京都CL幻のデッキ「ケンホロウバースト」を君は知っているか!?あと、京都CL感想?
どうも、totokoです。
京都?引き分け2回に負け一回であっさりドロップだったよ。
さて、そんな敗北者の京都CL報告は不要だと思うので、今回は最後まで「王者のレシリザ」と悩んだデッキを紹介しようかと思います。
環境読み
さて、今回の京都CLに望むにあたって、普通はTier1に対して対応させていくものだと思うのですが、大型大会はちょっと毛色が違うと思いました。
それは「使用率×勝率」のかけ算で考えた方がいいと言うことです。
要するに使用率1%な勝率100%よりも、勝率50%の使用率50%デッキを見た方が単純な数字のかけ算ではいいということです。
そして、そのかけ算の数値が決してTier1ではないなと思いました。
とはいえ、ポケモンカードはベースカードは共通していても細かい部分でこだわりポイントが多いので、なんとも言えないと思います。
つまり、「レシリザが多いから水デッキで行っちまえ!」とはならないということです。単純なデッキパワーが違いますからね。
わかりやすく言えば「○○デッキ」で環境を読むべきではなく「○○系のデッキ」で見た方が良かったということです。
そう考えると、今回は「GX系デッキ」が勝率と使用率のかけ算が大きいと思いました。
そこから「レシリザ」だの「ピカゼク」だの「サナニンフ」だのと分類していくわけですね。
そして、それに対して「同じように寄せるか」「カウンターを当てるか」のアプローチが始まるわけですね。
ここで僕は「同じように寄せて、かけ算を大きくする」というデッキと「カウンターを当てる」デッキの2つを用意しました。
使ったのはレシリザ
そこで使ったのがレシリザでした。
レシピ?3ドロップのレシピとかいらんだろ。
ただ、このレシリザは「レシリザに強いレシリザ」を意識して作りました。かつ苦手とするウルネク、ジラサンの内、使用率が高いと思った「ジラサン」に対応出来るカードを入れました。
結果としては機能したのですが、時間切れとなってしまい2引き分けとなったので、25分という時間の中では難しいものがあるなと思いました。
もう一つのデッキがこれ
そこで持って行く予定だったのが、こちらの「ケンホロウバースト」デッキです。まあ、俗な名前だと「キジループ」でしょうか?
このデッキは「カウンターを当てる」デッキになると思います。
何にカウンターを当てているのかというと、「エネルギーを大量に必要とするデッキ」です。
それがそのままTAGGX系に対するカウンターにもなっているというわけです。
コンセプト
コンセプトは「エネルギーを飛ばしてじっくりと殴る」これだけです。
ケンホロウの「ダウンバースト」によってお互いのエネルギーを山札に戻すことで相手の攻撃テンポを止め、対応している(後続にエネルギーを張る動きにシフト)間に相手のポケモンを倒していこうというわけです。
そして、ラグラージ+メガニウム系にある「後半から巻き返す」動きに合わせるためにリセットスタンプも採用しています。
カエループとの相違点
このデッキはカエループの一部変更に近いと思われますが、カエループとの違いとしては
・前のポケモンのエネルギーを飛ばすので入れ替えたり、エネ加速をしない限り相手は技を使えない
・ダメージがハチマキ込みで120までしか出せない
・ループ開始後必要となるカードが「エネルギーカード」だけである
・無人発電所が採用できる
この4つかと思います。総じて、ダメージを出し切るというよりも、ダウンバーストのリカバリーのために相手にリソースを使わせるというデッキになると思います。
例えば、前のポケモンのエネルギーを飛ばしてしまえば、仮に後ろにエネルギーがついているポケモンに交代したいとしても、入れ替えカードを用意する必要があります。
有名なところだと、グズマやポケモン入れ替え、あなぬけのひもあたりです。
そして、使用率が一番高いであろうレシリザの場合、後者の2枚はほとんど採用されていません。
逆にグズマを使用すると、溶接工が使えません。もちろん後ろにエネルギーが乗っていれば関係ありませんが、それで倒しても1枚しかサイドを取れません。
こちらは返しでケンホロウを使ってもいいですし、詰めの段階ならラグラージに超ブーストで倒すことができます。
簡単なマッチアップ解説
今回の大会で使用率が多いと思った4つのデッキに関して、マッチアップ解説していこうかと思います。
レシリザ
ケンホロウでエネ飛ばして相手に溶接工使わせて、とりあえず1体倒す。ハチマキバーストで120なので、3回で倒せます。
返しでもう一体レシリザ出してきたら、ラグラージ+超ブーストでGG。
エネをトラッシュではなく山札に戻すので相手は炎の結晶による回収もできないので、止まるタイミングが絶対に出てきます。
ピカゼク
このデッキ唯一にて最大の敵。なぜなら、フルドライブによって簡単にエネルギー供給を許してしまうからです。
また、前のポケモンのエネルギーを飛ばしても、じんらいゾーンがあればデンジ→エネ手張り逃げ後ろのピカゼクと動かれます。
その対策として、「無人発電所」と「カイリキーGX」になります。
前者はじんらいゾーン対策、後者はケンホロウの代わりのアタッカーです。
カイリキーGXのHPは250あります。これによって、エレキパワータッグボルトでは落ちませんので相手に要求させる札が増えますし、攻めでは弱点が突けるようになっています。
サナニンフ
おそらく多いのはサナニンフマージスタンプ型でしょう。
サナニンフの場合、こちらが変に動くことなくケンホロウでエネを飛ばしていきます。
相手がケンホロウ警戒で後ろにエネルギーを移動させるはずなので、そこでグズマで呼び出して飛ばしてしまい、そうそうにエネ0状態を作り出せれば勝てます。
相手は満タンやアセロラでリカバリーをしてきますが、いずれリソースは切れますのでそしたらじっくりと殴りましょう。
ただ、注意する点としては相手のタッグスイッチの枚数でしょう。大体2~3枚投入が多いのでそこら辺のリソースも意識する必要があるでしょう。
ジラサンorウルネク
orとつけてちょっとずるいですが、この2つのどっちかが多いでしょう。おそらくジラサンの方が多いかなー?と思います。
ジラサンの場合はどうしてもサイドレース不利からスタートしますが、相手のグズマ4枚をかいくぐり盤面を整えましょう。
ジラサンはエネ1枚なのでケンホロウが弱いかと思われますが、ジラサン側のエネ供給はほとんどがデンジ頼りとなっています。
なので、リソースを消費させていけば勝機はあります。幸い、アサルトサンダーは弱点とならないのでダメージレース的にはどっこいどっこいです。
ケンホロウを1回で倒すにはエレキパワー2枚要求となりますし、こちらは愚直に90をたたき込んで行きましょう。
ウルネクの場合はこちらが非GXと見るやいなや絶対に、必ず、ほぼ100%ギラティナ軸で戦ってきます。そしたらこっちのもんです。
まず、ギラティナの技は130なのでケンホロウは10残ります。そして、ダメカン40の行き先は大概自分自身です。まあたまに後ろのカラマネロだったりしますが……。
それでも関係ないです。返しのターンでエネを山札に返してしまえば相手は何もできません。
無論、トラッシュにめちゃくちゃ超エネルギーが落ちていればその限りではないですが、大概のウルネク使いって怠惰なので、トラッシュにめちゃくちゃエネルギーを落としません。
というか、仮に落としても最大枚数はカラマネロ4枚+手張り1枚の5枚です。
そして、ギラティナはエネ3つです。それなら飛ばしてしまえばいいです。ダメカン40を自身に乗っけたのなら、ダウンバーストで倒せますし、後ろのポケモンだとしてもこっちは1回耐えますので2回目のダウンバーストで倒せます。
ようするによっぽど相手がよくわからんことをしてこない限り、先に相手のリソースがつきます。考えられるのはウルネクで戦うとかいうところでしょうか?
そうなったら鋼エネルギーは乗っているので山札に戻してあげましょう。相手はトキワで取っていくために手札切るのでどこかしらでリソースがつきますし、そうでなくてもGXなのでハチマキバーストで2回で倒せます。
フーパ・ブラッキー
京都CLで元チャンプが使っていたデッキですね。せっかくなのでこれも簡単に解説を。
デッキ内容が全部わからないのでなんとも言えませんがおそらく有利かと思います。
ブラッキーはエネ1ですが、フーパは悪+ダブル無色で動きます。ここら辺も全て飛ばせばいいです。
おそらくエネくじあたりは入れているとは思いますがそれでも、ブラッキーは前のポケモンが倒されていないのならば火力は不足しますし、フーパならば1ターン止まります。
もちろんミカルゲが来た場合はちょっと困りますが、まあなんとかなるでしょう。こればっかりはマッチアップしないとわかりません。
スカイレジェンド以降ではどうか
さて、最後に今後の環境でこのケンホロウバーストはどうなのか考えて見ましょう。
大型大会はもう少し先なのでその間に変わった戦術が出てくればその限りではありませんのであしからず。
まず、変わらずGX、TAGGX中心の環境なのは変わらないはずです。GX版フーパのケルディオGXですが、こちらは非GXなのでダメージは通りますし、エネが重いので飛ばしてしまえば止まることでしょう。
三鳥(サントリー)もエネが重く、よっぽどマニアックな構築にしない限り、1ターンですぐ攻撃とはできません。
エネルギーを付けたところでバーストで飛ばせば相手はまた3色集める旅に出ます。
モクロー&アローラナッシーGXですが、現状、ポケカアナリスト達のなかで意見や使用方法が分かれておりなんともいえません。
こいつをメインアタッカーに据えるタイプもあれば、バックの2進化のために使うだけというのもあったり……。
メインアタッカーならば返しのターンでダウンバーストでエネを飛ばせます。山札ですのでアマージョによるリカバリーはできませんし、草タイプはエネ加速手段がほとんどありません。せいぜい、フシギバナによる疑似エネ加速でしょうか? それでも必要エネルギーカードは2枚なので一度飛ばされたら、復帰は難しいかと思われます。
ケンホロウバーストはまだ研究の価値あり
最近、ジムバトルにてケンホロウ単でピカゼク対策としてケケンカニを採用した型が登場しました。
まあ、僕でも同じような構築になるかな?と思います。現状、闘のお手軽ダメージはいないので。
カエループの動き方が有名になってしまった以上、もしかすると、このような単デッキっぽい動きの方が強いかもしれません。
どちらにせよ、ケンホロウバーストはまだまだ無名ですが、ポテンシャルは十分あります。
非GXデッキの一つとして考える価値はあるはずでしょう。