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販売額は100円(予定)。

 文庫本が届きました。自分へのクリスマスプレゼントですね。適当なページを捲って二秒で誤字に気が付きました。あんなに確認したのにどうして見落としたのか、甚だ疑問ですね。

 とは言え、心血注いで書いたものどもです。Wordファイルではなく本の形になれば、湧きあがる愛着も並ではありません。ボール箱に眠る文庫本に体温を感じるほど、「形になる」というのは特別なことなのです。もっと言えば、自分以外の誰かが読むことを前提として10部刷ったのに、どこにも出したくない気分になりつつあるのです。さながら箱入り娘ですね、文字通り。

 どこにも出したくない理由は単に愛着だけではありません。普通に、人に見せるのが憚られるメンタルなのです。自作のものを人に見せるのはなんというか「自信以上のもの」が必要です。インディーズゲーム、「ドキドキ文芸部」においてヒロインの誰かがこれを言ってたのを覚えています。ギャルゲー()といっても侮れません。ほんとにそうだな、と思ったものです。創作物を披露する、とは文章書く技量だけでなく、思想とか哲学とか性癖とかを知らず知らずに取り込んだものの発表と同じ、調節の利かない自己開示というべきかと思います。

 そんな私の自己開示、「五十掌編」、若干数販売開始です。

 

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