マガジンのカバー画像

フィンランド留学記

20
フィンランドはオウル大学に留学していたときを思い起こして書く
運営しているクリエイター

#オウル大学

フィンランド留学記#19 フィンランドの夜の遊び方 後編

フィンランド留学記#19 フィンランドの夜の遊び方 後編

前編では、オウルのシティセンターでの遊び方をご紹介した。

後編では、寮やお家で遊ぶ場合をご紹介します!

1 シティセンターのクラブに行く
2 シティセンターのバーに行く
3 クラブハウスでパーティ
4 宅飲み / ホームパーティ
5 寮でガールズナイト

3 クラブハウスでパーティパーティといえばクラブハウスがテッパンだった。

大学周辺(寮の周辺)にはいくつかクラブハウスがある。ウェブサイト

もっとみる
フィンランド留学記#18 フィンランドの夜の遊び方 前編

フィンランド留学記#18 フィンランドの夜の遊び方 前編

フィンランドの夜は早い。

とくに冬は、あっという間に暗くなってしまうし、お店も夕方にはだいたい閉まってしまう。大学生が大好きな居酒屋もなければ、飲み放題もない。

さて、夜は何をしよう。
わたしのナイトライフは、この5パターンだった。

1 シティセンターのクラブに行く
2 シティセンターのバーに行く
3 クラブハウスでパーティ
4 宅飲み / ホームパーティ
5 寮でガールズナイト

ひとつひ

もっとみる
フィンランド留学記#16 安全な国でも怖いことは起こる

フィンランド留学記#16 安全な国でも怖いことは起こる

フィンランドは比較的安全な国だ。友達が大学構内でなくしたお財布が、ちゃんと手元に戻ってくるくらい、治安のいい国だ。それでも、1年間もいれば怖い思いをしたこともあった。

これまでにも留学中に「ちょっと怖い思いをした経験」は、紹介してきたけれど

◼️ヘルシンキでお兄さんに絡まれた話

◼️バスでおばあちゃんに怒られた話

今回は、留学中でいちばん身の危険を感じた出来事を紹介したいと思う。

時期は

もっとみる
フィンランド留学記#15 カラオケバーでカントリーロードを歌う

フィンランド留学記#15 カラオケバーでカントリーロードを歌う

地方都市オウルにもカラオケはたくさんあった。そのため、「カラオケは日本語で、空=empty、 オケ=orchestraという意味なんだよ!」という日本うんちくを何度も披露してしまった。

フィンランドのカラオケは、必ずバー形式だ。日本のボックス式とちがって、バー店内にいるお客さん全員に自分の歌を聴かれることになる。

決して歌がうまいほうではないわたしは、カラオケバーを避けていた。しかし、12月2

もっとみる
フィンランド留学記#14 最悪についてなかった日

フィンランド留学記#14 最悪についてなかった日

留学中、「あの日は本当にアンラッキーだったな」と思い出す日が1日だけある。その日のことは、なんでかはっきり覚えている。

2016年1月27日。

わたしはその日の18時頃から、イベントに参加する予定があった。平和を願って、街中をキャンドルを持ちながら歩く、という内容だったと思う。イベントに参加する前に、洗濯を済ませて、軽く夜ご飯を食べておかなきゃ、と思っていた。

そして悲劇が始まる。

悲劇①

もっとみる
フィンランド留学記#13 冬の終わり、春のはじまり

フィンランド留学記#13 冬の終わり、春のはじまり

永遠に続くように思われたフィンランドの冬も、終わり始めたらあっという間だった。冬が終わっていくさびしい気持ちは覚えているのに、春がどう始まったかあまり覚えてないなと思っていたら、留学中に書いたみずみずしい文章を見つけたので貼っておく。

雪融けのフィンランド。バスの定期を持っているけれど、自転車に乗りたくなる気分だ!

雪に隠れていた、石ころや、たばこの吸い殻や、犬のウンチやらが地表にあらわれて、

もっとみる
フィンランド留学記#11 サバイバルフィンランド語で生き残る

フィンランド留学記#11 サバイバルフィンランド語で生き残る

「フィンランド語はuselessだよ。世界で500万人しか話さない言語なんだから」と、フィンランド人の友人に言われたことがある。

「英語力をつけるために留学に来たのだから、英語に専念する」と言って、フィンランド語をまったく勉強しなかった日本人の友人もいる。

わたしはというと、留学中にフィンランド語の授業を数科目とっただけの、まさに「サバイバルフィンランド語」スピーカーだ。挨拶や、カフェで注文す

もっとみる
フィンランド留学記#4 目標を持つ人の前に道は開ける

フィンランド留学記#4 目標を持つ人の前に道は開ける

留学して1カ月が経ったころ、オウルにあるフィンランド日本協会によってイベントが開催され、私たち日本人留学生が招かれた。イベントの主旨は協会の周年行事だったが、9月にオウル大学へきた日本人留学生たちが、オウルに住む日本人や親日家のフィンランド人たちの前で自己紹介をする時間もあった。

そのとき、日本人留学生の1人、A子ちゃんが話した内容が今も印象に残っている。名前を言ったあと、こう言いきったのだ。

もっとみる
フィンランド留学記#3 おうちが見つかるまで

フィンランド留学記#3 おうちが見つかるまで

9月に入ってから、留学生向けの交流イベントがESN ouluという団体によっていくつも開催されていたので、私はそれに参加しては、会う人会う人に「家を探している」と言って回っていた。

どのイベントだったか、だいぶおぼろげなのだか、たしかコテージで大きなテーブルを囲んで、みんなで食事をするようなイベントだったと思う。私はそこでデルフィンというフランス人の女の子に出会った。

デルフィンも私と同じよう

もっとみる
フィンランド留学記#2 ついた日のこと

フィンランド留学記#2 ついた日のこと

フィンランドに到着した日のことを、今もよく覚えている。2015年8月29日、朝最寄り駅まで見送りに来てくれた、母が涙ぐんでるのを見て泣いてしまった。成田空港からヘルシンキ空港へ9時間、そこからオウル空港へさらに1時間の旅。ヘルシンキからオウルへ行く方法は、電車やバスなど、飛行機より安い方法もあったけれど、母が「最初の不安なときくらい、迷わないように飛行機で行ったらいいよ」と言ってくれた。

オウル

もっとみる

フィンランド留学記 #1 はじめに

2015年の9月から2016年の5月末まで、わたしはフィンランド北部のオウル大学に留学していた。

あのつらくも、幸せな1年からすでに丸2年、もうすぐ3年経とうとしている。時の流れととともに、あんなに刺激的で鮮やかな1年のことを、少しずつ忘れていく自分に気がつき、とてもさびしく、切ない気持ちになる。

フィンランド留学中にこねこねと考えた、フィンランド社会やジェンダー、教育について、すなわち私の大

もっとみる