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第6回ミラ・クル・とっとりプラットフォーム交流会 『災害』と向き合うということ~過去から学び、未来に活かす~
2025年1月17日(金)、とりぎん文化会館第4会議室で開催された「第6回ミラ・クル・とっとりプラットフォーム交流会 『災害』と向き合うということ~過去から学び、未来に活かす~」にて、とっとりコミュニティ財団設立準備会かつ、NPO法人bankup 代表理事の中川玄洋さんが登壇しました!
今回はその様子を準備会メンバーの有賀さんがお届けします。
テーマは「災害」と「地域づくり」
本イベントは阪神淡路大震災発災日から丸30年という日に行われ、改めて過去の災害から我々が得られる学びや教訓、これからの災害に活かせることについて、事例紹介から学ぶとともに、来場者同士で考えを深め合いました。
また、今回のテーマは「災害」と「地域づくり」。bankupからは災害×地域づくりにおけるこれまでの活動事例と、災害対策としてとっとりコミュニティ財団(仮)が担える役割についてお話しました。
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bankupがこれまでしてきたこと:日常の活動を被災地支援に活かす(お金、物資、情報、ネットワークなど)
NPO法人bankupは2002年に設立され、かねてより外部人材と地域の調整役を請け負ってきました。
大学生ボランティアによる農村支援は年間100回を超え、多くの学生を各地域に送り込んでいます。
日頃の農村支援を行っていたなか、2021年に起きた豪雨災害の際に、集落から大学生に一本の電話が。豪雨で埋まってしまった水路復旧のヘルプ要請でした。すぐに行ける学生たちで集落へ赴き、地域の方々と復旧作業を行いました。
この災害を経て、平時に農村支援として地域と繋がっていることで、何かあった時に声をかけてもらえることを体感し、全国で同様の活動をしている仲間たちと繋がって情報交換を始めました。
また、2023年に発生した台風7号による災害では、土砂に埋もれた梨園の復旧ボランティアに学生を派遣しました。
本災害時は、台風到来を見越して事前に連携準備。台風通過後に行政と連絡を取り合ってボランティア派遣体制を組み、要請が入れば学生が現地へ赴けるようにしました。
これらの経験から、bankupに以下の3つの強みがあることがわかりました。
平時に繋がりを持つことで、有事にスムーズな連携ができる
NPO(民間組織)なので、機動的に判断が下せる
農業ボランティアとしての役割が災害時の支援でも強みになる
こういった機能を担う組織は、甚大な自然災害や予測不能な出来事がいつ起きてもおかしくない今、より必要であり、迅速に体制を整えていかなければならないと考えています。
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災害が起きた時、とっとりコミュニティ財団(仮)ができること
2024年1月の能登半島地震発生時、bankupは2021年より連携をとっていた全国の仲間と即座に連絡を取り合い、現地への外部連携を行う体制を整えました。
また、yahoo募金での資金調達を1月2日夜から開始。10日程度で1500万円程度の資金獲得に成功し、被災地支援にあたりました。
なお、石川を拠点とするコミュニティ財団「公益財団法人ほくりくみらい基金」さんは能登半島地震の発災翌日に災害支援基金を立ち上げ。寄付総額は6000万円を超え、70件以上の助成を行っています。
コミュニティ財団の日頃からのゆるい繋がりが、有事の大きな強みとなることを目の当たりにしました。
とっとりコミュニティ財団(仮)が日頃よりできることには、主に以下の4つがあります。
市民の声を定期的に拾うこと
挑戦したい人に支援したい人を繋げること
資金的に支援すること
メディア機能となること
お金だけでなく、人や組織を繋ぐ役割を担うコミュニティ財団は、有事の際の受け皿にもなり得ることがより確かに感じられます。
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さいごに
今回は、「第6回ミラ・クル・とっとりプラットフォーム交流会 『災害』と向き合うということ~過去から学び、未来に活かす~」の登壇の様子をお届けしました。
コミュニティ財団を通じて支援者同士が連携し、普段から繋がっておくことで、私たちができることは増えていきます。
コミュニティ財団について気になる方は、noteやSNSをフォローし、引き続き情報をチェックしてください!
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