「編集者は指導してないのか!」について解説します(親切心100%です)
このようなポストが一部で話題になっているので、解説致します。
ちなみにこれは、疑問に対しておそらくちゃんとした回答はないだろうから、親切心から解説するものであり、一切他意はありません。
えーと、主張されている事実はともかく、指導しているかしていないか、の部分だけで言ってしまえば「指導はしていない」と思います。
ただ、指導していない……というか、そもそも出版社は作家に何かを「指導」する立場ではありません。
なぜなら作家と出版社は「取引先」だからです。
もちろん、同じ作品を世に出すという志を共有する仲間ではありますが、あくまでも別の組織です。
例えばあなたが飲食店を経営しているとしましょう。
そこに出入りしている酒屋さんとウマが合い、プライベートで別の店に食事へ行ったとします。
するとその酒屋さんが、お店の店員さんに「おい!」とか「はやく持ってこいよ!」などと厳しい言い方をしていて、あなたはそれが気になったとします。
この場合関係性にもよりますが、せいぜい言えて「うーん、そういう言い方はやめた方が良いんじゃない? 相手も人間だし」とか「もしかしたらこのお店にお酒を卸す機会が今後出るかも知れませんし、やめておきましょうよ」みたいなアドバイスはするかも知れませんが、「指導」はしませんよね。
これが、お店で雇っている店員さんとかになれば「同じ飲食店の方に敬意を持て」などと「指導」する可能性はあります。
ただ、そんな事は彼自身が一番良く知っているはずなのですが……?
上の発言は、普段「直接物を言えないのはダサい!」と主張しているのに、私が引用リツイートした瞬間一切返事もくれずブロックし、直接物を言えないから出版社にクレームを入れ、恐らく「これで長谷川凸蔵を黙らせられるぞ!」とウキウキしながらポストしたであろう発言です。
私は「クレーマーに成功体験を与えるのは良くないが、忙しい人たちの時間をこんな奴相手に一秒でも浪費させるのもなぁ」と思いましたが、やはりその後「長谷川くん、君怒られたんじゃないの?」などと調子に乗っている姿が確認できたので、現在のような対応を続けている、という事になります。
なぜクレームの影響がないのか、といえば、それは出版業界からみれば、彼なんて「なんかラノベの文句言ってるだけの、何者か気取りだけどろくな実績もない、何者でもないおじさん」だからです。
たぶんその出版社の稼ぎ頭みたいな大御所作家さんから私向けにクレームが入れば「先生、ああいうのは良くないですよ」くらいは言われたかもしれません。
そもそもなのですが。
本人はどう思っているのか知りませんが
「ほとんどの出版社や編集さんは、彼や文庫のことなんて認知もしていない」
という事実があります。
認知してないのですから、指導もクソもありません。
なぜ認知しないか、というと。
「ほとんどの作家さんは、彼らのことなんてマトモに相手にしていない」
からです。
相手にしたとしても、せいぜい一度や二度レスバしたら「コイツは話にならないな」とブロックないしミュートして、関わらない。
そうやってドンドン商業作家が相手をしなくなっているので、出版社や編集さんが彼らを認知する機会もほとんどなくなってるんです。
未だに相手したり言及しているのなんて、私を含めほんの一部、他からは無視されている。
それだけの、何者でもない存在なのです。
実際私がオフ会した方で、彼らの事は一応認知しているが、直接相手はしていないといったスタンスの作家さん(このスタンスが主流です)が、ふとした話題だったり、興味本位で彼らの事を編集さんに尋ねた事があるみたいです。
その場合の主な回答は。
「そんな人いるんですか、知りませんでした。ラノベやなろうの文句言ってる人なんてたくさんいるし、そんな人をいちいち覚えたりしてたらキリがないですよ」
との事です。
つまり出版社や、そこに勤める編集さんからみれば、彼または彼の取り巻きなんて現状は「映す価値なし」のモブなのです。
これが例えば、彼や彼の周りに有名な作家さん、つまり実績を出している人で溢れてる、というなら別でしょう。
ただ(今後はわかりませんが)現状では、彼の周りにいるのは「特に誇る実績もない、何者でもない人たちが集まって、なろうやラノベに文句言っている」ばかりなのですから、認知なんてされようがないんです。
そもそも認知されてないのですから、指導というかアドバイスなんてされようがないんです。
レスバした所で、「先生、レスバはちょっと」みたいに言う編集さんはもしかしたらいるかも知れません。
ただそれは「作家の事を考えてのアドバイス」であって、「レスバ相手の何者でもない人」なんて記憶にも留めないと思います。
もちろん今後、彼らが大手投稿サイトで次々ランキングを席巻するとか、文庫から出した本が売れまくるとかなら編集さんも認知するかもしれませんが、ただなろうやラノベのネガキャンしてたって、「よくいる、覚える価値もない人間」から脱却するのは難しいと思います。
上で飲食店での態度について書きましたが、店員さんへの態度についてアドバイスされる事はあっても、その時実際に接客してくれた店員さんの顔と名前を一致させられるなんて、よほど記憶力が高い人でしょう。
つまり覚えていたとしてもせいぜい「なんかラノベの文句言ってる人」程度だと思います。
それを「まさかこの俺に失礼働いた奴に指導しないなんて」みたいな態度は、ハッキリ言って勘違いも甚だしいと思います。
「あの娘と目があった、もしかして俺に気があるのかも?」と友達に言ってる勘違い男子がいたとして。
実は相手の女の子は「あなたが同じクラスどころか、学校にいるかどうかも知らない」ぐらいの認識のズレがあると思います。
何より「そういう見解でよろしいか?」もなにも「何者でもない人が、どんな見解を持とうが、出版社は痛くも痒くもない」のです。
そして残念な話ですが。
こんなのはわざわざ解説しなくても、ほとんどの人は「ですよね」ってレベルの話なのです。
以上。
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