最高の喜び 43 ヒガスミの本気!
今は、東京で生きてる三兄弟。
いつも、にいちゃんの背中見ながら、追いかけてた気がする双子の駿しゅんと環かん。
6才離れてるから、双子にとっては、すっかり大人やったかもしれんな。
にいちゃん康輔こうすけの行った高校は、チャリ通出来る場所にあって、芸能文化科に進学した。
通称は、「東住(ひがすみ)」。全日制通科と芸能文化科があり、芸能文化科は、単に伝統芸能を学ぶだけの学科ではなく、舞台芸術に関する総合的な専門学科。
落語・文楽・歌舞伎・能・箏曲、放送・演劇・舞台技術・芸能史などを総合的に学び
第一線で活躍する人たちが、特別非常勤講師として授業を行うこともあり、大阪芸術大学、近畿大学(舞台芸術専攻)との連携もしています。
ちょっと特殊な高校。偏差値は53〜59くらい。
そこでの目玉は、なんといっても、体育祭の時の応援団。
「放課後、教室の空気はピンと張りつめていた。
府立東住吉高校(ヒガスミ)で恒例の「選挙」が始まった。
生徒会役員を決めるものではない。
1カ月後に迫った体育祭の花形を選ぶ選挙だ。
同校の生徒たちの多くにとって、体育祭は1年で一番の張り切りどころだ。力が入るのは、100メートル走や騎馬戦といった競技ではなく、赤、白、緑、青の団ごとに競う応援合戦。
これを仕切るのは各団の「役付き」の3年生たちだ。
トップは「総大将」。羽織(はおり)袴(はかま)姿で名乗りを上げ団の勝利を願う口上を披露する姿は、後輩たちのあこがれのまなざしを集める。
体育祭の前後、廊下を歩けば、握手を求められる。あいさつを交わしてすれ違えば、背中で歓声が聞こえる。」
朝日新聞からの抜粋。
赤、白、緑、青、其々に伝統の形があって、それにプラス、今年の新しい形を考え、1年〜3年の選ばれた精鋭達を、この役付きの3年生が、まとめていく、応援団。
その型の美しさとまとまりとを、精査して、その年の優勝組が決まる。
これに全てをかけるヒガスミの、伝統の応援団。
『ヒガスミ応援団』と検索して頂けると観れますので、是非是非‼️YouTube検索お願いします。見ていただきたいです。ご理解出来ると思います。
これは、朝日新聞にも連載されました。
『ヒガスミの本気』
というタイトルです。
あたしは上手く、YouTubeここに載せられないので。申し訳ないです。(笑)
その、応援団に、選挙で選ばれ、
康輔は、旗振りから始まり、最後は応援団長。
カッコ良すぎて惚れ惚れした。アホ親です。
その姿を小学生の、双子と、3年間見続け、
やはり、双子は迷わず揃って、ヒガスミに入り、
にいちゃんが勤めた役付きになって、あたしは、この素晴らしい応援団を、6年にわたって観ることが出来ました。
毎回アホみたいに感動して、泣いてしまいます。
彼等の、ここに来るまでの練習を見てきたからからかもしれません。
このイベントは、高校生という、青春真っ只中の、生涯忘れることのない事だと確信してます。
だから、偏差値を上げないとヒガスミに入れないとわかった二人は、揃って塾を探してきて、
2人で入りたいと言う。
進研ゼミやったらあかんのん?
うん、母さんあれでは、もう無理やねん。
探してきたから、申し込んでもかめへん?
うん、かめへんよ!
アーーーーきたーー!
2人分の塾代、パートもう一個増やさな!
って事で、掛け持ちパート生活。
その、受験の日!
遅刻したらあかんとあたしは2人を車に乗せて送って行った。
あんたら、ちゃんと時計も持ってる?
あっ!忘れた!と、駿。
机の上に置いとかな、教室に時計ないから持ってくるように言われてたのにな。
あちゃー!
2人を学校で降ろして、慌ててUターンして、大急ぎで家に戻った。バクバク!や。
同じ高校に受ける双子やもん、どちらかが受かってどちらかが落ちる?あかんやん。
両方受からな、落ちた方辛いやろうって言うアホなあたしの親心ですやん!
ギリ間に合って、なんとか2人とも合格しました。
しかも、芸能文化科は、1クラスなので、3年間、ずっと同じメンバー。先生も同じ。
双子が入学したら、なんと、にいちゃんの担任と同じ先生!!!
わっ!ってなって、一時、芸能文化科から、離れてたらしいのに、又、うちの息子達の担任をして頂ける。本当に嬉しかった。
先生ありがとうございました。
充実したヒガスミでの高校生活。
もう、笑顔しかなかったです。
この貴重な体験、今も息子達はこの時の仲間といい関係を築いてる事に、共有するって、言葉には出来ないものが、ええんやろうな!って
つくづくおもてます。