異質なミュージカル

今日観た映画は、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』と『メン・イン・ブラック2』

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は、鬱映画とか胸糞映画だとか言われていたのですが、やっぱりいい映画だそうなのでGEOで借りてきて観ることにしました。
遺伝性の病気で盲目になりつつあるシングルマザーのセルマが息子の目の手術代を稼ぐためにお金を溜めていくのですが、ある時お金を盗まれ、それが原因でなんやかんや相手を殺したことにしまい、死刑になるというお話です。
めちゃくちゃ大雑把に書きましたが、こんなかんじ。
セルマはずっと息子のことを想っており、本当は死刑を蒔逃れるチャンスはあったのですが、それよりも息子の目の手術を優先したために死刑を受け入れることとなります。
死刑の直前に友人から息子の眼鏡が渡され、手術が成功したことを知ることができたのがせめてもの救いかな。
この映画で面白いと思ったのは、ミュージカルなのですが、ミュージカルの常識が通用しない点。
一般的なミュージカルって困難な状況を打破するために歌い、歌が終われば万事解決ってかんじじゃあないですか。
でもこの映画は違っていて、ミュージカルのシーンはあくまでも主人公セルマの妄想。
ミュージカルシーンが終わると、途端に現実に戻され、セルマに悲劇が訪れます。
ミュージカルと現実の落差に心が追い付きません。
なんかミュージカルに対するモヤモヤをこの映画は払拭してくれるように感じました。
僕が好きな映画で『グレイテスト・ショーマン』があるのですが、この映画は困難を全て歌で解決していて、まあそこがミュージカルの良さではあるのですが、現実はそう上手くいくはずがありません。
そういう現実は歌うだけじゃあ上手くいかないよっていう辛さをこの映画はよく表しているのかなと思いました。

あともう一つ特徴的なのは、ミュージカルシーン以外ホームビデオで撮ってるように揺れているのです。
なんかこれによってよりリアルが強調されている気がします。
逆にミュージカルシーンはしっかり固定カメラで撮られていて、現実逃避と現実のメリハリがしっかりなされているのだと感じました。

あとはMIBの2を観ました。
ちょっと書くの疲れちゃったのですが、何も考えずに観れて面白かったです。
Kの復活が個人的にはアツかった。

残基: 2

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