20210812ワークショップ③豊平
開催日時:2021年8月12日 13:30~15:30
場所:グレイスヴィルまいづる-東京(Zoomオンライン)
内容:
1.ストレッチ
2.砂連尾さんのポーズを各人絵に描く。
3.砂連尾さんの指先の円の動きを各人絵に描く。
4.砂連尾さんの指の動きをまねて紙に描く。みんなで一枚の紙に描きこむ。一人1分で絵をまわしていく。
5.4で描いた絵のタイトルをみんなにきいていく。
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豊平豪(文化人類学・torindo)
今回のワークショップに関して、砂連尾さんは「真似るという行為と、何か描くという行為」が分離してしまい参加高齢者の動きが連続しなかった点に言及している。でも、ぼくは浦岡先生と同じく、動きの断絶(というほどでもなかったけど)を生んだのは「絵を描くことへの抵抗感」だったと思う。
「私の動きを描いて」と言われて、真っ白な画用紙に絵を描くのは、たぶんほんとうに難しい。止まっている物体ならともかく動きを参考に絵を描くのはむずかしい。ぼくの小学校3年の息子なんて、絶対描かないと思う。
ともあれ、浦岡先生が指摘するように、原因の一つは間違いなく学校教育にある。ぼくも学校の美術の絵の時間が嫌いだった。教科書に書いてある目標に向かって何かを描くわけだけど、どうしても「うまく」は描けなかった。
最近ようやく落書きが楽しくなったくらいで、それまでは、誰にもほめられないのに絵を描くのがつらかった。これまた浦岡先生が指摘していたとおり、相対評価の弊害じゃなかろうか。今はしょうがないとはいえ、このnoteの表紙絵を描いている。褒められたらうれしいけど(別に誰もほめてくれない)、描くこと自体は苦ではなくなった。ようやく呪縛から解き放たれたのだと思う。
とつとつの参加高齢者は認知症の人が多い。記憶があいまいでもプライドはしっかり残っている。そしてプライドにはしっかり呪縛が絡まっているように思う。教育が残すものは思っている以上に根深いのかもしれない。
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