トップガンマーヴェリック ニンジャ、時々お漬け物(第二部)
京都行きの車中にて
海洋博物館を出た後、適当に昼ご飯を食べたら、
すぐにあずさ2号じゃなかった、京都行の新快速に乗ります。
新快速は13時7分 三ノ宮発で、幸いにも座ることができました。
スケジュールというか、作戦上の許容時間は”遅くても15時の電車に乗る!”
でしたので、約2時間の余裕ができました。
スマホがっ!元町駅からメリケンパークまでの道順検索と
カワサキワールドでのNinja激写で、思いのほかバッテリー減少!
すでに50%を切ってしまった。
スマホが使えなくなると、映画館でQRコードで発券できなくなるので
車中、スマホさんには休んでもらい、思索にふけります。
京都で何をするか?漬け物を買う時間を1時間半近く確保していますので
これに2時間前行動の余裕を足すと、3時間半!
さすがに漬け物だけで時間はつぶせない。うーん、どうしよう。
まぁ、京都駅でちょっと早めの晩御飯でも食べるか?
続いて、午前中のカワサキワールドのことを反芻。
映画に登場した2台のバイク
GPZ900R
H2 Carbon
どちらもNinja!とか思っていると、
『まもなく京都、京都です。』のアナウンスが。
ん?待てよ。
京都、映画、Ninja…忍者
おお。太秦(うずまさ)映画村!
ビビッと来てしまいました。
休憩中のスマホさんにお願いして調べると
京都駅から嵯峨野線(なんと風雅な響き!)で花園駅まで12分
花園駅からは徒歩で13分とある。
近いやん!
乗り換えのタイミング次第であるが、往復で1時間。
映画村前がそれっぽい作りであれば、なんなら入場せずに
入口で『映画村に行ってきました~』的な写真だけ撮って帰れば良いし、
映画村で最大1時間滞在しても余裕分の2時間で吸収可能。
こんな事(どんな事?)でもなければ、おそらく一生行くことがないであろう有名な太秦映画村!
今こそ行ってやろうじゃないですか!
(おじさん一人ですが!)
忍者はおらんかね~
京都駅の33番ホーム 嵯峨野線の乗り場です。
ホームに並んでいると急に目の前にネギが現れる。
リュックにガンダムのビームサーベルのようにネギを装備した人である。
(いや、片方だけだからジムだな!)
以前に他のnoterさんと
”エコバックからネギがはみ出した状態で電車に乗る時の対処法”
について意見交換したことがあるのですが、
これはその答えの一つの究極の形ではないかと思います。
ただし九条葱で有名な京都にしかネギの市民権がないのかもしれませんのでご注意を。
花園駅について、とりあえず歩いてみるが、
方向音痴の私は案の定、逆方向に進む。
バッテリー節約のためスマホには頼らず、
駅でゲットした映画村のチラシに載っている超概略地図の
隣の駅名と道路標識の行先の地名で
逆方向であることに気付き、すぐに180°回頭!
とりあえずこの道だ!という確信はないが、
線路の南を西向きに進めばいつか着く、という確信を持って突き進む。
しかし線路の南の道が尽き、高架をくぐって線路の北側に出るに至り
不安に駆られてとうとうスマホのマップで道順検索。
いや、この道で合ってるやん!
というか、もう少し行った交差点を左に曲がるとすぐ!
のところまで来ていました。
太秦映画村到着!
うん。これはダメだな!
入口前の写真では、『京都でも、忍者を堪能してきました~』とは
口が裂けても言えない!
村ですらない!
大人2400円支払って入場、じゃなかった”入村”しましょう。
意外にも(失礼)、チケット売り場には、そこそこ大勢の人が並んでおり
列の前から家族、アベック、アベック、おじさん一人(私)
これはなかなか痛い!
ただし、一見何の変哲もないおじさんが、極秘ミッションを帯びている!
とは誰も思うまい。
ちなみに”アベックって死語!”と思われたアナタ!
違います!私はおしゃれで遣っています。
アベック(Abek)というのはフランス語で、
”~と一緒”(With)という意味なんですよ。
マジックおフランス効果で今から流行語になること間違いなし!
NHKの有名な『おかあさんといっしょ』は”Abek Maman”です。
チケットを係の人に見せて映画村のあのビルみたいな建物に入ると
すみません!部屋を間違えました。
えー、映画村ですよね。
写真の左奥にもライダーがちんまり写ってますし、
写ってませんがすぐ左手にもライダーズが大集合!
時代劇の中には忍者も登場するので、忍者の一人や二人はいるはず!
『影の軍団』とか『影の軍団Ⅱ』とか『影の軍団Ⅲ』とか、
あれ?忍者主役の時代劇ってこれだけだったっけ?
ホントに忍者がいるのか不安になる。
案内の看板によると、このビルの向こう側に
江戸の村のオープンセットがあるそうだから、
そこへ行けばなんとかなるだろう…
なりました!
あちこち忍者を探すまでもなく、突き当りの大きな芝居小屋の前に忍者が!
カメラを向けると、ニンニンのポーズまで。
サンキュー!ミッションコンプリートだぜ!とサムアップ👍
さぁ帰るか!
いやまだ入村して10分くらいしか経っていないぞ!
仮面ライダーの時間を除くと3分くらい。
もう少し見てみよう。
忍者さんが立っていた芝居小屋(入場無料)に入ると
新選組がチャンバラ中。
もうお芝居も終盤で、誰かが斬られてハイ終了!
『この後、15時20分から激突忍者ショー”忍びの掟”がありま~す』
の告知あり、
おお!これぞ『映画村で忍者を見る』の真骨頂!
あと30分後くらいなので、映画村を一回りしてみる。
先ほどまで天気が良くて駅から歩くと暑いくらいだったのに、
いつの間にか曇り、雪まで舞い始めました。
盆地の天気は気まぐれです。
今日”晴れ、時々雪”という予報だったっけ?
雪の中に忍者屋敷発見!
この”からくり忍者屋敷”なるものは別に入場料がかかるし、
順番待ちの列が出来ているので外から見るだけ!
まぁこれでも忍者鑑賞としては十分満足のレベルです。
その向こうはヱヴァンゲリヲンのコーナー
ネルフカフェなるものがありましたが、
忍者ショーの時間が迫っているので入りません。
ここで撮った”大正ネルフ”のチルドレン達には友情出演で
タイトル画像になっていただきました。(だってばえるでしょ。)
さて、そろそろ芝居小屋に戻ります。
なにやら忍者以外にも侍とか町娘など増えていますが、
忍者以外は何もいらないのでとっとと芝居小屋の中に入ります。
もう既に結構お客さんが入っておりまして、前から3番目の長椅子に座って
開演の時間を今か今かと待ちます。
すると後ろから、おじさん二人の素っ頓狂な会話が聞こえてきました。
どうも江戸時代前後のお話らしい。
おじさんA『養老律令でも、大日本帝国憲法でも死刑だったんだけど、
やっと戦後の日本国憲法で死刑がなくなったんだよ』
(meの心:何の話だい?)
おじさんB『なんで死刑じゃなくなったの?』
A『そりゃー、因果関係が証明できないから!』
(だから何の話だい!)二度突っ込み
A『まぁ呪うこと自体は良いとして』
(呪いの話‼)
B『いや、いろいろイカンでしょう』
(そらそうでしょう!)
A『いや確実に効果があるという根拠がないんだから』
B『それよりも、お金を出して呪ってもらうって、これはダメだよね!』
A『それはいいと思う。お金で請け負って呪ったって効かないもの、
心の底から怨念がないと!呪いというのは自分が精神修養とか精進して
やっとできるようになるものなんだよ!』
(なんで、呪いのことを達成すべき人生の目標みたいに
さわやかに語ってんの?)
そこで、『まもなく激突忍者ショー”シノビノオキテ”開演です』
のアナウンスがあり呪い話は終了!ほっ。
どちらも呪いの話に興ずる変わり者だが、
とことん話の合わないAさんとBさんでした。
(真後ろでずっとこんな話をしているので、怖くて振り向けない。
どんな顔をしていたのかはわからずしまいでした)
まずは目つきの座った、ドスが効いた声の見るからに悪役の侍が二人登場
『おう、村人ども!急に声をかけたにしては、
まずまずの人数が集まったな‼』
ちょっと小柄な侍からしゃべり始める。
我々は村人!? しかも悪党一味に集められたのか?
『それじゃあ、今から始めるからな!』引き続き小柄な侍
『待て待て待て待て!村人どもに言い忘れていたことがある!』
と初めてガタイの良い侍が口を開き、
舞台下の観客をねめつけるように見下ろす。
『ちょっと今から言う事があるからな、よく聞けよ』と言って
舞台から降り、観客、いや村人達に近づいてくる。
前から3番目の長椅子に座っている私にとってはまさに目の前!
何を言うのか?ぐっと力が入る。
ガタイの良い侍が口をひらき
『こ~んに~ちは~』
ここでドッと笑いが起きる。
この侍たちは忍者集団幻魔一族を使い、
村を支配しようとする悪代官の家来。
幻魔一族の勇者、”いずな”は一族を裏切り、
村人達のために立ち上がるのだ!
『いずなは神出鬼没だが、忍者装束に狐の面をつけているからな!
いずなが現れたら、手でキツネの形をつくり、
その手を大きく振って知らせてくれ。』
小柄な侍の前説は続く。『こうすれば、”ばえる”だろう!』
また会場は爆笑!
その場にいる村人達は何が起きても笑いたい心境になっているんです‼
ばえるだろ!はタイトル画像紹介のところで、
既にパクらせていただきました。
忍者ショーのストーリーはどうでも良いとして、
侍の立っている背後の壁がクルッとひっくり返って、いずなが現れる。
一心にキツネの手を振る我々村人の合図もむなしく侍は気付かず!
まさに”志村~、後ろ~”である。
客席の中から業を煮やした少年が(ただ面白がって)
『後ろ、後ろ!』
侍が振り向き、『いないじゃないか!』
『壁がクルっと回るよ』
侍はわざと仕掛けがある壁の隣を押して『動かないぞ』
『右の壁』
侍は一つ飛ばして壁を押し『やっぱり動かないぞ』
『真ん中ー』
侍が、『こんな壁が動くわけないじゃないか』といいつつ
真ん中の壁を押すと、クルッと壁が回転して、
侍はアレーと壁の向こうに引っ込み、入れ替わりでいずな登場!
この少年、侍といずなとの息が合い過ぎている⁉
この少年は本当の観客なのか?、幻魔一族が観客席に忍ばせた忍びではないかと思うくらい完璧な仕事をこなしました。
いつか激突忍者ショーをもう一度見に来ることがあれば、
その時もこの少年はいるのか?
いるとすれば果たして幻魔一味なのか?
ショーの後に尾行して調査をしようと心に誓う。
などとやっているうちに、感動のクライマックス(詳細略)
時間はもう3時35分、もう思い残すことはないと出口に向かう。
がっ、仮面ライダーだけは写真にとっておこう。
特設展示エリアに仮面ライダー御一行様発見!
そこには平成ライダーたちの乗ったバイクもありました。
本当は仮面ライダー1号、2号のサイクロン号があれば感動の嵐なのですが
すでに現存していないものらしいので、これで十分。
予期せぬことでしたが、
京都でも映画(村)、ニンジャ(ショー)、(仮面ライダーの)バイク
の三要素がばっちり揃ってしまいました。
お後がよろしいようで! これにて映画村、失礼いたします。
京都伊勢丹
サクッと移動し、16時過ぎには京都駅に到着するつもりでしたが、
花園駅で電車がなかなか来ず20分間くらい足止め!
京都駅に着くと、昔の記憶を頼りに改札を出て地下1階へ降りる。
伊勢丹への入り口は案外あっさり見つかりました。
伊勢丹広いなぁ。
洋菓子とかの華やかなエリアをわき目も振らず通り抜け、
漬け物などの渋いエリアを探し求める。
どんどん進んで行き、あてずっぽうで右に曲がると、ありました!
いつものところに例の漬け物屋さん発見。
(実は御用達のお店の名前知らず)
京都の漬け物コーナーだけに、
各銘柄が店を構える激戦区なのですが
他の店には目もくれず、その売り場へ。
買うのに忙しくて写真はありません。
まずはお目当ての長芋
あと5袋残っているうちの3袋をつかみ取る。
店員の女性に
『品数が少なくなっていてすみません』と声を掛けられ
漬け物の大人買いをした罪悪感から、
『いや~、うちの娘がこれが大好きで、
3つくらいは買っておかないと分け前にあずかれないのです』
と言い訳半分、そのお店の味の賞賛半分で話す。
それ以外もせっかくなので、おいしそうなのを一袋ずつ買っておこう。
たけのこ、大根三種(ゆず、昆布、ごま)、キュウリ、ごぼう、タケノコ
と次々と買い物かごに入れ、お支払い。
最後に店の名前を確認しておかなくては!
ラベルには下のように書かれている(なんと読むのでしょうか?)
京 楽
都 味
”きょうらくみやこあじ” ではないだろうから
『”きょうとらくみ”ですか?』と聞くと
『”らくみきょうと”です。』と教えていただく。 覚えておきます。
二つ持って行った保冷バッグが一杯になり、
それを詰めたリュックも立方体のように膨れてしまいました。
この後、京都らしい飴の売り場を見ていると
京あめ クロッシェというお店で
”シュレーディンガーの猫”という一風変わった名前の
チョコ&ラズベリー味の飴を発見。
これは理系にはストライクの名前なので、
これと味としておいしそうな、ソルト&ライチ味の”若紅葉”と一緒に購入。
シュレーディンガーの猫というのは、かわいい名前に見えますが、
1時間の間に放射線を放出する確率が50%の物質とともに
猫を部屋に閉じ込めるという、
思考実験(ホントにはやりません)のことですので、お気を付けください。
あとは中村藤吉本店の抹茶フィナンシェ[木苺チョコ]2個入りと
バリ・キルミーさんの情報へのお礼のお土産も含めて、
京都で有名な満月の阿闍梨餅を購入。
阿闍梨餅はいつも長蛇の列ですが、
ちょうど映画まで一並びにもってこいの時間があったのです。
今度は学園戦争もの!
予定より一本早い電車で桂川駅に到着!
駅から陸橋で直接イオンモールの入口に繋がっています。
イオンシネマの文字も見えますね。(安心)
ここまで来れば楽勝。
と思っていたら、入口の売り場マップにイオンシネマが載っていない。
中に入ってエスカレーターのところにあるマップにもない!
もう一度スマホさんにお願いして、イオンシネマ桂川HP”アクセス”を確認
やっぱりイオンモールの3階と書いてある。
とりあえず3階に上がって、しらみつぶしに調べよう(大げさな)
京都桂川のイオンモールは相当な大きさで、建物が円弧状になっているので
反対側の端っこが見渡せず、どんどん進む。
やっとで突き当り。
イオンシネマがありました。
これだけイオンが大きいのに映画館スペースはミニマムなのですね。
今回は”ストーリーについての発見はありません”が、
久しぶりに聖地加古川を離れて、異郷の地での鑑賞は新鮮でした。
まずは谷村新司がイメージソングを歌ったJR西日本の三都物語の都市
京都・大阪・神戸をこれで制覇である。
そして初4DX! 4DX Screenの時と違い、
スクリーン間近の迫力のある位置で、シートが動くの新鮮でした。
シートの動きはアースシネマ姫路の4DX Screen エクストリーム
ほどではありませんが、なかなかに強烈。
最後のF-14が空母に胴体着陸するシーンでは、大きくシートが揺れ
ガッツン、ガッツン、ガッツン、ガッツンと
私の頭も4回ほど心地良くシートの背もたれに打ち付けられました。
そして桂川は、なんと言っても映像が他と違っていてビックリ。
今回初めてはっきりと気付いたのですが、
映画館によって映像が違うのです!
そんなことあるか!と思われるかもしれません。
IMAXのように鮮明なのか、普通の映像なのかというくらいの違いを
大袈裟に言うなと!
桂川のは全く違うのです。
非常にドラマチックというか光と影のコントラストがすごく強いのです。
映画が始まって、なんかいつもと違うなぁ、と思っていましたが、
極々超音速試験機ダークスターの格納庫でのマーヴェリックを見てアレ?
光は格納庫入口の一方向から差し込むのですが、影になる側の
マーヴェリックの顔半分が暗くてほとんど表情がわからない。
ノースアイランド基地での会議室でのサイクロンとの顔合わせでも同じ。
下限高度をルースターと一緒に破って、サイクロンに怒られるシーンでは
マーヴェリックを弁護してくれるウォーロックは窓を背にしているので
ほとんどシルエットです。
最初は、本日のハードな行程により、疲れで視力が減退しているのか、
と疑ってもみましたが、
非常口の表示など他のものははっきりと見えています。
劇画チックで渋いといえば渋いのだけれど、
いちいち全部の室内シーンで顔の半分が良く見えないというのは、
高倉健のゴルゴ13の映画でもないことだろう。
途中まで少々見慣れない映像に戸惑っていましたが、
この映像の真骨頂はビーチでのトップガン式フットボールのシーンで
存分に発揮されます。
これまでの記憶ではフットボールをやっているシーンは、
昼間のように十分に明るく、少しだけ斜陽気味かな?
という程度ですが、
フットボールでみんなが団結して、夕陽をバックにシルエット!
になると、夕焼けがすごくきれいだと思っていました。
ちなみにイオンシネマ加古川では画面の解像度、明度が非常に高い映像。
顔の陰になる部分の表情が良くわかるどころか、
影自体も意識したことはないのですが、
この夕陽のシーンだけが、
”あれ?こんなにあっさりした映像だったかな?”と少し不満
夕暮れだった時間が巻き戻されているかのようです。
そう、トップガン・平清盛です。
それが桂川の映像では黄金色の光の中で、シルエット気味の若者達が
フットボールをしており、ロマンチックな事この上なし。
まさに青春映画のような映像です。
さらに青春感に拍車をかけるもう一つのポイントは
言葉が良くわかる日本語吹き替え版というところです。
日本語吹き替え版は16回目鑑賞以降久しぶり。
声優陣
マーヴェリック 森川智之(としゆき)
ルースター 宮野真守(まもる)
フェニックス 内田真礼(まあや)
森川智之の代表作はというと独断と偏見で言えば、
北斗の拳イチゴ味のシン!
宮野真守はアンパンマンのクレープマン!と言いたいところだが
やはり文豪ストレイドッグの太宰治でしょう。
うる星やつら(2022)の面堂終太郎も捨てがたいが!
フェニックス役のモニカ・バルバロが、映画出演経験が少ない中での大抜擢だっただけに、その声のまあやちゃんもなんとなく『新人なのかな?』
と思っていましたが、Wikipediaで調べると
この人も声優の実績、なかなかすごいです。
個人的に注目すべきは
自衛隊彼の地にて斯く戦えりの栗林志乃二等陸曹、格闘技の達人、
そしてうる星やつら(2022)の三宅しのぶ、言わずと知れた怪力です。
結構フェニックスのキャラクターに近い役をやっていると思ったら、
プリティーリズムの森園わかな役で『にゃ~』とかも言っている。
(プリティリズム 娘のポコぞうが小さい時よく見たな。
ストーリーは謎だったが)
このような豪華声優陣の集う日本語吹き替え版。
映画評でも非常に評価が高いが、”学園ものを彷彿とさせる雰囲気がある”
というのも読んだことがありました。
その時はトップガンもU.S.NAVY Fighter Weapon School
すなわち学校なのだから、学園もので何が悪いと思っていましたが、
まあやちゃんの硬軟二面性が発揮されたのが、
青春映画であるアメフトシーンなのです。
フェニックスのセリフあった?と思うでしょ?
私も日本語吹き替え版をこれまで6回観てきたのですが、
今回初めて耳に入ったセリフがあるのです。
アメフト中、みんなが画面に写り、ワイワイしゃべっている中で、
女性の『やったじゃ~ん』という甘ったるい声が聞こえました。
語尾に”にゃ~”は付いていませんが、『やったにゃ~♡』という感じかな。
この後、ボブが肩車されて『ボブ』『ボブ』という”ボブコール”のシーンになります、
映像ではわかりませんが、おそらくこれはボブがタッチダウンを決めた事に対する言葉。
となると、ボブの相棒のフェニックス、すなわちまあやちゃんの声のはず。
まあやちゃん、いつもの厳しいフェニックスの声ではなく、
森園わかなよりの声にしてしまったのは
ロマンチックな映像の影響でしょうか?
みんなで仲良くワイワイやっている感じ、
確かに学園ものでした。
一方でF-18で空中戦をするシーンの映像は彩度が抑えられており
プライベートライアンとか戦場のピアニストといった
よりシリアスな雰囲気をまとっていました。
この映像で緊迫感の増す中、
クライマックスのウラン濃縮プラント爆撃作戦に突入です。
おっと興奮で、危うくクロノグラフ(腕時計のストップウォッチ機能)
で時間を測るという”24回目にしての大望”を忘れるところでしたが、
『2分30秒 ダガー1 マーク!』のマーヴェリックの合図とともに
クロノグラフスタート!
換気口への爆弾命中でクロノグラフ停止!
上映中は暗くて計測タイムを見ることができませんでしたが、
映画館を出てから確認すると4分37秒4
機械式腕時計の中でもこのコスモノートⅡは
毎時18000振動のLow Beatなので、計測の最小単位は5分の1秒。
主流のHigh Beatと呼ばれるものなら28800振動で8分の1秒まで測れる。
そしてゼニスのエルプリメロはなんと36000振動で10分の1秒。
コスモノートは言ってみれば、機械式時計として
数字上はLow Specなのですが
High Beatのモデルが”ルルルルル”とう連続的な音なのに対して
Low Beatのこの時計に耳を当てると、チャッ、チャッ、チャッ、という
いかにも中で歯車が動いていそうな味のある音がするので
とても気に入っています。
1秒以下の計測についてはおいておいて、
2分30秒の作戦に、4分37秒も時間をかけているとは、インチキ!
と思う勿れ。
それだけ2分30秒というのは短く、
マーヴェリックとフェニックス組
ルースターとペイバック組
そして空母の指令室での
同時進行のシーンが入りきらなかった、ということだと思います。
再編集して4DX Screenの3画面で、
中央:マーヴェリック&フェニックス
右画面:ルースター&ペイバック
左画面:空母指令室とか哨戒機のコマンチ
の映像を同時に流して2分30秒に収めるという試みはどうでしょうかね?
さてそろそろ映画の感想も終わりに近づいてきました。
最後にせっかく京都で日本語吹き替え版を見たのですから、
妄想の中で、”ご当地” 京言葉吹き替え版をやってみたいと思います。
ケイン少将とマーヴェリック
『あんたのテストしてる戦闘機は、いずれパイロットを
必要としいひんくなる。』
『未来はやってきてますぅ、そやけどあんたは、そこにいてはりまへん。』
『パイロットは絶滅する運命どす。』
『そうやとしても今日やあらしまへん。』
ペニーとマーヴェリック
『ちょい、ピートはん!』
『ペニー、ここでどないしたんどすか?』
『そらこっちが聞きとおす。』
いろいろあったさかい、ここには戻って来いひん思てました。』
アイスマンとマーヴェリック
カチャカチャカチャ ”時間はまだあるんや”
『あと3週間しかあらへんけど、あいつはまだ準備ができてまへん』
カチャカチャカチャ ”ほな教えたらええんどす”
『あいつはわしに教えられとうあらへんのどす。』
カチャカチャカチャ ”もう過去は忘れたらええのに”
『海軍にはマーベリック必要どす』
『あいつにもマーベリック必要どす』
『そやさかいわしは戦うたんどす』
『そやさかいあんたはまだここにおるんどす』
映像と言葉でここまで映画の感じ方に違いがあるとは思っておらず
また映画の奥深さに触れることができました。
特に映像の違いは映画館の設備によるものか、
あるいはデジタルデータを映画館毎に調整することができるのか?
次は大阪四条畷にIMAXを見に行ってみたいと思います。
映画館を出ると既に夜9時前。
『まもなく、売り場が閉まります』のアナウンスに急き立てられ、
なんとか、駅へ通じる陸橋側の出口に辿り着くことができましたが、
ちょっと道に迷ったため、
来た時よりも少し駅から離れた側の出入口のようです。
ショーウインドウを見ながら駅まで歩いていると、
ぬいぐるみが
『また来てねー』と見送ってくれているようでした。
家に着いて、本日1日のことを振り返る
まず第一部 冒頭の書き出し執筆し、一息。
そして戦利品の確認をしながら本日の振り返り。
カワサキワールドNinjya⇒太秦映画村忍者⇒伊勢丹漬け物⇒イオンシネマ桂川トップガン・マーヴェリック4DX
太秦映画村の忍者は飛び入り企画ですが、一応ニンジャはニンジャ!
Wニンジャ(Ninja & 忍者)とトップガン・マーヴェリック映画の間に
漬け物が入っているのは、少し流れがよろしくない。
心は、ニンジャでテンションMAXから
続けてトップガン・マーヴェリック鑑賞だったのですから。
事後対策を考えます。
実際は『ニンジャ、のちお漬け物』だったのですが、何か良い案がないか!
と買ってきた”シュレーディンガーの猫”を舐めながら考える。
シュレーディンガーの方程式とは量子力学の理論で、古典力学とは異なり
初期状態と運動の方向が決まっていても、
物の位置は確率的にしか決まらない。というものです。
そうだ!これだ!目に見えるマクロな状態としては
ニンジャ⇒漬け物⇒映画だったのですが、量子力学を応用すれば、
漬け物の位置は確率的に変わり得るのです。
(すなわち映画の後に来ることもありうる)
サブタイトルは
『シュレーディンガー方程式の変数としてのニンジャと漬け物』
でどうだろう?
さすがに何を言っているのかわからないな。
そう『ニンジャ、時々お漬け物』
天気予報っぽいところも、
一瞬雪が降った今日の天気の不確かさにも
あやかって良いだろう。