“できるときにできることをやる”というのは、大切なことです。自分の力をためしてみるのは、成長する上で、進歩していく上でとても大事なことです。
お彼岸で母の実家に来たら、小学校6年生の時に担任の先生からもらったメッセージを見つけました。
大きな目標というのは、おそらく受験のことです。
もらったことは覚えてなかったけど、今見て、こんな風に応援してもらっていたんだなぁと、とても嬉しくなりました。
5.6年と続けて担任をしてもらったのだけど、厳しい先生で、1〜4年生のころはずっと優しい先生が担任だったので、しばらくは怖いという印象しかありませんでした。やんちゃな子どもではなくて、できるだけ目立たないように、ということしか考えていない小学生でした。
受験前の時期に、毎週一枚お習字を書くという宿題がありました。だけど、受験勉強に時間を割くために、宿題が出た直後にやるべき枚数を数えてまとめて仕上げて、それがばれて、全然上達してないってクラス全員の前で叱られて、でもちゃんと毎週の宿題としてやってますって嘘をつき通したというエピソードもあります……。大人しかったとはいえ、そんなこともありました。ごめんなさい。
その後くらいかな。塾帰りに、駅で先生に会って、いつも教室で見ているのとは全然違う、優しくて温かな笑顔でお話してくれたことがありました。今でもはっきりと先生のお顔を思い出すことができるほど鮮明に覚えています。
それから、本当の先生って、こんなお顔なんだ!教室にいる時は、先生という役割で存在してくれているんだなと思った覚えがあります。
そんな風に思ってから、教室での先生のお顔を見ていたら、ふとした時に、駅で会った時のようなお顔を時々されていることに気づいて、ただ私が気づいていなかっただけだったんだ…と反省をしました。
厳しい先生だとしか思っていなかった先生の優しさに小学校卒業間近に気付いて、小学校を卒業して中学校に入ってから、身にしみて先生が如何に素敵な人だったかということが分かりました。
私達の卒業の年が先生の定年退職の年だったから、今の私よりも、ずっと人生経験が豊富な先生でした。
わたしは、新卒の1年間だけ小学校教員をしていました。それきりで辞めてしまって、戻ることはないし、先生の様な立派な教師ではなかったし、担任していた子どもたちの良い記憶に残るようなことはできなかったので、今になって、より一層先生を尊敬します。
この言葉は、今の私にもとても響きました。
ずーっとふらふらしてきて、やっぱり本当にやりたかったことをやってみようと決めたところで出会ったこの言葉に、とても勇気をもらいました。
このメッセージを残しておいてくれた母にも感謝です。
今だけではなくて、これからもずっと、心に留めておきたい言葉です。大切にします。
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