20210216ワークショップ③浦岡
開催日時:2021年2月16日 13:30~15:30
場所:グレイスヴィルまいづる-東京(Zoomオンライン)
内容:「マジックペンダンス」。何かを描こうとするのではなく互いの手元に導かれるように線を引く。グレイスヴィルではプロジェクター上に砂連尾さんの手元が大写しになっていた。
※本ページに使用している写真は今回のワークショップ時に入居者の描いた絵です。
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浦岡雄介(生きがい支援員・グレイスヴィルまいづる)
入居者にとって「絵を描く」ということはとてもハードルの高いことだと感じている。まったく経験がなかったりするし、かつて受けた美術教育も今と違って「上手な子は褒められて」「ヘタな子はたくさんなおされて」ということがきっとあからさまだっただろう。絵を描くことは「恥をさらす」ことと同じように感じるのではないだろうか。
そこを乗り越えて自由にふるまえる事、それを許し合い楽しめる環境をいかに作るかということをいつも考える。
今回のワークショップには企画のときから予感があった。テレビの中のジャレオさんのマネをすればよいし、そのための土壌はこれまでのテレワークショップでしっかりと耕されているとも感じたからだ。
やさしい語り口調でペンを握らせるジャレオさん。上品な詐欺師のような感じ。マネをしているうちに、または職員にのせられていくうちに入居者それぞれの筆が進んで行く。
途中で「わけがわからんわ」となった方もいた。ふと我に変える瞬間があったからだろう。でも、もうその環境に巻き込まれてしまっている。文句を言いながら、ぎこちなく筆を動かしていたりする。
出来上がった絵を見てどう思っただろうか?いや、きっとそれよりも「いい時間」が共有できたことが皆にとって良かったと思った。