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小児鍼とスキンシップ


こどもの鍼

こどもにする鍼は、なでなで撫でる鍼

そんなことで、変化出るの?

って思われるかもしれませんが、
これがまた出るんです。

【皮膚】

では少し、皮膚についてお話しを。

正常な表皮ではケラチノサイトのイオンポンプやイオンチャンネルの働きで、表皮の深さによってイオンの偏在が起きると考えられています。

それによって、表皮の表面と深部で電位差が生じ、皮膚バリア機能を保っています。

アトピー性皮膚炎などの疾患では、
このイオンの偏在がなくなり、皮膚の状態は
放電してしまって電池切れの状態になっているといえます。

健康な皮膚ではダメージを受けても、イオンポンプが作動してバリア機能が回復しますが
アトピー性皮膚炎老人性乾皮症などでは
イオン濃度のバランスが維持できないため
慢性的なバリア機能の低下が起きると考えられています。


健康な皮膚では、皮膚の表面電位は
マイナスの値を示しています。

角層バリアが破壊されたあと、外部から皮膚表面にマイナスの電場を負荷すると角層のバリア機能の再生が促進され皮膚の回復機能は高まります。

つまり、小児鍼(真鍮:マイナス電位)で軽く接触刺激をする
ということは、
バリア機能を促進し、
神経系、血管系、内分泌系などに変化を与え
身体の働きを統合しているシステムに作用するということになります。

【スキンシップ】

また、人に触れるスキンシップというのは
脳を広範囲にわたって刺激します。

母親とのスキンシップが少なかったこどもは
人間不信自閉的傾向が高く
自尊感情は低くなってしまい、パラサイトシングルフリーターになることが多かったり
思春期になった時に衝動的に他者を攻撃する傾向や
キレやすい傾向にあることがわかっています。

アメリカの心理学者、プレスコットは
身体への接触や触れ合いの不足は、抑うつや自閉的な行動、多動、暴力、攻撃、性的逸脱などの感情の障害の原因になっている。つまり、幼少期に感覚への刺激が不足していると、成人後にも感覚への刺激に依存するようになる。
と言われています。

反対に、スキンシップの多かったこどもは
大学生になった時に自分に自信をもち、他人のことを信頼して、親しくなることが容易にできるようになる傾向が報告されてきます。

また、父親とのスキンシップが豊富になると
人と強調して何かをしていく能力が伸ばされている傾向がうかがえるといいます。


スキンシップを続けていくことが
ストレスへの耐性を高めたり、血圧を下げたりする効果ぎあり、子どもに触れることによりさまざまな神経伝達物質が分泌促進されます。

小児鍼による、触れるー触れられるという相互の作用が
肌から脳へ、脳から各器官へ
さまざまな影響を与えていくことが期待されます。


【まとめ】

☑︎小児鍼(マイナス電位の真鍮)で表皮の電位をととのえ皮膚バリア機能回復
☑︎スキンシップの大切さ
☑︎皮膚刺激により体にさまざまな影響が起きる
☑︎小児鍼の触れる、なでる刺激はこどもの心身に影響する


小児鍼、興味ありましたら是非ご相談ください☺︎


鍼灸ととの麻 鍼灸師 mao

参考著書:森の式 漢方小児はり

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