#210 乾坤一擲~流武安割布決勝前夜
時は2024年、秋。風に揺れていたい稲穂の収穫も終わり、越後に天下分け目の戦が迫っていた。この世の正義を己の剣に託し、まだ見ぬTEPPENを獲るため立ち上がった我らが越後上杉軍。
「ついにここまで来たか…」
険しい山並みを前に立ち尽くし、迫り来る脅威を静かに見据える我が軍。皆のその瞳には決して折れぬ誇りと、自分たちの戦術を貫く覚悟が宿っていた…。そして彼らの耳には戦場の遠くから響く陣鼓の音が届き、己の血が騒ぐのを感じていた。
「今、天下分け目の戦を前に、立ちはだかる名古屋織田軍よ。その力がいかほどのものか、しかと見極めん!」
上杉軍の軍師・力蔵は皆の一歩前に出て振り返った。その背に並び立つのは、誠実であり、共に生死を超えた選手たち。彼らもまた、力蔵を信じ、命を預けているのだ。力蔵はゆっくりと頷き、力強く軍配を掲げた。
「この度の戦、越後の民(サポーター)のため、必ず勝たねばならぬ。目の前の敵こそ最強の敵。その名古屋織田軍を倒し、TEPPENを獲りに行く!」
風が山を駆け抜け、秋の空は険しい色を帯びた。運命の戦いが始まる――
今は昔、加賀国の手取川にて4万の織田軍を1万2千の上杉軍が散々打ち破った手取川の合戦が行われたのは、天正5年9月23日(1577年11月3日)。奇しくも、流武安割布決勝が行われる11月2日と1日違い。その時は大雨も上杉軍に味方したと言う。決勝当日の天気予報も雨とのこと。これはまさに吉兆!!歴史を繰り返そうではないか!!
さあ天王山国立競技場へ来たれ越後の同士たちよ!歴史が刻まれる瞬間をその目に焼き付けるののだ!!
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