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共依存が解けたら

私は育ての親(叔母)と長年共依存でした
それは自分でもわからないくらい強力なものでした
26歳の時に親の家業を手伝いはじめ身を粉にして働きました
その間、給料などと言うものは貰ったことがありません
もちろんボーナスなんて皆無でした

その心の元は、育ててもらった恩を返さなくてはと思う気持ちからです
だから、学生時代のアルバイトのお金も封を切らずに渡していました
それが当たり前だと思っていたのです

親の口癖は「お金がない」でした
だから私達家族はみんなお金を使わない生活になりました
だけど、叔母は高価な化粧品や外食をしていました
それは皆に内緒でした

親は子供の頃、羽振りの良いときも有ったそうですが祖父の会社が倒産して
お金の苦労をしたので、自分には甘くでも他人には厳しい人に
なってしまったようです

そんな親でしたが、私が64歳の時に亡くなりました
それで、一生懸命介護をしていた反動で介護うつになってしまいました
1年ほど寝たり起きたりの毎日でした
仕事は決められたことなので何とかこなしました

ここで気づいたのは共依存からの開放です
死んでいなくなったのにうつになるほど影響があったのです
今まで介護で24時間振り回されていただけに、それが無いとなったら
生きる元気が無くなった感じがしました

悲しいとかの気持ちは全く無く、ああこれで自由だと言う思いでした
だけど、そんな気持ちより恨む気持ちが出てきました
親を恨むことで自分の自由を肯定したかったのでしょう
いま私は66歳です
人生のほとんどに親が関わりその面倒を見てきたと思います

世間では80歳の親の面倒を独身の50歳がみているのが増えたと
言っていました、本当に可愛そうな場合もあると言いたいです
親の犠牲で子供が人生を無駄に生きたと思うのです

先に逝った親は良いでしょう
でも、残された子供は一人寂しく過ごさなくては成らないかも知れません
親となったら、子供を早く巣立たせて家族をもたせ、幸せになってもらう
気遣いが欲しいですね

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