大好きな黒柳徹子さんを語ってみる
常日頃、黒柳徹子さんが好きなんだよ〜と言い、「徹子さんを語る会」とかしたら楽しそうだな〜と思ってる。だけど、需要はなくてもやるとは言え、本当にひとりも集まらなかったら悲しすぎる。誰かにわたしがひたすら徹子さんの話をするのを聞いていて欲しい。そのためには、多少徹子さんのことを話しといた方がとっつきやすいのでは?と思い、スキクロを機会に「好きピを語るnote」を出すことにしました。どうぞお付き合いください🙏
あるときTwitter(X)で私の好きな徹子さんのエピソードを書き綴ったら思いの外反応を頂け、後日「徹子さんてあんな妹キャラだったんだね。」と言われて驚いた。徹子さんがバチバチの(?)可愛い妹キャラだということすら意外と知られていないのでは!?かなり衝撃だった。
みんなは徹子さんにどんなイメージを持っているんだろう。
こんな感じ?
知れば知るほど、本当に愛らしくて、格好よくて、芯の通った、たくさんの人に愛されるべくして愛されてる方なんだと分かるので、それらを知る切っ掛けのひとつになれたら嬉しいな。
何処から語って行けばいいんだろう。
まず、私は小学生の頃に【窓際のトットちゃん】を読んで、救われている。何不自由なく暮らす子ども時代を過ごしていたし、親や周りの大人が信頼出来なかった訳でもない。だけど、【窓際のトットちゃん】を読んだときに、こんな大人がいることに、希望を持った。こんなにも鮮明に子ども時代を、子どもだったときの感覚、感性を、大人になっても覚えてる人がいるんだと。そして、その人はテレビで活動してて、ユニセフ親善大使として働いている。つまり、世界中の大人に認められている。子どもにとって、“大人”って絶対的な存在だった。世界を作ってるのは大人だし、ルールを作るのも大人だし、ルールを守りなさい、と言ってくるのも大人だ。そんな世界に、子どもの気持ちを、こんなにも分かってくれる、子どもだった頃の感性を覚えてる大人がいる。そのことに、すごく勇気づけられた。ユニセフ親善大使に選ばれたのも、子どもの目線に立って物事を見れる人が必要だったからだと思う。実際に、徹子さんは過酷な状況にいる子ども達に、とても慕われている。内に秘めていた苦しさや悲しさを、徹子さんと対話することで、やっと吐き出せたり、希望を持ったり、夢に向かって行動出来たりしてる。上からの目線ではなく、子どもと同じ目線で話してるからだ。言葉が通じなくても、眼差しや、口調や、態度で…身体全身で自分の話を聞こうとしてくれてることを感じるのだろうと思う。ちょと想像して欲しい。自分の苦しさを、全身で、真っ直ぐに自分を見て聞いて貰ってる様子を。態度で抱き締めてる感じがしない?だから、子どもは徹子さんを信頼するんだと思う。そして、それは徹子さんが子どもの頃にされて嬉しかったことも、きっと連鎖してる。【窓際のトットちゃん】の冒頭で、校長先生がたくさん話を聞いてくれた事が嬉しかったと書かれている。お母様も、お父様も、徹子さんの話を聞く方だった。「大人に真剣に話を聞いて貰えて嬉しかった経験」が、世界中の子どもの心を救っているのだと思う。徹子さんのエッセイ本は2〜3ページ以下で区切られてる話もあるくらいの短編のまとめなので、何かの機会に読んで貰えたら嬉しい。徹子の部屋でインタビューするのも、目の前の人に全力で興味を持つから面白いエピソードも引き出せるし、ゲストも嬉しくなって口が緩むんじゃないかな。最近の徹子さんは本調子ではないご様子が続いているように見受けられて心配なんだけど…、20年以上前の過去の放送回とかがあったら見て欲しい!
「世界ふしぎ発見」でいつも正解してたって印象がある人もいると思う。番組は終わってしまったけど、この番組の出演依頼を受けたのは、世界の歴史を勉強も出来て、お賃金も貰えるなんて!と喜んで受けたそう。子どもの頃に戦争で勉強が出来なかったこともあり、世界のことを知らずに死にたくない、という強い想いもあったと。クイズに出る国は教えて貰えないけど、テーマは教えて貰えるんだったかな…?なんかヒントはあって、それを頼りに図書館へ行って本を読んで、猛勉強して本番に備えてたからこその正解率の高さなんだよ〜。これは最終回のときに話してたから記憶にある方も多いかな。正解すると特賞でその地域の特産品を貰えるので、それをチャリティーバザーに出す為という理由もあったんだって。とにかく勉強家。
全てのことに全力の、格好いい方なのです。
これだけでも、たくさんの人に愛されてるわけがちょっと伝わったと思う。
【トットの欠落帳】からいくつか、今度は可愛い(欠落)エピソード。書き手(totono)のテンションがちょっと変わるけどついて来て欲しい。
富士山を眺めて「綺麗ね〜!」といいながら「あれはなんていう山ですか?」って聞いちゃって宿の人に未だに笑い話にされてるって話があるんだけどさ〜〜〜富士山を見て富士山って分からない日本人ちょっと居なくない!?!?それを本に書いて消化させちゃうところも好き。その後は富士山関係の皆さんに失礼のないように…と気をつけてるのも可愛い。この「失礼のないように…」も「本気」なのよ。本当に心から反省して気をつけようとしてるの。なのに、気をつけてるのに、福島で見た山を富士山だと思って褒めたら吾妻富士だと言われ、甲府ではその経験を踏まえて「あれは山梨富士ですか?格好いいですね。」と褒めたら「富士山です!!」って怒られてる。多分日本地図の地形把握が出来てない。こんなんでどうやって世界中の歴史が頭に詰まってるのか本当に不思議。ウケ狙いとかではなくて、全てを本気でやってるのが可愛い。本気で「あの山はなんだろう?」と疑問を持ってるし、富士山です!!って驚かれても、素直にそっか富士山か〜!って思ってるし、でも反省してるのも本当で、気をつけなきゃ!って思ってもまた怒られてる。そして、一連のことを書いて消化してしまう。
いい歳した大人の女性が全部を全力でやって怒られたり笑われたりすることって、悪くないんだな、可愛いな、素敵だなって思わせてくれる。
人間ドッグでいつも通りわちゃわちゃとずっこけるような“欠落”を披露しつづける話しもあるんだけど、一番可愛いのは脈を計るときに、大好きな院長先生に手を差し出されたから、握手?と思って手を握ったら、先生はそっと手をずらして脈を計られて恥ずかしかったって話かな〜。で、検査が終わって帰るときにまた先生が手を差し出されたんだけど、意図が分からず突っ立っていたら徹子さんの手をとって握手してくれたんだって〜!
か、かわ………!かわいい〜〜〜若い頃から診てる女の子が変わらず可愛くて先生も嬉しかったのでは。
仕事先のサンフランシスコでカラフルな綿菓子みたいなハタキに感激して何本も買ったけど、移動中邪魔でやんなっちゃう話も好き。どの本だったか忘れてしまったけど、戦時中の質素な生活を経験して、「私たちは華やかなものに飢えていた。」と書いてあった。(もうちょっと違う言い回しだった気がするけど…) この“飢え”という表現。私の中でひとつ腹落ちしたものがある。私の祖母が華美な物が好きなのだ。パーッと華やかなもの。戦後映画館に通って、ストーリーなんか全然分からなくても、西洋の華やかなパーティーの様子に憧れたと言う。今でも和製の物より洋風な物を好んでる。一番感性の鋭い思春期に、豊かな文化に触れられなかった飢えがずっとあるのだろう。その背景を想像すると、可愛いハタキに感激して思わずたくさん買っちゃって、でも邪魔だしヨレヨレになっちやって、帰りに買えばよかった…と自分の欠落ぶりを反省する徹子さんに、「でもさ、欲しかったんだよね。可愛い!って、ときめいたんだよね。」と言ってあげたくなる。大人になった徹子さんの中にいる、戦時中のトットちゃんに言いたくなる。
トットの欠落帳を読んでるとずっとニコニコしてしまう。可愛くて可愛くて仕方がない。
箱根にひとり旅行に挑戦して、テンヤワンヤあったのに、ホテルの食堂に着いて気が緩んだら急に淋しくなって、ついにはスカートに付いてた家の犬の毛を見つけて淋しくて泣いちゃう話しがあるんだけど、もうこれだけでもいいから読んで欲しい。【トットの欠落帳】の「ふらり一人旅」です。私もひとりで旅行とか憧れるけど、楽しいとか、美味しいとか、綺麗だねーとか、感想を言い合いたいからすごく気持ちが分かる。でも、この可愛さはなんとも言えない!お腹が空いてたのにお料理をおいしいと思えず、スカートに付いてた犬の毛の固まりを手に取って見ていたら、淋しくて泣いちゃうの。犬にも家族にも早く会いたくなって泊まらずに帰っちゃうの。夕方5時には新橋に戻って家に電話して「もう帰って来ちゃった!」って元気に報告するの。このとき徹子さん何歳だったんだろう。女優としてバリバリ働きながら日常ではこの可愛さって堪んない。
向田邦子さんのアパートに入り浸ってた話も好き。毎日のようにNHKの仕事の合間に向田邦子さんのアパートへ行って、ソファで台本を読んで台詞を覚えたり、猫と遊んだりして、お昼になると向田さんがお昼ご飯を作ってくれて、お喋りして夕方またNHKの仕事へ戻って、ということをしていたと。そして、なんで毎日会っていたのか分からないという。それ、良すぎない…?仕事の合間に当たり前に友達の家に行って、猫と遊んでお昼ご飯作って貰って、わーいって食べてお喋りして、また仕事に戻るって…。向田さんは徹子さんがいる間も原稿書いてたらしい。この様子は「トットテレビ」で満島ひかりさんが私の想像通りの若い頃の徹子さんで完璧再現してくれて感動した。(それ以来、満島ひかりさんも好きになった。)で、どうも向田さんの恋人の話とか、深い話はとくに聞いてなかったらしい。すごくいい距離感の関係だなって思う。向田さんはきっとそういうことを聞いて来ない徹子さんに安心して癒されていたんじゃないかなあ…。このエピソードが詳しく書いてある本、どれだっけ…ごめん記憶で話してる。
あとTwitter(X)でも話した渥美清さんに靴を買ってもらったエピソードも載せたい。
句会の帰りにみんなで歩いてたら渥美さんが「嬢ちゃん(徹子さんのこと)、なんか買ってやるよ」って言うんですよ。普通断るじゃないですか。お友達の異性の既婚者にそんなこと言われたら。でも徹子さんは前にも渥美さんにそんな調子で素敵なお弁当箱を買って貰ったことがあったんで、「ねえ、またなんか買ってくれるって!」ってはしゃぎながらみんなに言って「兄ちゃん(渥美さんのこと)、私靴を買って欲しい!」って言うの。
可愛すぎません!?!?そんな素直に人の好意をどーんと受け取れるの眩しすぎる🥹 で、みんなには「いいね〜大人になってからそんなこと言って貰えて!」なんて囃されて、せっかくなら自分じゃ買わないようなのにしよ!って値段も見ずに靴を選ぶの。それでね〜、これがいい!って言ってから値段を見て「わあー高いんだ。本当にいいの?」って聞くの!試着して決めてから聞くのよ!!値段みるタイミング遅すぎない!?!?遠慮なさ過ぎて愛しい……可愛い……もう本当に可愛すぎて涙がでてくる😭 もちろん渥美清さんは「ああ、良いよ」って言ってくれて靴を買ってくれるんです…。しかも、「それだけでいいのかい?」って言ってくれるの…😭 自分の「喜ばせたい」って気持ちを真っ直ぐに受け取ってくれて、弾けるような笑顔で喜んでくれて、嬉しくって周りの人にも話しちゃって、「兄ちゃん、ありがとう!」なんて言われたらさ、嬉しいよね〜〜〜〜!
あーーーーーー、かわいい。(ため息)
これは【不思議の国のトットちゃん】って本に載ってるんだけど、この話↑のあとに撮影の合間にお蕎麦をご馳走になった話も載っていて、渥美さんが闘病中とは知らない徹子さんはざる蕎麦食べるんだけど、「うまいかい?」って聞いてくれたり、蕎麦がなくなりそうになると、「それじゃあ足りないだろう、ほかのものもどうだい?」って聞いてくれてたと…。なんかもう…本当の兄妹でもそうそうないよ…エピソードに出てくる渥美さんとの会話の中に愛しかなくて泣けてくる…😭自分は食べるのもやっとな中、元気にもりもり食べる徹子さんが愛しかっただろうなと思う。病気のこと話さなかったのも、最期まで明るく笑う徹子さんを見たかったからじゃないかなあ…。
渥美清さんは徹子さんとはテレビドラマで何度も共演したりした戦友のような仲なのに、徹子さんに最期まで家も教えなければ、病気のことも伝えなかったらしい。向田邦子さんも、お二人とも、プライベートを踏み荒らすことをしない徹子さんに癒されていたんじゃないかなあと勝手に想像してる。仕事柄、ただでさえ他人(視聴者や週刊誌)から勝手な事言われがちなのに、そのうえ周囲の人からまでアドバイスと称して勝手なこといわれたら疲れるよね。(それは私もうっかりしがちなので気をつけたい)
子どもみたいに素直に表す喜怒哀楽と、一般常識から外れた素っ頓狂な行動と言動が、周りの人の心を解しているんだと思う。きっと張り詰めてた気持ちが緩んで笑ってしまうんだろうな。
可愛いエピソードを続けたので、今度はまた格好いいエピソードでも。
【不思議の国のトットちゃん】の中から「ソマリア報告」より。
孤児院で、知的障害があり、歩くことも動くこともあまり出来ない子なんです、と言われていた女の子の手を取って話し掛けて、最後に「大人になったら、あなた、なにになりたいの?」と聞くと、「国連に勤めて、世界中の子どもを守ってあげるの!」と答えるの。一緒にいた撮影スタッフ曰く、徹子さんが話しかけるたびに、女の子の表情が豊かになって、はじめとは全く違う顔になっていたとか。きっとこれまで、誰もこの子にこういう質問はしなかったのだろう、とも。徹子さんのさーこういう…過酷な環境にいる子どもの心を開く力がさ…全ての子どもの明るい未来を信じてるし、その未来のために自分はユニセフ親善大使として働くんだと決めた覚悟がそうさせるのかなって…。さっきも書いたけど、全身で対話をしてるからなんだろうな…。ちょっと話は反れるんだけど、私は徹子さんのお母様の“チョッちゃん”のファンでもありまして…、徹子さんが小学校を退学になったのは有名だと思うんだけど、そのときにお母様のチョッちゃんはこう考えてるんですよ。「学校が合わなかっただけだわ。」って。徹子さんが学校に(あるいは世間の常識に)合わせられなかった、とかいう嘆きが全くないの。子どもの持つ能力を信じる力がそういう思考にさせるんじゃないかなって思うんだけど、徹子さん御自身がそうやって育てられたから、どの子どもにもそういう風に思えるんじゃないかなって、だから子どもも徹子さんを信頼するんじゃないかなって思ってる。
ちなみに徹子さんは【窓際のトットちゃん】で、退学したとき母はどんなに落ち込んでいただろう、と書いてるけど、お母様の書いた【チョッちゃんが行くわよ】を読むと全く心配してなくて二人の落差がすごいんだわ。ドラマやアニメだとチョッちゃんが神経質なお母さんとして描かれがちだけど、本当のチョッちゃんはめちゃくちゃタフだし頭が回る、生き抜く力の強い靭やかな格好いい女性なので、気になった方はこちらもお勧めです。
…リンクを貼ろうとしたら絶版になってるっぽい…。ショック。
ということで、私の好きな徹子さんのこと、一部だけど語ってみました。可愛いくて格好いい魅力が伝わってたらいいな〜。私の徹子さん好き熱は突然噴出するので、徹子さんを語る会とかより熱が上がった瞬間にスペース開いて語る、とかのがいいかも知れない。そのときには、お付き合い下さると嬉しいです。
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