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犬養 稲文 〈Inukai Tōmi〉 (旧 石さまざま)
2024年11月16日 08:05
S:「いち、にぃ、さん、しぃ」M:「よん、さん、にぃ、いち」S:「ごぉ、ろく、しち、はち」M:「いち、さん、よん、にぃ」S:「からかってもムダだよ ボクあ全神経集中してるんダカラネ 数え間違えたら うんぬんかんぬん」M:「それや随分なこったな じゅうろく、にじゅう、じゅうく、さんじゅう」M:「そういや さっき数飛んでたな うん 飛んでた飛んでた」S:「冗談いうナ ボクあずっと真剣に数
2024年11月12日 09:26
星座も描けぬ深更にがっかりしたという人があった 田舎都会うんぬんでもなく また雲が星を蔽してしまったとかそういうのではなく 冥がりがすっかりとという風にして 一箇見えるのもあったが かすかに輝いているだけのことであって しばらくして飛行機が旋ってく界に見比べてみれば 本統にかすかであった 臍のように深くなっていた 飛行機のライトは四つ五つあって 兎に角それでも墜落してしまいそうに たったひとつだ