ImageFXなら今まで難しかったイメージも作れる!
デザイナーの方に知って欲しいAI情報を、わかりやすく解説します。
Googlの画像生成AIサービス「ImageFX」は、これまでのAIでは実現できなかったレベルで、日本人や日本のイメージをリアルに作成できるツールです。これにより、撮影が困難なシーンや、フォトストックサービスにも存在しないようなイメージを、まるで実際に撮影したかのようなリアルさで生成することが可能です。
例えば、病院や学校、空港といった公的機関、大人数が映り込むセミナー会場や展示場などといった撮影に高いコストや時間、特別な許可が必要な環境のイメージが簡単に作成できます。こうした場面イメージは、従来であれば、イメージに近い画像をフォトストックサービスの中から探したり、予算をかけてイラストを制作したりする必要がありました。しかし、これらのイメージを容易に作成できるようになります。
ただし、現時点では商用利用に関する明確なガイドラインがないため、ビジネスでの使用には注意が必要です。今後、商用利用が可能になると、デザイン業務の即戦力として欠かせないツールとなることが期待されます。そこで、ImageFXの特徴や使い方について詳しく見ていきましょう。
ImageFXとは?
ImageFXは、Googleが提供する無料の画像生成AIツールです。Googleアカウントでログインするだけで、テキストプロンプトから高品質な画像を生成できる手軽さが魅力です。特に「日本らしい写真や人物」をリアルに生成できる点で注目されており、SNSでも大きな話題となっています。
ImageFXの特徴
日本らしいイメージ画像を作成できる
ImageFXは、これまでの画像生成AIでは違和感があった日本のイメージを自然に再現できます。日本の職場環境や日常シーンをリアルに再現でき、従来の素材サイトでは見つけられない病院、学校、工場、飛行機の機内といった撮影が難しいシーンも簡単に生成できます。非常にリアルな人物画像が生成可能
ImageFXの強みは、人物の顔や肌の質感、髪の毛のディテールが非常にリアルな点です。最新のアップデートにより、より細かい部分まで精緻に再現できるようになりました。実物の写真と区別できないほどの、生々しさのあるイメージを作成することができます。SynthID技術による電子透かしで信頼性を確保
生成された画像には、Google独自の「SynthID」技術による電子透かしが施されており、オリジナル画像と区別可能です。これにより、画像の信頼性が高まり、不正使用の防止にも役立ちます。日本語プロンプトも利用可能
日本語でも画像生成が可能ですが、英語プロンプトの方がより精度の高い結果が得られる場合があります。シーンに合わせて使い分けることで、最適な画像を作成できます。具体的な修正指示が可能
生成後の画像に対して、より詳細な修正指示を行うことで、デザイナーの意図に合ったビジュアルを追求できます。例えば、人物のポーズや表情、背景の色調など、細部まで調整可能です。
実際の生成例
以下に、ImageFXを使用して、日本のイメージを生成してみました。経験上どのイメージもフォトストックサービスでの提供が限られているようなシチュエーションになります。
とのイメージも生々しいほど、リアルに描写されています。
強いて言うなら、生々しすぎて、構図や色味が絵になりにくいイメージ出力が多い印象です。上記は修正していない状態ですので、修正・調整することで解決されるかもしれません。
使用料金と制限
使用料金
ImageFXは無料で利用可能です。Googleアカウントでログインするだけで、誰でも手軽に使えます。使用制限
現在、1日の使用回数に制限があり、約30回ほど利用すると制限がかかると言われています。この制限は翌日リセットされます。商用利用
商用利用に関する具体的な方針は明確にされていません。生成した画像をそのまま商用で使用することは避け、今後のガイドラインに注目しましょう。
ImageFXの使い方
利用方法はとてもシンプルです。以下のステップで簡単に画像を生成できます。
Googleアカウントでログイン
ImageFXの公式サイトにアクセスし、Googleアカウントでログインします。テキストプロンプトを入力
生成したい画像のイメージを具体的にテキストで入力します。
日本語より、英語の方が精度が高い印象です。生成された画像の確認と修正
ImageFXの修正は、ブラシツールで修正箇所を指定してピンポイントに修正が可能です。必要に応じて修正指示を行うことで、より思い通りの画像を作成することができます。
まとめ
ImageFXは、これまでにないリアルな日本らしい画像を生成できる強力なツールです。デザイン業務において、新しいクリエイティブ表現の可能性を広げてくれることは間違いありません。商用利用のガイドラインに注意しつつ、積極的に活用してみてください。今後の動向にも注目です。