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台湾スタッフのそうちゃん。
皆さん、こんにちは。
Sunday Morning Factory(株)の石出です。
先日、台湾人スタッフのそうちゃんが日本のオフィスへ遊びに来てくれました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/104576524/picture_pc_672adcd787ad76aa3d32d2bce8d418fc.jpg?width=1200)
出会ってから実際に会うのは実に4年ぶり。
そして、台湾事業のスタッフとしては働き出して初めてで、実に3年越し。
台湾事業をスタートさせたのがコロナ禍がちょうど始まったときで、
あの頃はそうちゃんが日本に来る日なんて想像もできなかったけど、
いつか、いつか日本のオフィスに来てくれたらなと思っていました。
日本のメンバーに会ったり、自分が届ける商品がどんな風に梱包され、発送されているか自分の目で見て、知ることは、普段1人で働くそうちゃんにとっても、とても大きな意味があるだろうなとずっと思っていました。
そんな日がやってきた今日を機会に、
今日はそうちゃんについてを、
言葉に残しておきたいと思います。
この3年間を、
そうちゃんは「お手伝い」と表現するかもしれないし、
履歴書に残すと、「業務委託」と表現される。
でも、そうちゃんが私にくれたものは、そんな4文字では表現しきれなくて。
今、海外事業部は第2ステージに入り、2人で朝会をすることも、夜中までMTGすることもなくなったので、
第1ステージの創業期を振り返る意味でも、言葉に残しておきたいと思います。
(Shopee Taiwanの販売ページ↑↑↑)
真っ暗だった時期の嫌なヤツ
台湾事業部がスタートして、半年間。
私は今でも思い出したくないくらい、嫌なヤツでした。
一番は、自分の気持ちをコントロールできなかったこと。
そしてそのイライラを全てそうちゃんにぶつけていたことでした。
毎日日付が変わっても働いているのに、
休みの日も休まず働いているのに、
日に1件も売れない日が続き、私の気持ちはどん底でした。
(こんな記事も書いていたな。)
一生懸命やってもこんなにうまくいかないのに、
一生懸命やらなかったらもっとうまくいかないかもしれない。
そういう不安で、通訳としてJoinしてくれたそうちゃんにも、
自分と同じ熱量や働き方を求めて、足りなかったらイライラする。
そうちゃんが17時に終わると言った作業が17時に終わらなかったら、
17時に終わらない理由を1時間も2時間もクリアになるまで問い詰めていました。
今振り返ると、きっと自分のイライラを晴らすためで、前向きな話し合いではありません。
そういうときは決まって、心の中ではずっと、
「これで台湾がうまくいかなかったらそうちゃんのせいだ。」くらいに思っていた気がします。(ごめん。)
そんな私の暗黒期に、
事業としても結果の出ない日々に、
一緒に働く嫌なヤツに、
そうちゃんは「わかりました。」と言って、ずっとついてきてくれました。
もちろん、夜中の残業も引き受けてくれたし、
黒字化になるまで休みは週1!という私の意味不明なルールも引き受けてくれていました。
私がイライラしてそうちゃんにあたった後でも、
「Keiちゃんも大変だから、ちゃんと休んでくださいね。」
と、なんと私を気遣うことも忘れずに。
何度もケンカになりそうなときがあったけど、最後はそうちゃんが引いてくれて、「わかりました。」と言って、本当は言いたいことを飲み込んでくれていたはずです。
そんな精神的に大人なそうちゃんに助けられて、
私は台湾事業部を黒字化して継続するという結果に導いてもらえました。
(光が見えた5か月目の記事。)
バングラのために、台湾に進出する!と口では大きく言っていたものの、
真っ暗で、結果が出ない毎日にどうにかなりそうだったとき、
恥ずかしながら、唯一私の希望だったのは、
一緒に船に乗ってくれた、ついてきてくれたそうちゃんがいてくれたことでした。
きっと1人だったら、乗り越えられなかったかもしれないな。
絶対に忘れないそうちゃん
そうちゃんは、私が頼んだことを忘れたことがありません。
1度も、というのは嘘になりますが、4年間働いていて、多分1~2回くらいです。
台湾は、サービス向上のため、お客さんから来た問い合わせを、Shopeeスタート当時からずっと記録しています。
台湾語での問い合わせは私はわからないので、そうちゃんは日本語で、
問い合わせ内容と回答を記録。
昔は毎日2人で問い合わせ内容を振り返っていましたが、
今は毎日は必要ないので、私が数か月に1度、自分で確認しているくらい。
そんな私が毎日チェックしなくなった数値記録も、
そうちゃんは日々お願いしているタスクとして絶対に忘れずにやってくれます。
また、レビュー依頼のメッセージも自動化ができないので、全て手動になるのですが、
毎月100件を超えるお客様へのレビュー依頼を忘れたことはなく、
進出前、「Shopeeでレビューをちゃんと書くお客さんはいないよ」と言われていたShopeeで、驚異のレビュー件数を記録しています。
レビューがよかったので購入しました、というお客さんや、
Shopeeの出産祝いランキングで常に上位に掲載されているのには、
そうちゃんの、言葉通り丁寧な仕事ぶりが結果に表れていて、
私はそのたびに、そうちゃんに感謝するのです。
(台湾進出をまとめたブログがこちら。)
そうちゃんが翻訳してくれた文化と感覚
台湾事業部が黒字化までこれたのは、台湾という異国の地でも、
「私がお客さんだったら」という感覚を持てたことにあると思っています。
こういうものがかわいい、
こういうサービスが嬉しい、
この画像がきっと気に入る。
そういう感覚を手に入れられたのは、そうちゃんの丁寧な「文化の翻訳」です。
例えば、
台湾人のお客さんはレビューでよく、私たちの商品の品質についてを
「精緻(せいち)」という言葉で表します。
日本語ですが、日本のレビューでは見たことがありません。
:極めて、詳しく細かいこと。
を表す言葉ですが、
私はこの言葉の中に、
台湾のお客さんがどれだけ日本という国を、
敬愛し、尊敬し、憧れているのかが表されているような気がして、
日本からやってくる商品にどれだけ期待をしてくれているのか、
その分、商品の品質へのこだわりや期待も大きいこと、
日本では感じたことのなかった「高貴」「上品」という感覚を、
Haruulala organicというブランドの中に感じたのは、
この言葉に出会い、
そうちゃんの丁寧な訳があったからです。
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![](https://assets.st-note.com/img/1683361720260-If2PDESsU2.png?width=1200)
おばあちゃん・おじいちゃん世代は、歴史背景もあり、多くの人が日本語が話せること、
だから、彼らは日本の製品の品質がよいことを知っていること、
世代を問わず、日本に行ったことのある人が多いこと、
「精緻(せいち)」という言葉が使われる背景だけでも、
そうちゃんなりの視点で、私にわかるように伝えてくれました。
だから、いつも私はマーケティング方針を考える上で、
そうちゃんの意見が信じられたし、
「私がお客さんだったら、、」とお客さんの視点になって判断ができました。
私たちは、「good.」という感想だったとしても、
★★★★★のランクで表したり、
「very」でも、‘とても’なのか、‘とっても’なのか、時には数値で表せないものも、表そうとしながら理解を深めていきました。
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海外進出を進めていくにあたって、通訳やその国の事業リーダーを選ぶとき、
「自分の背中を任せられる人」に出会えたら、
というのは、
一緒に働く海外パートナーを採用するうえで、私が大事にしている判断基準です。
そういう意味では、私の背中を任せることができ、
任せるだけでなく、後ろを振り返らなくても背中から伝わってくる安心感までくれちゃうパートナーと出会えた私は、とても幸せ者だと思うのです。
台湾人の初めての友だち
そんなそうちゃんが先日、福岡のオフィスに遊びにきてくれました。
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3年間働いて、初めて生のそうちゃんに会った日本のメンバーが、
「これからも仲間としてよろしくね。」とそうちゃんに話しかけていた姿がとても印象的でした。
そうちゃんが普段自分がしている仕事の意義や価値をもっと感じられる機会をつくれたらと思っていたので
一方的だけど、やっと1つ、そうちゃんに恩返しができたかなと思いました。
これから台湾に帰ったそうちゃんと、
台湾事業部の未来を一緒につくっていくことが楽しみです。
さぁ、改めて、
よりたくさんのお客さんに出会えるよう、
海外展開もギアをあげて進めていこうと思うとともに、
仲間が増えるっていいなと、思った日でした。
そうちゃん、いつもありがとう!
Haruulala organicのサイトはこちら。
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