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はじめての末広亭

浅草演芸場、上野の広小路亭や鈴本演芸場など、
都内にある寄席には、
落語などに興味があるのでいった事があるのですが、

新宿にある『末広亭』には
行った事がありませんでした。

コロナ禍が世間的に「明けた」感じで
どこに行っても混んでいるので、
こんな時はと、都内を観光してみようと思い
行ってみる事にしました。

末広亭は、以前テレビで
『建物が秀逸』な歴史建築と紹介されていたので
建物自体も楽しみです。

お昼の席が始まる丁度その時に中に入りました。
センターの椅子席の端が全部埋まっていて、
中の席はヒトが座っていない感じで、
空いているけど入りにくい感じです。

脇に座敷があり、少し高い所から舞台が見える
そんな作りです。

「あの座敷で見るのはどうしたら良いですか?」

係の人に聞くと、
回り込んで座敷の横から入れるとのこと。

一番外側は通路になっていて、
座敷の脇の通路から入る仕組みでした。

履き物を持って、座敷に上がると、
座敷から落ちない様に設置されている木の柵の中が下駄箱になっていました。

座敷は前に向かって斜めになっているので、
よっぽど座高の高いヒトが前にいなければ、
後ろのヒトも見やすい様になっています。

舞台袖の障子には幾つか開いたスペースが見えます。
舞台の待ち時間に
会場の様子を見れる様にしているところだそうです。

良く考えられてるなぁ。

末広亭内は「写真撮影禁止」の貼り紙。

色々と撮影すると
今で言う「エモい」ところばかりの建物でした。
残念です。

落語に講談、
漫談から漫才、
南京玉すだれの曲芸、

たっぷり4時間。
これがひとり3,000円で楽しめる
と言うのだから、
格安な気がします。

最後は『大喜利』。
雷門助六師匠率いる当日の演者が演じる
『寄席踊り』。

助六師匠から
『奴さん、喧嘩かっぽれ、かっぽれを披露したいと思います。』
と説明があり、踊りが始まりました。

「かっぽれ」って、聞いたことあるけど、
よく知らないなぁ。
そう言えば。

踊りを見ていると、
片足を上げて、
軸の足で時計回りにぐるっと回っているので、
結構体幹がしっかりてないと難しそうです。

この寄席踊りがどんな踊りなのか
調べて見ました。

なかなか合致する様な答えがありませんでしたが、
「かっぽれ」などの踊りから住吉踊りと言われる江戸時代からの踊りの様です。

寄席で踊られていた住吉踊り、寄席踊りを絶やすまいと、
芸人の方々が継承しているのだそうです。

今は漫談や漫才とか近代っぽい感じのある話芸もありますが、
昔は演目に「寄席踊り」というものがあったのかもなぁ。

調べていてもう一つ驚いた事がありました。
『大喜利』って、

「ハイハイ!整いました!!」
と、
お題に対して上手い回答をして
座布団の枚数を競うものだとばかり思っていましたが、

トリの一席の後にある
「おまけ」芸なのだそうです。

良く考えたら
日曜日の長寿番組も
演芸コーナーの後にやってるなぁ。
勘違いしているのは
見ているヒトなんでしょうね。


はじめてやった事:末広亭に行く、大喜利の意味を知る、かっぽれを見る

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