見出し画像

「ペットショップは悪なのか?後悔しない犬猫の迎え方、徹底解説

ペットを迎えたいあなたへ

「可哀想だからペットショップでは買わない方がいい」
そんな意見を見たことはありませんか?
でも、全てのペットショップが悪いのでしょうか?この記事では、後悔しない犬猫の迎え方を徹底解説します。


「新しい家族を迎えよう!」そうお思い立った時

「ペットを迎えたいけど、どこから迎えるのがベストなのか…。ネットでは『ペットショップはダメ!』という意見も多いけれど、本当のところはどうなの?」
「近くにブリーダーや譲渡会場がないから難しい」
「一目ぼれした子がペットショップだから迎えたらダメ?」
「ペットショップの見極め方を知りたい!」

そんなお悩みのある方に未来の家族を前向きに迎えられるよう元販売スタッフの私が後悔しない迎え方を徹底解説します!

結論:ペットショップから迎えるのは悪い事ではない「迎える前に知識を持つことが重要」

先にお伝えします。
ダメではありません。

私は保護団体で譲渡活動やペットショップ・ブリーダーの元で生体販売も行った経験があります。
勿論業界の流通を全て網羅しているとは言いませんが、様々な現場や飼い主さんを見た結論です。むしろ、2025年の現段階ではペットショップからの方がまだ”迎えやすい”状況だと感じています。理由は最後に

ペットショップはなぜ批判される?

まず、なぜ昨今ペットショップから迎えるのが「良くない!」という方が増えたのか、ペットショップが批判される理由は主に3つあります。

  1. 動物への負担(劣悪な繁殖環境、流通時の死亡リスク)

  2. サービスや安全面の不安(病気のリスク、契約トラブル)

  3. 命をお金で買うことへの抵抗感

以上が主な理由になるとされています。
様々な考え方がある中で、特に問題視されているのが

”動物たちの環境問題”です。

動物の福祉は考えず、お金儲けのために繁殖を繰り返す環境を
・悪徳なブリーダー
・繁殖屋(パピーミル・キトンミル)
と呼ばれています。

本来ブリーダーとは
動物の特性を理解し福祉と健全性を追求しながら、品種を後世に残し繋いでいきながら、より良い個体を作出するのが生業です。

ですが…。
昨今のペットブームで一部、過剰な繁殖屋による、ずさんな管理が明るみになりました。多くの愛犬家愛猫家が心を痛め、その状態が当たり前になっているのではないか?ペットショップへ疑念や怒りが湧くのは当然です。

また、生年月日の詐称や感染症・寄生虫被害など、迎えてからの『ひどい!』という後悔の声を出す購入者の声も少なからずあります。

ただ、すべてのペットショップやブリーダーが動物の事を考えず、虐待まがいな管理や嘘をついて販売しているかと言ったら、勿論そんなことはありません。
事実、酷いペットショップがあれば、厳しい健康管理や寄り添ったサポートをしてくれる素敵なペットショップもあります。

それぞれの選択肢を知った上で、自分に合った迎え方を選びましょう

後悔しないあなたに合った迎え方ステップ

では、「どうやって迎え先を選べばいいのか!」
ここが気になりますよね

まず、迎えたい人の選択肢を整理したいと思います。

お迎えSTEP

  1. 心構えを持つ

  2. お迎えについて意見や考えを整理する

  3. 条件をネットで検索して探し、会ってみる

  4. お迎え後の計画を立てる

  5. 責任をもって決断する

  6. 契約・申し込み

1.関わる人みんなで心構えを持つ

大前提『生き物』です。
思い通りの子が思い描いたようにくるのは夢で終わることがほとんどで、一番大事なのは理想ではなく

『お世話する人が気に入っている』ことです。

まだ判断や継続が難しいお子さんやお金を出してくれるからと出資者のお父さんが飼いたい子を迎えて、苦労する方を多く見てきました。

逆に迎える子が不健康であれ、高額であれ
お迎えする家族、特にお世話する方が納得して迎えていれば、後悔することはまずありません。

2.お迎えについて意見や考えを整理する

以下の質問に分かる範囲で答えてみましょう。
迎える条件があれば書き出します

例:10kg未満、子犬・子猫、3か月以内に迎えたい、メス、できれば白い色など、先住犬と相性のいい子など

次にお迎えにかかる予算と優先順位を決めます。

例:予算30万円
優先順位:家族みんなが気に入る子>大きさ>予算>時期

POINTO:この段階で条件が5つ以上ある方は保護犬・猫のお迎えは難しいです。
こだわりや選ぶ気持ちが強い方は、ペットショップやブリーダーで迎えた方が理想の子に出会える可能性がぐっと高まります。

3.条件をネットで検索して探し、会ってみる

各サイトやまとめサイトを片っ端から見ていきましょう
実際に希望通りの子がいるのか確認してみましょう。惹かれる子がいれば、早めに会いに行き。(見つけてから一週間以内が望ましい)
実際に会ってみて、惹かれるのか健康状態を見てみましょう。

動物の健康状態をチェック

  • お店や動物の排泄物臭がきつくないか

  • 目ヤニと耳垢がついているか

  • 咳をしていないか

  • お尻の周りが汚れていないか

お店の対応をチェック

  • 過剰に「今日決めないと」と煽ってくる

  • 曖昧な返答が多い

  • 明細や価格が不明瞭

体調に関しては例え、前日に獣医師さんの往診があっても、子犬子猫の体調はすぐに変わります。
また、動物の状態からペットショップの管理体制や姿勢が見れます。
汚れたまま抱かせる、治療中なのに抱っこを進めてくるなら、そのお店は良くないでしょう。ただし事前に説明があった上で希望する場合などは別です。
どうしても営業感が強く、中にはごり押ししてくるスタッフもいるでしょう。
たとえ良いお店、いい子でも”合わない”と、思ったら
正直に違うスタッフに変えてもらうか、店舗を変えて契約するのも手段の一つです。
また、余計なオプションを強制加入させられるケースも…。
ノルマの為、任意の物を強制するスタッフもいたりするので本当に必須なのか確認しましょう。

法律の話
また、日本は対面販売が法律で義務付けられています。
ペットショップやブリーダーの場合、契約者が直接会っていない、触っていない子は販売するのは法律違反です。
また、保護団体含め体調不良の場合は、体調がよくなった日から2日間は飼養施設での待機が決められています。
直ぐに引き渡すのは法律違反です。

4.お迎え後の計画を立て、不安をできる限りなくす。

迎える際は最低でも、かかるお金必要なお世話を把握した上で、勇気をもってお迎えの手続きをしましょう。不安であればお店や保護主、ブリーダーさんを頼り納得できる相手であるならばOKです。

初期費用:生体代や譲渡費用、ケージや予防接種など
月額費用:保険、フード、電気、トイレ用品など
年間費用:ワクチンや医療費など
準備やお世話の流れなど具体的に迎えた後のことを聞き、調べましょう。
そこで「無理かもしれない」と思うようでしたら一度思いとどまりましょう。

5.責任をもって決断する

よく、「衝動買いは良くない!」と言われていますが
現代でペットは家族であり、世の中では娯楽にあたります。生活になくても人は生活できます。
それなのにあまりの魅力に当てられ、お迎えするに至るのです。
冷静に決めるの余程計画的で冷静な方でほとんどの方は難しいでしょう。
大切なのは、気に入った子を可愛がり終生飼養する覚悟とお金があるかです。

6.契約・申し込み

浮かれるなかれ。
契約、譲渡申し込み内容には必ず目を通してサインしましょう。
ココでトラブルになり、後悔する方が多いです。どんなに素敵なお店や団体でも、読んで理解していないと後々困ることになります。
最高に幸せだったりドキドキしていると思いますが、いったん動物の事は忘れて、しっかり説明を聞きましょう。
情に流されてはいけません!!!※ここ超重要

でも選ぶならちゃんとしたブリーダーや保護犬保護猫がいいのでは?

まずは、あなたのその優しさや考えが素晴らしいとお伝えしてきます。
もちろん知識や余裕のある方は、問題に向き合って選ぶことを推奨します。
ただ、どこで迎えたからと偉い訳ではありません。出会いではなく、迎えた後に人とペット両方が幸せであることが大事です。

くれぐれも周りが”どう思うか”ではなく、迎える方が”責任をもってお世話”したいと思う子を選ぶことが大切です

それでもペットショップが選ばれる理由

  1. 気軽に立ち寄りやすい立地

  2. 多彩な種類の動物たちと会える

  3. 安心感のあるサービスやサポート

ペットを迎えるストーリーは家族の数だけ存在します。
多くの場合は『探していた』というよりは『たまたま出会ってしまった』という方です。買い物ついでに覗いたことがきっかけになり、ペットの魅力に気づいてお迎えされる方が多く

迎える前に皆さんが最初に選択できる大きな1つが

まずは ”” 出会う!”” ことです

それには立ち寄りやすい立地が一番の選択肢になりますよね
そうなってくると、気軽に見たり知れない保護犬猫やブリーダーは中々ハードルが高く感じます。

今はネットで気軽に知れますが、それでも譲渡条件や準備やお迎えにかかる費用など不透明なことが多く、手探りで調べる熱意や時間が必要です。

当然ながら、車がなかったり譲渡条件を満たせない方はあきらめざる負えません…。特に初心者の方は心が折れることもしばしば

その中でペットショップは多くの犬猫を気軽に見て触れ合え、飼い方の説明や準備など安心できるサービスが充実しているところもあります。

色々不安な中ペットショップの親身なスタッフさんが優しく、時には熱心に話を聞きアドバイスしてくれるのは、ちゃんとした事業でありサービスであるからです。

逆にここまでの扱いを個人事業のブリーダーさんや活動で忙しい保護団体に求めるのは難しく、結果お金で気軽さと安心を提供してくれるペットショップの価値はまだ高いのが現状です。
また、長期の生命保障やクレーム対応、割引制度などお迎え後の保証やサービスも企業としてあるので初心者の方からすると安心感が違います。

いずれペットショップは無くなる?

可能性としてはある。
ですが、今すぐ無くなっても問題の解決にはならないのが現状です。
ただ、以下の条件が整ったら私はなくなっても問題ないと思っています。

  • 初心者でも安心して迎えられる環境の整備

  • 繁殖の国家資格など、生体販売に関して国が基準を定め管理できる体制

  • 消費者の理解(ここ大事

実際にペットショップがない国(州)も存在しますが、皆さんが思うほど夢に満ちたいいものではなかったりします。

もし、今すぐペットショップがなくなったら
商売の上手な繁殖屋がペットショップまがいなことをするだけです。
意外なことに、動物関連の法律は穴も多いのでペットショップがなくなれば、ちゃんとした企業から個人に切り替わるだけなのが優に想像できます。

皆さんは良いブリーダーか繁殖屋なのか見極められる目はお持ちですか?
本当に良いブリーダーさんは大体、田舎の人里離れたところでひっそり親犬に負担をかけないように数年に1度繁殖されており、車がないといけません。人間嫌いな方もしばしば

保護団体も同様、最近は下請け愛護と言われる。繁殖屋かた犬を流して活動費以上の寄付を求めるなど保護活動とはいいがたい団体も少なからずおります。

結局はどこで迎えるにしても、確実に良いという事はなく。見極めが必要という事です

そして、ここまでペットショップがあるという事は、人に求められている=需要があるからたくさんあるのです。
ペットショップがなくなると、シンプルに迎えるハードルが高くなり、流通も減るので出生数も減ります。
その為、今まで通りの価格で選べて、迎えることは不可能になるでしょう。

どんな方法でも、一番大切なのは『最後まで責任を持つこと」あなたにとって最良の出会いがありますように!この記事を読んで、あなたが納得できる迎え方を選んでください。


いいなと思ったら応援しよう!