ取れるかもしれないしね。でも、盲目的に全部良い、と思っているわけじゃないと感じ取れたのは正直よかったなぁって感じです。

ほなまた。


三秋縋新作出るらしいですね。普通に楽しみ。



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