フィンランド留学記#19 フィンランドの夜の遊び方 後編
前編では、オウルのシティセンターでの遊び方をご紹介した。
後編では、寮やお家で遊ぶ場合をご紹介します!
1 シティセンターのクラブに行く
2 シティセンターのバーに行く
3 クラブハウスでパーティ
4 宅飲み / ホームパーティ
5 寮でガールズナイト
3 クラブハウスでパーティ
パーティといえばクラブハウスがテッパンだった。
大学周辺(寮の周辺)にはいくつかクラブハウスがある。ウェブサイトから予約しておくと、小屋を貸し切ることができる。キッチンがあるので料理をすることもできるし、なぜか卓球台も大抵の場合ある。私たちはいつも、お酒やお菓子を持ち寄っては、卓球台をテーブルがわりに宴会をしていた。なんといっても、食費以外タダなのが最高である。
アジア人で集まってパーティをしたこともあったし、ハロウィンパーティも、5月1日にはVappuパーティもした。日本人留学生の誕生日が来るたび、フィンランド人の友人たちと集まってお祝いした。帰国前には、フェアウェルパーティも開いた。ここでいろんな人と出会い、いろんな話をして、楽しかった。大体いつも酔っぱらっていて、ひとつひとつはあんまり覚えていないけど。
4 宅飲み/ホームパーティ
少し広めの家に住んでいる、フィンランド人の友人の家によく遊びに行った。みんなで順番に好きな音楽をかけて、ABBAやマイケルジャクソンを歌いながら、手作りのピザを作って食べた。別の友人の家では、映画を観ながら編み物をしたり、フィンランドのお菓子を作ったり、一緒にEurovisionを観たりした。
寮ではさまざまな国の留学生と一緒に生活していたので、フィンランド人の友人の家に遊びに行くと、現地の生活のありかたを知ることができて楽しかった。
5 寮でガールズナイト
引きこもりがちだった留学後半は、この過ごし方が一番多かったかもしれない。同じ寮に住むMちゃんの部屋を訪ねて、ご飯をつくって一緒に食べて、夜遅くまで色んな話をした。ジェンダーや人類学など、お互いが興味のある学問の話をするときもあったし、恋愛の話や、留学の愚痴を言い合うときもあった。同じ学部に留学していたので、一緒に授業の課題を朝までやることもあった。落ち込みながらも、留学後半の半年間を生き抜くことができたのは、Mちゃんとの時間があったからだと心から感謝している。
こうして振り返ると、寮やクラブハウスで遊んだ記憶のほうが、シティセンターで遊んだ記憶よりも色濃く残っている。
クラブハウスまでの道に迷ったこと。雪の中、友達の家まで、ポテトチップスを抱えて歩いたこと。いつもスーパーで買っていた、アルコール度数の低いベリー味のお酒。Mちゃんの誕生日に、友達とケーキを焼いてクラブハウスに持っていったこと。明け方に、寮まで歩く帰り道で朝焼けを見たこと。
そうしたひとつひとつの瞬間が積み重なって、留学生活の楽しい思い出をつくってくれた。