レッドミラージュV3 スポットライト #5
其疾如風: 其の疾(はや)きこと風の如く、
其徐如林: 其の徐(しず)かなること林の如く、
侵掠如火: 侵掠(しんりゃく)すること火の如く、
不動如山: 動かざること山の如し、
他のミラージュマシンにも、ナイトオブゴールドにもない、
LEDミラージュのみに付けられた胸の菱型マーク
なんでしょう?
『これは武田信玄の”武田菱”であります、ラル大尉』
『そうかな?ちょっと違うぞ!』
『いいえ、間違いありません!』
『そうなのか?ハモン。』
『さっ?そうらしいけど。』
”行動不審の女(フラウ・ボウ)を捕まえました!”
”こいつが着ているのは連邦軍の制服です。”
”そうかな?ちょっと違うぞ!”
”いいえ、間違いありません。”
原典は、おそらく日本国選挙権のある人の三分の一は知っているであろう、
ホワイトベースから脱走したアムロがソドンの街で
ランバ・ラルとハモンに出会った時のフラウ・ボウを巡る名シーンです。
ラル隊って、鋭いのか、目が腐っているのかわからないなぁ!
Now!地球連邦軍の制服チェーック!
女性士官制服 マッチルダさ~ん お願いします。
百歩譲ってホワイトベース少年兵制服 ミライさん、どうぞ!
(セイラさんでくると思った人残念でした。)
で件(くだん)のフラウ・ボウの制服がこれ!(改造制服です)
フラウ・ボウ!
ピンクの制服でスカーフ巻いて、ミニスカートなんですけど!
どう見ても連邦軍ファンのコスプレさんである。
これを軍服と思ってしまうのは、
ラルさんたちが普段から、
こんなの(↓)とか、 こんなの(↓)とか、 こんなの(↓)を
見慣れているからでしょう。
戦国武将を見慣れていない私には”武田菱”と言われても
”あぁ、こんなものか、”と思うくらいですが、
調べてみると、”武田菱”はコレ! お、縦と横の違いか?
そういえばランバ・ラルって武田信玄に似てるじゃ、ござあませんか?
あ、髭とか眉毛な!
どうりでご先祖様から伝わる家紋、「ちょっと違うゾ。」
と見抜けたわけだ。
今は”カモン”よりも、”ハモン”さんに従え!の様ですが。
頭部に続いて今回は胴(胸部)ですが、
引き続きメインは半透明外部装甲です。
戦国時代の装甲といえば、鎧!
武田信玄の鎧といえば、”楯無鎧”です。
楯無鎧というのは、
「御屋形様!この鎧の素晴らしき事、いかがでしょうか?
あっと!この鎧に付いている楯は馬鹿には見えないものでございますが、
まさか御屋形様!見えないなんてことはありませんよね?」
などというやつではなく、
“袖と兜つきで、矢や刀から守るのに楯も不要という、強力無双”な鎧”
のことです。
武田家の家宝である楯無鎧は
小桜韋威鎧(こざくらがわおどしよろい)兜、大袖付
という名前だそうです。
武田信玄といえば黒くて武骨な鎧かと思っていましたが、
名前に小桜が付くだけあって、花柄があしらわれ、
全体的にも華やかな色遣い!
強者はおしゃれにも気を遣うということなのでしょうか?
胸にはミラージュマシンのレーザーリフレクターのようなものが付いてますね。あと兜のボコボコは南部鉄瓶を彷彿とさせ、ここだけは武骨です。
本題のLEDミラージュは、華やかなること”楯無鎧”の如しなのですが、
(大きな声では言えませんが)LEDさん、しっかり楯を装備しております。
しかもこの式典バージョンは楯が2つも、
白い楯に両側から挟まれている様子はさながら卵
そしてマークは縦長でシュッとした、真正”武田菱”と思っていたら、
まさか!ぐでっと横になっていたとは!
ぐでたま武田信玄です。
胴部の外部装甲部品は9個
と意外とたくさんあるのですが、”ぐでたま装甲”だけあって、
アイデアポイントはたったの3つ。
7.レーザーリフレクターの可動
8.レーザーリフレクターの反射面をアルクラッドⅡホロクロムで塗装
9.胴部前面装甲のメッキ塗装(ハイパーCr Ag)
ハイパーCr Agによるメッキ塗装は、腕、脚、腰など他の部品でも
塗装しており、次の腰部品の回で説明します。
”アイデアポイント”!というほどではありませんが、塗装のポリシーとして
ちょっとしたところの色遣いを工夫して
”単調にしない”
”小さいディティールもスミ入れだけで済まさない”
ように心がけました。
下はボークスから今年の初めに再販された
SAV 1/100 L.E.D.ミラージュ V3 本編版(すなわちこれと同じもの)
のボークス通販サイトから借用した完成見本と解説です。
メーカーの完成見本らしい、かっちりした清潔感のある仕上げです。
解説も改めて拝読!( ゚д゚)ウム 尊い!
残念ながら販売日は2023年1月14日、15日の2日間のみ‼
数量限定で、売り切れ次第販売終了です。
次に入手できるチャンスは20年後の2043年か!?
これほど尊い白無垢姿ですが、上半身アップの完成見本写真を見ると!
やっぱり各部ディティールへのスミ入れがねぇ(溜息⤵)
白い機体へのスミ入れは、どの程度の濃さにするのか?
濃紺、濃茶など色味を付けるのか?などなかなか難しいのですが、
やっぱり色気というか遊び心が足りない気がします。
実は胴部は面構成も複雑ですが、スミ入れが出来そうな、
くぼみや線が集中している部分でもあります。
これを単調にしないように、どのように塗装するか?
塗装技術よりも、
イマジネーションと手間をかけることを厭わないアマチュア魂を発揮して
My LED! ”ぐでたまLED”を仕上げていきたいと思います。
≪胴上面装甲≫(Type‐1)
比較的厚みが薄く、内面には彫刻などが無いType-1ですが、
胴フレームの時に書いたように、装甲外面が複雑な面で構成され、
フレームに取り付けても、苦心の内部メカ塗り分けがほとんど見えない。
透明度の問題ではなく、下のフレームと装甲との比較を見ると、
外部装甲の面と面との折れ曲がり線の位置がいやらしいくらい、
フレームの見せ場の各ポイントと一致しています。
ボッティチェリのビーナスの如く(本日は”如く”の特売日だな)
”隠し上手”なのです。
まぁ組立後に見る事が出来ないのは、ファティマルームと同じですが、
外から見えなくても内部には丹精込めて塗装したフレームが収まっているという事で、作品に魂を込めていると思いましょう。
寄木造りの仏像の構造は時としてプラモデルに例えられますが、
寄木造りの仏様の胎内には、墨書の銘や銅鏡などが納められていることがあり、見えないところにパワーの源があるというのは、
昔からある考えのようです。
とはいえ、涅槃に到達できるほど、達観してはいられないので、
格納状態で接着固定するレーザーリフレクターだけでも可動式に改造して、
内部が視える感(結局見えないんですけど)を出したいなぁ。
と悪あがきはしてみます。
胸正面にあるスリットはスミ入れではなく、実はマスキングをしての
クリアーブラックの塗り分け。
ガンダムみたいに、排ガスがブッシュー!と出てくるのではなく、
何かの粒子(光子?)が出てくるかも!
ぐでたま武田菱GOLDはどのような塗装にするか悩みましたが、
スターブライトゴールドは他の部分でたくさん使っているので
他の個所と変化が出るよう、
以下のようにメタリック塗料以外でゴールドっぽくしています。
大きな菱型全体を下地ピンクのうえにフィニッシャーズカラーPure Red
小さな四つの菱型を残してマスキングのうえ、ガイアカラー蛍光イエロー
さらに造形村シャインパールゴールド
最後はスーパークリアーⅢでコーティング
胸上面先端の短いスリットは、透明ブルーメタリックです。
奥まっているので塗り分けが難しいのですが、きらっと光ってくれます。
ミラージュマークはこれまでも何回かありましたが、
塗装はピンク下地にフィニッシャーズのPure Redで統一しています。
ミラージュマークの上にある、ウルトラマンエースの頭のような形をした部分は別パーツ感を出すために、”エースの顔の輪郭”にそって、
透明ブルーメタリックで塗装し、
下層の重合装甲がのぞいているように塗り分けています。
レーザーリフレクターの取り付け部はメカニカルなモールドが印象的ですので、重厚感あるスターブライトアイアンで塗装してメカ感を強調。
やはりその周囲を透明ブルーメタリックで塗装(写真には写ってませんが)して、装甲の開口部分から、内部メカがのぞいているような演出としています
マイナスネジみたいなモールドはガンダムマーカー メッキシルバーの筆塗り。
メッキのような輝きが簡単に得られますが、触ると取れてしまうくらい塗膜が弱いので塗装するのは最後の最後です。
後面の写真のうち上には”ウルトラマンエース輪郭”の顎辺りに位置するところの透明ブルーメタリック塗装が映っています。
また後頭部装甲へのテスト塗装で幼虫感を醸し出していた、
ガイアカラーのクリアーホワイトはスリット状モールドのある比較的
面積が小さい部分にピンポイントで使用してみました。
耐熱部品という隠れ設定を付けています。
背中にある四つの丸いモールドは赤く塗るような指示も設定も何もないのですが、エヴァンゲリオン弐号機 ビースト形態時に内部から出てくる
制御棒?の先端の赤い部分をリスペクトして、このようにしました。
≪胴側面装甲≫(Type-3)
胴体フレームの側面、腕付け部から脇にかけて取り付ける装甲ですが
パーツの厚さがかなり厚いので内部が見えるということななく
Type-3と位置付けています。
前回も言いましたが、このように装甲をType分けするのは、表面を同じように塗っても、装甲裏面塗装やフレーム色の影響により、見え方が異なるので、全体のバランスが良くなるようにType によって塗り方に強弱をつけるためです。
具体的にいうと
Type-1 では透明性を重視して、透明感が落ちるようであれば蛍光ホワイトの塗装を早めにやめて良し!
逆にType-3では透明感が落ちても、白がしっかり発色するまで蛍光ホワイトの塗装を続ける!
というイメージを頭に置き、
とはいえ部品、部品によって色の濃さが違い過ぎて、ちぐはぐにならないようにやりすぎない程度に差をつけるのです。
しかも最終的な発色の程度は蛍光ホワイトの上にクリアー塗装してはじめて決まる(一度付いた白色がクリアーにより少し透明度が上がる)ので、全部品を同時に塗装しながら相対的に差をつけていくしかない訳です。
腕周りのシャッター状の部品は、カメラの絞り羽根のようにーーー(レンズに付いている、こういう形の部品をよくシャッターと言いますが、実は”シャッター”ではなく”絞り”または”絞り羽根”と呼ばれ、撮影時は動かないもの。
現代のカメラのほとんどのシャッターは、”フォーカルプレーンシャッター”という形式で、実はレンズではなくカメラ本体に付いている横に長い四角い形の膜なのですが、古いカメラにはレンズに絞り羽根を兼ねたシャッターが付いている”レンズシャッター”というのもあるので余計言葉が難しい。)ーーー薄い板状の部品が腕の動きに合わせて可動し、腕と半透明装甲との隙間を常に塞いでいるという設定なのでしょうから、1㎝くらいの分厚いこの箇所を削り取り、薄い透明板を組み合わせてシャープに作り直したいという誘惑に駆られます。
ところが、キットではこの胴側面装甲は腕フレームを”シャッター状”装甲の穴に通してから胴フレームに差し込むことで、テーパー形状の腕フレームによって押し付けられて固定されるようになっていますので、強度も必要でここの改造は厳禁。
そうでなくとも仮組みして、腕を差し込んだ時にこの側面装甲が上面装甲と密着するように腕フレーム側の形状調整するといった、デリケートな部分なので、改造はやめておきます。
その代わり(下)の写真のように、実際には分厚い部分でも、適当な板の厚さに相当するところだけ塗装しています。
『普段はこんなに贅肉はないんですよ。お正月休みの間に太ったのかな?』
などととぼけるスキルをフル活用しているわけです。
シャッター状装甲の塗装は透明ブルーメタリックです。
ここにきて初めて”ある程度広い面積”に塗ったのを、アップでお見せすることが出来ましたが、この透明感わかりますでしょうか?
透明の板表面を透かして、塗装で表現した装甲板の厚さがわかるかな、
と期待していたのですが、実際にはほとんどわかりません。残念!
(下)の写真のY字型のスリットもかなり細いのですが、透明ブルーメタリック。
一方で全てのスリットを透明ブルーメタリックに塗装すると
かえって単調になるので、ミラージュマーク右の”三本線”の部分のように
シンプルに”スミ入れだけにとどめている”ところもあります。
ただし白色へのスミ入れは目立ちすぎて、わざとらしくなる懸念があるため、実はスミ入れは半透明塗装のMGパール塗装前に行っており、
半透明を通してうっすらとスミ入れの線が見えるようにしています。
後付けながら、この白色半透明塗装のスミ入れを考察しますと、以下のように理屈付けることも可能です。
白であっても(白であるからこそ)、奥まった所の陰は目立つ。
しかし白色半透明装甲は”半透明”且つ”白く発光”しているという、結構無茶な設定。(たぶん発光していない時は透明に近く、微発光すると白くなるのではないかと推測)
ガレージキットではLED(LEDミラージュではなく 発光ダイオード)で部分的に発光させる事は出来ても、装甲全体を一様に発光させることは出来ないので、白色と透明の中間のような、ある意味妥協的な白色半透明塗装を目指しています。
(なお、使用しているのが蛍光ホワイトパウダーなので、
暗いところでブラックライトを当てると蛍光発光はします。)
ところで実際に微発光している物と物との隙間には、陰はできるのだろうか?
それとも隙間のほうが明るいのだろうか?
謎は尽きませんが、はっきりとした陰は明らかにおかしいし、かといって”隙間のほうが明るい”として、純白(もしくはエナメルクリアーに高濃度で蛍光ホワイトパウダーを混ぜた”スミ入れ”用塗料)でスミ入れするのもなかなか勇気が必要。
後者のアイデアは面白いので今度機会があれば試してみようと思いますが、
今回は無難にエナメル塗料のスモーク(透明グレー)でスミ入れしてから、その上に白色半透明の各層を塗装します。
これは発光しない装甲の底部(下層の重合装甲の表面ともいえる)には陰が出来るが、その上のガラス質の硅化半透明装甲(石英みたいなもの)は微発光していて、その表面には影は出来ていない、という装甲構造への、
”塗装による解”である!としておこう。
(上)の写真の〇モールドは、ちょうど表面が光ってよく色が見えませんが
パステルブルーっぽい色です。
実はこれ表から透明ブルーメタリックを塗装し、重ねて白色半透明塗装をしたもの。
これも色の変化を付けるためですが、下層の重合装甲の上に、非常に薄い
半透明装甲がある、というか半透明装甲の裏側のくぼみに、重合装甲の出っ張りが嵌りこんでいる構造という解釈です。
この部分の機能は?この丸い半透明装甲は取り外すことができ、
内部の重合装甲に対するなんらかの調整などができるようになっているのでしょうか?この辺りは実は無責任にも考えていない。
これらの塗装バリエーションは次回以降のパーツにも反復的に現れますので
装甲の断面構造との塗装との関係を図にしておきたいと思います。
≪レーザーリフレクター≫(Type-2)
『レーザーリフレクターって何ですか?』
『相手のレーザーを反射する装置です。』
『こんなところに取り付けられていて役に立つのですか?』
『わかりません…。』
劇中でこの装置を使っている場面を見た記憶がないのですが、
無いと寂しいのでまぁよかろう。
でもLEDミラージュでは胴上面装甲の中スケを見事邪魔してくれたり、
ルミナスミラージュでは、首の可動化にとって相当な邪魔物だったりと
ガレージキット製作では鬼門だったりもします。
まずはレーザーリフレクターの可動化から(アイデアポイント7)
複雑な可動機構は必要なく、
レーザーリフレクタの根元と胴上面装甲のリフレクタ取り付け部に共加工で穴をあけて、洋白線を通すのみ。
ただし可動させることで、リアル感というか精密さが失われては本末転倒ですので、細部には気を遣います。
可動軸は0.7㎜で、その両側のみΦ1.5に穴径拡大して、
HIQPARTSのマイナスモールドを挿入して接着することで、
精密感アップと洋白線の軸の抜け止めとします。
ちなみに一般的な真鍮線でなく、洋白線を使うのは半透明装甲から透けて見える可動軸が、金色ではなく銀色のほうが美しく見えるから。
ピンバイスでの穴あけというのは
部品に対する角度を合わせてドリルをぐりぐりと回すのですが、
存外難しく、
直交する2方向から同時にドリルの角度を確認することはできないので、
どうしても最初のセットで角度がズレますし、
ドリルを回すうちにまたズレたりして、
穴が思った角度より傾いて明いてしまうのが常。
共加工なので、洋白線を差し込むことはできますが、
マイナスパイルの位置が大きくズレて、外観を損なってしまうのが問題。
上図の一番右のようにすれば、多少穴が傾いても、可動と外観を両立することができるのです。
あとは可動時に干渉する箇所をチョイチョイッと削ってやり、
リフレクターを開いて裏面が見えても恥ずかしくないように、
それらしい形状に整えてあげます。
塗装に関しては、さすがに小さい部品だけに
塗り分けは比較的シンプルです。
表面の斜めのスリットは、透明ブルーメタリック。
スリット両端の半円状の部分のマスキングがちょっと大変でした。
一方で側面両側に6個づつ開いているスリットは、スミ入れです。
これも単調にならないよう、細部の塗装に変化を付けたものですが、
リフレクターは下図のような構造になっているという解釈もできるわけです。
裏面からはType-2 塗装の基本である
第一層 スターブライトシルバー
第二層 ブラック
第三層 Kカラーブラッククローム
の第三層目を、アルクラッドⅡホロマティックスペシャルクロムに替えて塗装します。(アイデアポイント8)
このホロマティックスペシャルクロム(長いので勝手に略してホロクロム)は磨いたブラック下地に薄くエアブラシ塗装すると、
ホログラムのような虹色の塗膜を得ることができる、
高性能塗料アルクラッドⅡのシリーズの中でも高価な塗料です。
こういう特殊な塗料は、普段は使い道に困るのですが、
レーザーの反射板ということで、単なるクロームによるピカピカの反射面では芸がないので、この色を使ってみました。
≪マントアーマー≫(Type-2)
読んで字のごとく、背面にマントのように取り付ける装甲です。
さすがにこれまでの部品で説明した以外の目新しい事はあまりないのですが、これまでのType-2にはなかった、装甲裏面の彫刻部分が緩やかな曲面で面積も比較的広いので、
白色半透明塗装と少し黄変したレジンを通した
スターブライトシルバーの反射の具合を確認しやすい部品です。
反射の無いところは暗くて少しブルーパールの色が掛かって見え、
反射部分は薄いゴールドっぽく光るので、色味にも変化が出て
なかなか良いかなあと思います。
裏面のKカラー ブラッククロームはこんな感じ。
塗装した直後は少しだけ表面が付着粒子で曇っているので、柔らかい布で軽く磨けば、輝きも増します。
≪胴部後面装甲≫(Type-1)
15㎜×15㎜くらいの小さい部品ですが、割と複雑な塗り分けにしています。
目指すは、『軟骨をゴールドで塗り分けたカッコいい背骨は出来るだけ見せたい。』です。
透明度を重視して表面は白色半透明に塗装し、裏面はシャインパールブルーのみ薄く吹けば、”中見え度MAX”であることはわかっているのですが、
この胴部後面装甲、小さくとも他の装甲同様に白色半透明装甲と重合装甲の複合装甲になっているようで、裏面にメカ彫刻というほどのモールドはないですが、スジボリ線は複雑に入っています。
このスジボリ線を無視して、一面シャインパールブルーに塗装したんでは
ご先祖様へ申し訳が立たねぇ!
なかなか悩ましいのですが、透明感と構造の考証とハッタリをMIXした塗り分けを考えます。
この後面装甲は胴フレームに直接取り付けられ、
取り付け部分もブラケット状の突起があるので、
装甲裏面ではなく構造体と考えて、
フレーム色であるスーパーアイアン2で塗装。
裏面の中央は背骨を見えるため透明性最優先でシャインパールブルーのみ。
その両側も色の変化をつけつつ、内部が見えることを期待して、
通常の装甲裏面塗装に用いるスターブライトシルバーではなく、
透明ブルーメタリックとしました。
前回、透明ブルーメタリックで裏側を塗ると、表面の白色半透明装甲が
白く発色しないので、この色での塗装はしないと書いていましたが、
やっちゃってましたね。
他の部分は、設定上透明ブルーメタリックの重合装甲が裏側にあっても、
白く発色しているという”ウソ”をつく、と言ったのに、
やっぱり表から見ても、青色だな。
どうしよう!ウソの上塗りが必要です。
ピンポイント塗装ではありますが、肩装甲や膝側面の装甲でも
同じ塗装がありますので、次までに理由を考えておくことにしよう。
カンカンカンカーン‼
(今回はゴングに救わました。)