見出し画像

熊野・和歌山、年末、2024 ①

経緯

 12月頭、先輩と仕事しつつ雑談をしていた際、今年の年末年始は10連休といつになく休みが長いという話になった。これは旅行しとかなかんということでどこへ行こうか悩み、熊野・和歌山に決めた。ホテルの予約も空きがないだろうと思ったため、その日の昼休憩で予約を取り退路を断った。
 熊野・和歌山へは大学4年の終わり頃行ったことがある。しかし突発かつ日帰りだったためリサーチ不足/行きそびれた場所が多くあった。今回はそのリトライといったところ。
 また、年末に著名な神社に行くこともあって12/28を自分の中での正月とした。そうすれば日の出も初日の出になるし、参拝も初詣になる。神様の時間感覚的に数日なんて微々たる差なはずだ。

1日目(12/28)

出発

 前日の21:00-0:30で仮眠を取り、1時すぎに出発。

前日にガソリンも入れました

 蟹江インターまでは下道。名古屋市内の道に慣れておらず2回くらい信号無視してしまった。深夜で車もいなかったから俺しか気付いていないはず。
 嬉野PAで小休止。ガソリンが半分くらいになっており補給したいがガソスタがしばらくなさそう(SAはこの先ない、高速降りても深夜はやってない)。調べた結果、新宮市で24時間やっているところを見つけ、そこへ行くこととした。このガソスタは旅行中何度もお世話になることになる。
 東名阪から伊勢自動車道、紀勢自動車道、熊野尾鷲道路、国道42号、那智勝浦新宮道路と車を走らせて、600頃に熊野那智大社に到着した。

三重縦断

熊野那智大社周辺

 さて、着いたのはいいが日の出は700頃だったので外はまだ暗かった。

着いたがまだ暗い
空が明るんできたため出発

 パンを食べたりナビで次の目的地登録したりしていると日が昇ってきた。雨もパラパラと降っていたため温かい上着と傘、手袋を持ち出発。

遠くに見えた砂防ダム 駐車場近くには土砂災害啓発センターがある
八咫烏
大門坂の碑
山の方はどんよりとした雲
初日の出(初ではないし日の出でもない)
日の出は大門坂歩いてる途中だったが木が邪魔だったため撮ってない

熊野古道(大門坂)

大門坂入口の夫婦杉 手ブレ?うるせえよ
でけえ木
でけえ木
熊野古道
奥に人がいるのを撮った写真を見て気付いた。
それくらい暗い。が、写真では伝わらない。
さすがに手ブレしすぎか
ちょっとでけえ石とでけえ根っこ

 大門坂を歩く。小雨で傘をさしながらの道中だった。緩い登り坂(15度くらい(≠斜度))からはじまり、ラストは急勾配(25度くらい)(角度は歩いた感覚なうえに数日たったあとの記憶だよりのため信頼性低い)。写真あるあるだが、上に載せたものより実際はもっと暗いし勾配もきつい。だから写真は嫌い。心の目で捉えるしかない。
 自分のほかに歩いているのは1,2組しかおらず気を遣わず楽しめた。帰りは人が増えてきていたので早く来て正解だった。

帰り道1
帰り道2
帰り道3

熊野那智大社

 本殿の写真をネットにあげてはいけないところがあったがどこか忘れたので今回は全部本殿の写真は載せない。
 そういえば小雨は雪に変わっている。2024年度初雪だったかもしれない。

鳥居
山。少しデブいけど稜線があって雲もかかっててセクシー…ヘロイン!
宝物殿の八咫烏紋

青岸渡寺

 西国三十三所の一番札所らしい。

そこそこデカい

 御朱印もらうとき担当のおじいちゃんおばあちゃん4人がずっと地元トークしてた。

遠くから

 ここで自撮りしている人がいたのでこっちから声をかけてカメラ係をした。お返しに撮ってもらった。
 当時は徳を積むチャンスとしか思っておらず新年早々善行をしたぞとご機嫌だったが、今思うと普通におせっかいな気がしてきた。自己満足に付き合ってもらって感謝。自己満足に付き合わせてしまって申し訳ない。
 「お返しの自分の写真を撮ってもらいたかっただけだろ」と思うかもしれないが、自分はそこまで打算的な性格でもないし頭も回らないのでそこは否定させていただく。

三重塔と滝
場所をほんの少し変えて
滝の遠影

那智の滝(飛瀧(ひろう)神社)

 熊野那智大社•青岸渡寺がある場所から少し離れた場所に那智の滝がある。飛瀧神社は那智の滝を御神体とした神社。

鳥居
崖下の岩もデカい
無料区間の柵越しから撮った写真。
左の白い石のとこに祭事を行う空間がある。
滝の反対側
倍率0.5倍で撮った
有料区間入ってすぐ、展望台までの道中から撮った。
左手の赤い欄干がその展望台。
やっぱり下の岩もデカい
…ですって。
ためになったね〜(もう中学生(芸人))

 滝のあとは那智大社の宝物殿も開いていたので入館。これで一通り見終わったので9時前くらいに撤収。来るときは雪が降るくらい冷え込んでいたがすっかり太陽も出て暖かくなっていた。
 バスに乗って駐車場まで帰ろうかとも思ったがバス停探すのも面倒だったので大門坂を再び下りて駐車場へ向かった。

熊野本宮大社周辺

 新宮市の中心まで戻り熊野川沿いの道を遡上。熊野川の河原がとても広くて驚いた。

熊野本宮大社

 特に言うことはないかもしれない。いかにも格式が高い神社って感じ。
ここで牛王神符とお守りを買った。境内に熊野古道の一部が残っていた。

鳥居
6へぇ

 参詣後、近くの定食屋で昼飯としてカツ煮定食を食った。まだ1100頃だったのですんなり入れた。

旧社地大斎原(おおゆのはら)

 クソデカ鳥居。日本一の大きさらしい。ほんで明治時代の洪水で流されるまではこの地に本宮が建っていたらしい。地図を見るとがっつり熊野川の河川敷って感じだからそりゃ流されるわなと思った。
 大斎原は聖地のため写真撮影NGだった。野球の内野よりちょい広いくらい(多分)の四角い広場に、神宮寺(≠固有名詞)くらいの大きさの祀ってある場所があった。

でかい
でかい
やや見にくいけどでかい
河川敷がくっそ広い
熊野川ずっとこんな感じの河原(駐車場はさすがにここだけ)

熊野市の世界遺産

 当初の計画よりも那智大社・本宮大社を早く見終わってしまったので旅程を変更し、帰る際に寄ろうとしていた「花の窟」と「鬼ヶ城」に行くことにした。
 前回の旅行で赤木城へ行ったが道の駅の定休日だったため続日本100名城スタンプが押せなかった。そのためスタンプを押すためだけに道の駅へ寄った。ついでに「じゃばら」なる柑橘類が名産らしくそれの飲み物を買った。みかんより若干苦味がある感じだった。

花窟神社・花の窟

 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」構成資産の一つ。書いてなかったけど今まで行った場所も全て世界遺産。前回の旅行で訪れた際、「これは崇拝の対象になるのも無理はないな」と圧倒された記憶がある。
 どうやってこんな形になったか分かんないから地学的な話を聞いてみたい。

迫力◯
小さいやつ
変な岩
4へぇ
これ絶対さっき見たご神体のどこかしかの穴にスポッとはまるだろ

鬼ヶ城

 花窟神社同様ここも世界遺産。奇妙な岩や崖が連なっている場所。
 これらがどうやってできたのかガチで知りたい。ついでに『鬼』の由来がただの伝承なのか本当に野党の寝床だったのかも気になる。←下の看板よく見たら奈良時代に海賊が住み着いてたって書いてあったわ
 写真ラッシュ開始!

地図
果てない想いを 君に捧げよう
でか
でか
こういう水の流れで出来た溝がしょっちゅうある
侵食って習った
どうなってんの
外国人ばっかりだけどここより奥行くと全然いなかった しっかり観光せえよ
短髪だとバレてしまう
後の写真と比べると風化してツルツル気味なのが分かるはず
基本ゴツゴツしてるけど一部滑らかな部分がある この違いはなんなのでしょうか?
溝 これ0.5倍で撮ってるか?
溝 〜倍率を上げて〜
穴がなければただののっぺりした崖
というかでかい
どうなってんの
書いてて気付いたけど、この削られ方は松島で見たぞ?かつてはギリギリ海に浸かってるくらいだったのが隆起したでしょこれ
現地で気づいて他の同様の削れとの高さの差を見とけばよかった
地面は平ら 当時は人が歩きすぎて平らになったと思ってたけど、こ〜れ容疑者は波です
風化してツルッツル これも犯人は波な気がしてきた
どうしたらこうなる?
なんかすごい、なんすご
なんすご
異物混入 こんなのがポロッと取れて穴になってるんちゃうの!?
海 〜太陽から目を逸らして〜
海 〜太陽の目を盗んで〜
海 〜水平線が撮りたくて〜
自然にできた(と思われる)水路
こんな穴と溝はしょっちゅうあった
この穴は上から垂れてくる雫でできた滝壺的なやつなのでは
雨垂れ石を穿つ、点滴穿石ってこと
穴がなければ普通の岩なのにねぇ…
松がいい感じ
これ絶対波ですやん あと左に異物
異物多い 上下で風化具合違う
異物混入
目に焼き付けろ、これが異物の表面だ
分かる人には分かるだろうけど俺には分からない
まさに侵食されているところ
この黒いのが取れてああいう穴ぼこになったんか?
表面を目に焼き付けろ!
何でできてるんだこの岩は!?火山岩/堆積岩の2択すら俺は確信を持って答えられない
火山岩で合ってる?
そこに落ちてる白い岩の上側見て同じ形の穴ないか見ればよかった、当時スルーしちゃった
このあたりで鬼ヶ城と呼ばれる海岸は終わる
人は全然いない
山にもなんか似たような割れ目が
山にもなんか似たような岩が

 鬼が城の下調べをしていたとき、海岸沿いを歩いた後は山の方にトンネルがあるからそこを通れば一周して元の駐車場へ戻れるとあった。それを信じて海岸を奥まで突っ切っていったが、戻るルートにこれといった看板もなくゴリゴリの生活道路で、この道があってんのかめっちゃ不安になりながら帰った。

こわ
トンネル抜けて鬼ヶ城の手前側に戻ってきた。奥の建物が鬼ヶ城センターでそこから奇妙な海岸が連なっていく。しかしここの海岸には何の違和感もない

 車に戻ってきた頃がまさにホープフルSの発走数分前だったのでリアタイできた。クロワデュノール北村友一の痺れる勝ち方が見られて満足した。中山内回りを中団に控えて3角過ぎから位置を上げ、4角で先団にとりつき直線差し切る。この勝ち方が一番好き。有馬記念のイクイノックスみたいにね。

 鬼が城を出たのは1600頃。この時間から行ける観光地はないのであとは夕食、風呂、宿泊だけ。

 まずは風呂。新宮市の某銭湯に行った。旅行では恒例の曲がり角がわからず通り過ぎるイベントが発生したが、何とか山道の中に現れたスペースを借りてUターンさせてもらった。その後はすんなり着いて入浴。脚を伸ばして湯船に浸かるのはいいですな。着替えてたら背中にがっつり刺青入ってる人がいてびっくりした。別にそれでどうこうとかはないけど銭湯で見たのは多分初めて。

 来た道をやや戻って新宮市のイオンへ。フードコートで南アジアのカレーを食った。タンドリーチキンも食った。
 明日の朝食(菓子パン)を買ってイオン内の空いてるベンチで「正欲」を読んで時間をつぶした。

 何時かは忘れたがいい感じの時間になったためイオンを立ち、道の駅「滝の拝太郎」を目指す。

意外と遠い

 ここの運転が割ときつかった。1時から起きっぱ、夜で見通し悪い、道路も海岸沿い・山道で曲がりくねっている、の三重苦。海岸沿いを走っているときは後ろにアルファードがついてハイビーム焚いてくれていたおかげで多少見通しはよかった。車間詰めてこなかったし俺もちんたら走ってたわけじゃないから煽られてないはず。他に車もいなかったので勝手に親近感というかバディのような気持ちではいた。海岸を離れ山側へ向かう交差点で相棒と別れた。
 ここからは一人で山道の運転。しばらく走っていた頃、突然シカが右側の森から飛び出してきた!急ブレーキを踏んだが制動距離がどうとかで完全には止まれない。しかし(シカだけに)、シカくんが急ブレーキで立ち止まり頭をよじってくれたおかげでお互い無傷で済んだ。大感謝。心臓バックバク。その影響で以降は背の高い草やガードレール、道路中央の破線の間の黒い部分が動物に見えてしまいビクビクしながら運転した。

 そんなこんなで道の駅に着いた。駐車場がヘリポートになっているらしく、駐車場に引いてあるマスもなかったのでどこに停めていいかわからず2周くらい孤を描いた。一旦森に近い端の方に停めたが、いかんせん暗すぎる。外灯が一つもなく、あるのは自販機の光とトイレから漏れる光のみ。さすがに怖かったのでトイレ付近に停めなおして寝る準備を始めた。
 それでもしかし、終始怖かった。今殺人鬼に襲われたら絶対助からないな…と思うくらいには。一人でトイレ行くのにビビるくらいには。
 寝袋に入って寝る。二日目編に続く。

リンク張った方がええか?

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集