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ChatGPT-4oにデザイン評価してもらおう

こんにちは。YUIDEAでアートディレクターをしているTottiです。

突然ですが、デザインの評価って難しいですよね。
デザインには必ず目的や目標があるので、それを達成できるか・できないかというのは非常に重要だと思いますが、それって世に出てからじゃなきゃ分からないし、何なら時とともに変わるし、必ずしもその達成基準が明確なものであるわけでもないのです。

そんな中、達成すべき目標や解消すべき課題、予算や納期や関係者の意見の食い違い、自分の組織の目標や後輩の指導育成なんかも踏まえてデザインしたあげく「それってあなたの感想ですよね?」的な赤字が戻ってきて、さてどうやってまとめようかと日々苦悩しているデザイナーもいるでしょう。

そんな時、「ねえ、これどうしたらいいと思う?」と、詳しい事情を知らない隣の席のデザイナーに聞いたら案外シンプルで素敵な解決方法を教えてくれたりするものです。

ということで前置きが長くなりましたが、今回は「隣の席のデザイナー役」を毎度おなじみChatGPT-4oさんにお願いし、デザインのアドバイスをいただきたいと思います!



要件に合わせた改善提案をしてもらおう

今回は、架空の健康食品会社のサプリメントのバナー広告として、下記の要件を設定しデザインを作ってみました。

  • ダイエットをしている30~40代女性がターゲット

  • 運動による脂肪燃焼をサポートする「カテキン」「L-カルチニン」を配合

  • 5年連続売上No.1の実績をアピールしたい

  • 20%オフの初回限定のお試しキャンペーンを実施し新規ユーザを獲得したい

デザインはこちら↓

脂肪燃焼したい。

お気づきかと思いますが、わざと要件からずれたデザインにしています。
一旦落ち着いて要件を確認しなさいと言いたいところですが、隣の席のデザイナーにアドバイスをもらいたいと思います。


もらったアドバイスはこちら!

1.ターゲットの明確化
ターゲットが30~40代の女性であることを強調するため、視覚的に親しみやすい要素を追加しましょう。例えば、背景に柔らかいピンクやパステルカラーを使用するなどが考えられます。

2.製品の効果の強調
「脂肪燃焼を効率よくサポート」というメッセージをもっと目立たせるために、文字を太字にしたり、背景色を工夫することが効果的です。例えば、オレンジの文字をもう少し濃くして、視認性を高めると良いでしょう。

3.信頼性のアピール
「5年連続売上No.1」の部分は重要な実績ですので、より目立つ位置に配置し、文字を大きくすることをお勧めします。また、金色やシルバーなどの色を使って高級感を出すと信頼性がさらに増します。

4.割引キャンペーンの強調
「初回限定 お試しキャンペーン実施中」部分を、より目立たせるために、キャンペーンの内容(例:20%オフ)を具体的に記載しましょう。例えば、「初回限定 20%オフ お試しキャンペーン実施中」とすると、ユーザーに対する訴求力が高まります。

5.製品画像の配置
サプリメントのパッケージ画像をもう少し大きくし、中央寄りに配置することで、製品そのものの存在感を強調します。また、パッケージが視覚的に際立つように、背景とのコントラストを強めると良いでしょう。

6.ビジュアルの統一感
全体のデザインに統一感を持たせるため、使用するフォントや色調を一貫させることが重要です。例えば、カテキンやL-カルチニンの説明部分も他のテキストと同じフォントやスタイルに揃えると、全体的にまとまりが出ます。

7.ターゲットの共感を引き出す
現在の写真も良いですが、もう少しターゲットの30~40代の女性が共感しやすいシチュエーションや表情を使うと良いです。例えば、運動しているシーンや健康的な生活を楽しんでいる姿など。

めっちゃ言ってくるじゃん。
で、全部目立たせろって言ってるじゃん。

にしても、画像の解析については本当にすごい精度ですね。
フォントの違いまで指摘が入っており、7番なんて、今の写真もいいけど、、と気まで使ってくれています。

では、いただいたアドバイスをもとにデザインを修正していきましょう!


修正してみました!

アドバイス通り修正したバナーデザインはこちら。

脂肪燃焼したい。

どうでしょう。良くなったでしょうか?
何気にパッケージを中央に配置するのが難しかったです。

このバナーデザインに再度アドバイスをもらったところ、20%オフをもっと大きく、キャッチをもっと目立たせる、、などさらにいくつかアドバイスをしてくれました。
もー!そんなに言うなら、試しにデザインしてみてよ~ってことでお手本を見せていただきたいと思います!


要件に合わせてデザインしてもらおう

ということで、これまでの要件や改善提案をもとにバナーデザインをお願いしてみました。
どんなデザインにしてくれるのかわくわくです。

デザインはこちら!

わお!
海外の通販番組を彷彿とさせるどこか懐かしいデザインですね。
最低限の要件は満たしているように思いますが、隣の席のデザイナーは、自身で手を動かすのが苦手だったようです。

また、ChatGPT-4oの画像生成における文字の生成については、まだまだ精度が低く、スペルミスがあったり日本語に対応していなかったりしますね。


まとめ

ユニークではないものの、思っていたよりアドバイスが的確だったなと思いました。テレワークが進み、気軽同僚に相談できる環境がなく1人でもんもんと頭を抱えているデザイナーにとっては、隣の席のデザイナー役の役割を果たしてくれそうな気がします。
(もちろん、気軽同僚に相談できる環境を作ることが大事ですが)

figmaにもAIが導入されましたが、ますますデザインはAIと共存する時代になっています。うまく活用してよりよいデザインが生まれるとよいですね!


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