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Iさん 海上自衛隊

最初に行っておきたいことが一つ。彼は純粋な出会いを求めてアプリを使用している人ではなかった。 私は最初から強運の持ち主だなぁと嬉しくなってしまった。
最初の会話は、はじめまして!話しましょう!/名前をなんて呼んだらいいですか?といったよくある会話だと思ったが、敬語だと距離が縮まらないという理由で私より5歳年上にもかかわらずタメ口に変更し、名前を繰り返しメッセージに組み込むタイプだった。私も満更でもない感じを出していたからか毎朝、返信の有無に関係なく、おはようと送ってくるBotと化していった。夜にドライブに行こうと誘われ、いろいろな理由をつけ断っていたが、好奇心が勝ってしまい解散時間を決めて会うことを決めた。彼の愛車はThe女連れ込んでいる男の車!という雰囲気が漂っていた。フレグランスの匂いが車全体に広がっていて、ブランケットがあって、助手席の位置が少し後ろで脚を伸ばせるようになっていた。私は嬉しくて嬉しくて仕方なかった。彼がドライブ先に選んだのは、みなとみらい。夜ご飯にパスタを食べて、夜道を少し歩き、観覧車に乗った。乗る直前に高所恐怖症だと告白してきて、最初は離れて座っていたのに上がるにつれて怖い隣行きたいと連呼。最終的には手を握ってぴったりくっついた状態で観覧車を降りた。その後も、駐車場に戻るまで手をつないで歩いた。初回のデートで手をつなぐのはデフォルトなのか、ほかの方々はどこまでのスキンシップが許せるのか気になるところである。

この後のことは想像にお任せしたいところであるが、そういった関係にならなかったことだけは記しておきたい。ちなみに彼とはLINEを交換し、今でもやり取りを続けているため、再登場もあるかもしれない。


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