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僕の心に音楽が鳴ったよ

そういや昨日、アーティゾン美術館に行ったことを書いていなかった。

前から気になっていて、学生は無料で入れるとのことで入ってみた。
毛利悠子さんの展示がしてあり、僕はその方の名前を知らなかったのだけれども、かなり良かった。

初めはエレベータで6回に案内されるのだけれど、扉が開いたときの感動がすごかった。

6階の景

こんなかんじでかなり広い空間にいくつかの作品が展示してあり、ちょうどこのとき誰もいなかったのでこの空間に僕ひとりという状態だった。
落ち着いた静かな部屋に僕と作品のみだったのでめちゃくちゃでかい部屋を与えられた貴族のような気持ちだった。
写真の左側に見えるうねうねした作品は「ソノトキ音楽ガキコエハジメタ」ろいう作品名で、何かが始まりそうな高揚感を感じられた。
美術館の初手の作品として最高にマッチしていた。
"音そバ忘大"味を感じられる作品名も良かった。
まあこちらの作品は1986年に作られたものなのでこっちのほうが先なのだが。

毛利悠子さんの作品は磁石やら生活用品やらラジオやら色々なものを活用した作品で、現代美術といえばいいのか、かなり斬新なものに感じた。
めちゃくちゃ暗い部屋はわくわくした。
人工物で構成されているものがほとんどなのだが、大体それらに動きがあり、不定期に動いたりする。
例えば突然トイレットペーパーがカラカラ回ったり、ブラインドが動いたりといった作品がある。
このへんは実際に見てもらえればわかると思う。
なんか人工物なのに生き物のような挙動をしていて、面白いなあと思った。

これどういうことなのか自分で考えてみたけれど、
・人が自然を模倣することはできない、自然には敵わない
・何をもって自然たらしめるのか
・無機物で構成されたものは自然とは違う、AIとかもそうだぞ
とかしか出てこなかった。
見当違いだったら恥ずかしい。
まあ美術はその人がどう受け取ったかなんでね。多分。

そのほかにもかなり有名な画家の絵が飾ってあり、ええこれ本当に無料でいいのと思うような満足感であった。
行ったのが閉館間際だったため、また時間のある時にぜひ行きたい。

これが昨日の話。

今日は『12人の優しい日本人』という映画を観た。
三谷幸喜が脚本で元々は東京サンシャインボーイズの劇でやっていたものだ。
三谷幸喜の著書でも触れられていることが多く、ぜひ観てみたいと思っていた。
『十二人の怒れる男』をオマージュした作品で、話の大筋はかなり似ていた。
日本にもし陪審員制度があったら、という設定で12人の陪審員が有罪か無罪を話し合って決めるという作品。
「優しい日本人」とあるので日本人の性格なんかを皮肉った作品なのかと思いきや意外に原作に近く、議論もしっかりとしていた。
意見をすぐに変えるところとか中々言い出せずにいる人がいるところが"日本人"っぽかったのかなあ。
所々コメディ要素もあり、飽きることなく観ることができた。
オマージュ元はもちろん面白かったがこの作品もかなり面白かった。
『十二人の怒れる男』が好きなんだなあと思った。
ワンシチュエーションで面白い作品は偉大だなあとも思った。

残基: 2

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