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この世の栄枯盛衰のごとき移ろい

スマホを使っていると、「本体の温度が上昇しているので一部のアプリを停止しました」のような警告が表示されたり、ホームボタンを押してもスムーズにホームに戻らなかったり、電池の消費が早いような気がしたり、そういったわけで機種変更が脳裏をちらつく。

はて、このスマホはいつから使っていたっけ、と調べてみるともう5年ほどのお付き合いである。スマホは結局のところ、板チョコのような長方形なので、見た目は似たり寄ったりであるが、今愛用中の機種は色が素敵なのだ。落ち着きのある赤色で、一目惚れだった。使いやすいし、機能も問題ない。

ここ最近のスマホを見ても、無駄にカメラレンズが3個もあるわ、本体のカラーはオシャレではないわ、値段は高いわ、全く魅力が無い。

だから機種変更するつもりは無かったのに、コレである。

機種変更の文字が行ったり来たりしていると、不思議なモノで、スマホが手から滑り落ちたり、洗濯機の上に置いて動画を見ながら歯を磨いていたら稼働中の振動で落下したり(←そりゃそうだ)、扱いがぞんざいになり始めた(笑)
ついには、映画館のトイレの個室で、便器の背後にあるスペースにカバンを置いたところ中身のバランスが悪かったんでしょう、カバンが落下しそうになって、慌ててカバンをキャッチしたものの、スマホだけが飛び出し、床に衝突した。
トイレの床に落ちただけでも悲しいのに、果たして、背面に東西に亘る地割れかのごとくヒビが入ってしまった。

これでようやく決心がついたので、新しいスマホを購入した。

実は僕は高校生の時からずーっとドコモユーザーである。機種変更の度にドコモショップに行っていたが、ドコモショップで手続きをすると、不要のコンテンツ(最新エンタメ情報が届くとか、スポーツとか、マンガとか占いとか、わざわざドコモを経由する必要がどこにあるのかと言いたくなる「余計なお世話の権化」たち)や、プラン、アプリを半ば強引に勧めてくる。
「1ヶ月だけ無料ですので、不要であればご自身で解約してください」と強制的に入らされるものもある。
「このコンテンツやアプリは便利だわ!継続しましょう!」なんて人は皆無のはずだ。申し訳ないが、もしいたらバカである。

以前、機種変更をした時、契約内容一覧をプリントアウトしてもらったことがある。と、その中に見覚えの無いコンテンツを契約していた。絵文字だかスタンプの有料コンテンツで、月々300円だったか400円だったかを律儀に支払い続けていたのだ。
おそらく先の「1ヶ月間だけ無料ですので…」の解約をこの1件だけし忘れたのだろう(←ここにいましたバカが)。
ドコモショップのカウンターで電卓を借りて、「1ヶ月300円で、それが○ヶ月だから、えぇっと…」と計算して出た答えの衝撃。そりゃ月々数百円ですからね、何万円も損をしていたわけではないが、スタバで豪遊できるくらいの金額ではある。

「いらないです!これ!!本当いらないです。1回も使ってないのにこんなの…今すぐ解約してください!いま!すぐに!!」とカウンターを乗り越える勢いだった。

ドコモショップにあまりいい思い出が無いし(←個人の感想です)、ドコモショップで購入すると、なんと事務手数料が搾取されるので、今回はドコモオンラインで新機種を購入した。もちろん事前にドコモショップに行って実物は見てきた。

想定はしていたけど、オンラインで購入するとその前後の手続きはちょっと面倒である。老人には無理だ。「事務手数料で数千円支払ってもいいから、ドコモショップでやってもらいたい」という人は多いと思う。

今回の場合、オンラインで購入した方が2万円くらい安かった。各種設定はちょっと苦労したが、2万円も安いんだから万々歳である。

ドコモショップはいつ行っても若い人はいない(←個人の感想ですPART 2)。下手すると開店前から老人が並んでいたりして、もはや「スマホ相談室」である。
あるとき、僕がカウンターで手続きをしている隣りにはおばあさんがいて
「突然メールが送れなくなったの!」と店員に訴えていた。またある時はやはり老人がLINEの使い方を習っていた。

ドコモショップの店員はそんな老人たちに笑顔で対応していた。僕は無理だ。イライラしてスマホを投げつけてしまうかもしれない。それを思うと事務手数料の数千円くらい「我慢忍耐辛抱報奨金」として彼らが受け取るのは当然のことなのかもしれない(笑)

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