#109 ニャポ太誕生!
今回は、noteのお題企画「#創作のマストアイテム」でのエントリ。
このお題を見たときに、これしか考えられなかった。
それは「iPad Pro & Apple pencil」! ババーン!
iPad Pro & Apple pencilとの出会い
いわゆるデジタルで絵を描き始めたのはいつ頃であっただろうか。社会人になってからなので、20年くらい前になると思われる。当時の絵の描き方としては、まず紙に下書きを描き、トレース台でペン入れしてスキャナで取り込み、フォトショップで色を塗っておりました。線絵のレイヤーを複製して、上のレイヤーを乗算にして下のレイヤーで色を塗ると言う…。
色塗り作業はデジタルですが、元絵を描くのは完全にアナログ。当時勤務していたのが印刷会社ということもあり、マット系の紙の端物を製本部からもらって、断裁機でいい感じのサイズに切って、絵を描く紙として使ってました。印刷の面付け上、白場のまま捨てちゃうようなところ。
そんな制作環境でしたが、ずっとストレスだったのが自分の描く線が好きになれないということ。ペン入れはPIGMAのミリペンの01~03を使ってたのだが、ペン入れ後何回も同じ線を描き入れて太目の線にしていました。
ずっと絵を描くという行為について、均等の太さで描き続けられるペンタブとソフトをずっと探していました。ソフトはPhotoshop以外にも色々と試しました。Illustraterはもちろん、GIMP、SAIなどなど。でもどうしても理想の線には程遠く、結局手描き線をスキャナで取り込む日々。当時デジ絵を描く人はこぞって「Painter」を使っていましたが、5万円近くもする代物で、高くて手が出せなかったので必然的に候補からは落選。
ソフトと同時にタブレットも色々試しました。一旦紙に描くというアナログから卒業するために。しかしこちらも自分の理想の線が引けるタブレットには終ぞ出会えず。結構いいスペックのワコム製タブレットも、ずっと取り込んだ絵に色を塗る際に使う限定使用の座に甘んじていました。
でもそのずっと探し続けていた自分の理想の線が引けるソフトとペンにようやく2年前に出会えたのです!
それが、iPad Pro & Apple pencil!
そして出会ったProcreate
初めてiPad Pro & Apple pencilを操作した時の感動は忘れもしない。言い過ぎかもしれないけど、紙に鉛筆で描くのと同じような描き心地。ペン先に線がいい感じについてくる感じ。「Appleすげーな」と言わざるを得ませんでした。はい。
しかしながら、実はiPad & Apple pencilに出会えただけで悩みが解決できたわけではありません。今度は絵を描くためのアプリの選定作業。当時まだiPad用Photoshopは存在しておらず、まずは無料アプリからMediBang Paintをまずは使うことに。でもその後色々と調べた結果、どうやら「Procreate」というアプリがいいぞという結論に至りました。このアプリは1,200円という買取料金がかかりましたが、昔ペイントソフトがバカ高い時代を知っているので、何の抵抗も無く購入。これが噂に違わぬ素晴らしいアプリだった!!!もちろん今だ現役というか、ほぼほぼこのアプリで絵を描いています。
何が素晴らしいかというと、言い尽くせないほどたくさんあるのですが、その中でも個人的に特筆すべきは、そのブラシライブラリに中にあった、「カリグラフィーモノライン」というブラシ!簡単に言うと、いくら描いても均一の太さで線が描けるブラシなのです!自分が探し求めていた理想の線が描けるようになったのでした。
LINEスタンプ「おれたちニャポーター!」発売
ようやく今回のタイトルにもあるニャポ太の誕生秘話に移りましょう。もともとニャポ太とは何者だったのかというと、私が作ったLINE用スタンプのキャラクターでした。もうかれこれ20年以上続けているアルビレックス新潟のサポーターの経験を活かして、JリーグクラブのサポーターあるあるをLINEスタンプにしようと作り始めたのがきっかけです。
スタンプを作る際、人間を描くのは面白くないと、キャラクターを作ろうと考えました。動物のキャラクターにしようと思い、Jリーグのどのクラブもマスコットに使用していないネコを採用。スタンプ名も「ニャ(ネコの鳴き声)+サポーター」の造語から「おれたちニャポーター!」にしました。一応現在第6弾まで発売中です。
この第6弾こそ、iPadで描いたものですが、それまでの1弾から5弾までは手描き&Photoshop色塗り&illustraterでトレースという荒業で作ったものです…。
さて、このLINEスタンプをもっと広く知ってもらおうと、次の段階として販促のためのtwitterアカウントを作ったのですが、その時に正式に誕生したのが「ニャポ太」というキャラクター。ニャポーターだからニャポ太。
はじめこのニャポ太のtwitterアカウントは、アルビレックス新潟情報についてつぶやく以外は、定期的にスタンプ販促をつぶやくBotでした。その後ネコの手っぽい手袋を奥さんに作ってもらって、手だけ写真に写る形でつぶやいたりしてました。今考えても無理がある…。
そんなこんなしているうちに、先にも描いたとおりiPad Pro & Apple pencilとの素晴らしい出会いがあり、このtwitterアカウントが急成長する事態に!
iPadはどこででも絵が描けるじゃないか!
iPad Pro & Apple pencilについては、使っているうちにもうひとつの可能性に気づきました。それはその手軽さ。どこへでも簡単に持ち運べて、どこででも簡単に絵が描ける。家のどこでも描けるし、出先でも描ける。いちいち手描きの絵をスキャンする必要がないんですもの。
これはニャポ太との相性がバツグンでした!!
アルビの試合がある日スタジアムへ行く
↓
試合前の会場の様子をiPadで写真撮影
↓
撮った写真にその場でiPadを使いニャポ太を描き入れる
↓
その絵を観戦記風にその場でtwitterにアップする
この流れが作れたんです。
そして好例企画「ニャポ太away旅」へ
その後さらに新たなやり方を考案。
写真があれば、実際にそこへ私が行かなくても、ニャポ太が行った風な画像作れるじゃんて気づいたんです。
そして生まれた企画が「ニャポ太away旅」シリーズです。
私が行けないアウェイゲームについて、現地へ参戦されるサポーターの皆さんにtwitterに写真をアップしていただき、その写真へ私がニャポ太を描き入れて再度ニャポ太のアカウントからtwitterにアップすることで、あたかもニャポ太がアウェイの地へ行っているかのようになるという企画。
幸いなことに、この企画に参加してくれたたくさんのアルビサポーターの方々のご協力に恵まれて企画は成功。
上記は群馬戦で行ったニャポ太アウェイ旅の結果報告です。
第1回徳島編、第2回琉球編、第3回山形編、第4回栃木編、第5回群馬編、第6回甲府編と合計6回も開催しています。今年は新型ウイルスの影響もあり、1回しかできていないのが非常に残念。
そして現在に至ります
その後ニャポ太はアルビレックス新潟以外のJリーグクラブ用にご当地ニャポ太を制作。2020年のカレンダーにして配布させていただいたりしました。
ちなみにニャポ太のtwitterアカウントですが、現在約1600フォローしていただいております。ここまでこのキャラクターニャポ太が活躍できているのは、iPad Pro & Apple pencilに出会えたからです。
もっと早く出会いたかったとは思いますが、この出会いを今後さらに有効活用して、今後も皆さんが楽しんでいただけるようなつぶやきをしていきたいと考えています。
※ 上記のツイートもスタジアムへ足を運んで描いた画像です。