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20220218ワークショップ①砂連尾

開催日時:2022年2月18日 13:30~15:30
場所:グレイスヴィルまいづる-東京(Zoomオンライン)
内容
1. AさんとKさんにインタビューしながら、「ことば」(Aさん)と「動き」(Kさん)をあつめる。途中からカメラ2つになる。

2.振り付けていく。
砂連尾さん曰く「グレイス体操」
Aさん話し続ける。Kさんは砂連尾さんの動きを真似し続ける。
『青い山脈』とか『あくびちゃん』歌ったり。

3.『結んでひらいて』を振り付きで踊る。


*****
砂連尾理(ダンサー・振付家)

 今回はコロナ禍以前から参加して下さっている常連のAさん、Kさんお二人だけとのこぢんまりとしたワーク。特にAさんとはじっくりお話しする時間となりました。思い返すと、彼とは結構長いお付き合いをさせていただいているのですが、画面越しではあったものの、こんなにもじっくりと顔を合わせてお話しさせていただくのは初めてのことでした。

 気がつくと2時間近くも話し込んでいて、その間、Aさんの口から出てきた言葉を書き留めていたのですが、ワーク後にそれを見返してみると、それはまるで詩のようでした。

“訳が分からない。訳が分からない。
気持ちも考えていない。
こんな人はおるわ、それは知っている。
深い関係はないけれど、こんな人見たことある。
う〜ん う〜ん


若く明るい 歌声に
雪崩は消える 花も咲く
青い山脈 雪割ざくら
空の果て 今日もわれらの夢を呼ぶ
(『青い山脈』歌っている)


覚えてる 難しい 難しいの何も関係ない
この人と話したことあるわは覚えている
何となく覚えている 
考えとらん 関係ない
人に頼んでやることはない
楽に 難しいことはやってない
平和に 楽に
あ〜もう あかんわ
自分でできること お互いやっていく“

Aさんのことば(砂連尾さんのメモより)

 Aさんと話している間、いつも僕の動きを真似してくれるKさんとは今日も動き・ダンスの交換をしていました。彼女とのダンスは大体が僕が最初に動いて、それに対して彼女が同じ動きで応えるという形なのですが、この日は僕の動きとは異なる動きが、Kさんから何度も返ってきました。

 彼女に動きを投げ掛けていたつもりが僕の方がKさんの動きを追っかけ、いつのまにか彼女に踊らされている展開に。

 Aさんとは言葉によるダイアローグ、そして同時にKさんとは動き・ダンス。……これは何と言ったら良いのだろう?

 ダイアローグの語源がラテン語のdia(通わす)logos(言葉)から来ていることを考えると、ダイアモトス diamotus(動き)?、或いはダイアサルタレ dia+saltare(ダンス)?とでも言えば良いのでしょうか?

 そんな、彼らとの一直線状ではなくトライアングル状に進行する奇妙な対話&体話、この日のワークはそんな時間となりました。


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