和室をおしゃれに!畳の上に敷くラグの選び方と注意点
「和室にラグを敷いてみたいけど、畳への影響が心配」「畳の上にラグを敷くことで部屋の雰囲気はどう変わるの?」とお悩みの方へ。
和室の畳とラグの組み合わせは、見た目だけでなく、畳の保護やお部屋全体の雰囲気にも大きな影響を与えます。
しかし、畳の特性を考慮しないで敷くと、カビやダニが発生するリスクも。この記事では、畳職人ならではの視点から、畳を活かしつつ、おしゃれで快適な空間にするためのラグの選び方や敷き方のコツをお伝えします。これで、和室がぐっと素敵に生まれ変わりますよ!
この記事のポイント
畳の上にラグを敷くメリットと、見た目の変化について解説
畳を傷めないラグの選び方や、敷くときの注意点を紹介
季節に合わせたおすすめのラグ素材とデザインを提案
畳職人が実際に経験したトラブルや対策法を交えて説明
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■ 畳の上にラグを敷くメリット
和室にラグを敷くことで、畳をしっかりと保護しつつ、お部屋の印象をガラリと変えることができます。この章では、ラグを敷くことで得られるメリットと、季節や気分に合わせて和室を模様替えする楽しみ方についてお話しします。
・ 畳の保護と見た目の向上
畳の上にラグを敷く一番のメリットは、やはり畳を保護できることです。畳は和室の雰囲気を引き立てる大切な存在ですが、普段の生活の中で少しずつ摩耗してしまいます。
特に人の出入りが多い場所や、家具が置かれている部分は擦れやすく、見た目にもダメージが出てしまうことも。ラグを敷くことでこうした日々の摩耗から畳を守れるので、お部屋をより美しい状態で保つことができるんです。
また、日光による畳の色褪せを防ぐ役割も果たしてくれるので、畳を長持ちさせたい方にとっては非常におすすめの方法です。畳の一部分だけが日焼けしてしまうとムラが出てしまうこともあるため、ラグでカバーすることで色味を均一に保てるのも大きな利点ですね。
実際に、これまでさまざまなご家庭の畳を見てきましたが、ラグを使っているお宅の畳はやはり摩耗が少なく、長期間キレイな状態が保たれていることが多いです。
畳を張り替えたあとにラグを使っていただくと、数年経っても目立つ摩耗がなく、状態が良好なケースがほとんどです。こうした経験からも、畳を傷つけずに長持ちさせる方法としてラグの効果を実感しています。
ちょっとした工夫で畳の寿命がグッと伸びるので、ラグを敷くことの価値を多くの方に知っていただきたいですね!
・ 季節や気分に合わせた模様替えの楽しみ方
畳の上に敷くラグは、和室の模様替えを楽しむうえでも素晴らしいアイテムです。和室は畳の自然な風合いが楽しめる空間ですが、インテリアの変化をつけたいときもありますよね。
ラグは、簡単に模様替えができる便利なアイテムで、季節感や気分に合わせてお部屋を一新するのに最適なんです。例えば、暑い夏には涼しさを感じさせる竹やい草のラグを敷いて、清涼感を演出することができます。
冬には温かみを感じられるウールやコットンのラグを使えば、和室がさらに居心地の良い空間に変わります。色や素材を変えることで、畳の持つ風合いと調和しながらも、お部屋全体の印象をがらりと変えることができるんです。
春や秋には柔らかい素材のラグ、夏には通気性の良いラグを敷くと和室全体が心地良くなります。
例えば、春には淡い色合いのラグで明るくしたり、秋には暖色系のラグで温かみをプラスしたりと、工夫次第で畳とラグが四季にぴったりの空間を作ってくれます。ラグを季節に応じて変えることで、和室の印象を変えながら、いつでも快適な空間を楽しむことができるんです。
畳とラグの組み合わせで生まれる新しい和室の魅力を、もっと多くの方に知っていただきたいですね!
■ 畳の上にラグを敷く際の注意点
畳の上にラグを敷くときには、畳の特性を理解し、長く快適に使える工夫が大切です。この章では、畳の呼吸を妨げない素材の選び方や、ダニやカビ対策、さらにラグの厚みやサイズ選びのポイントについて解説します。
・ 畳の呼吸を妨げないラグ素材の選び方
畳は、湿度を調整する「呼吸」の役割を果たしてくれる自然素材です。特に、イ草でできた畳は湿気を吸ったり放出したりする調湿効果があり、室内を快適な状態に保つのに役立っています。
しかし、この「呼吸」を妨げてしまうと、湿気が畳にこもり、カビが発生したり、ダニが繁殖しやすくなったりするリスクが高まります。ラグを選ぶ際は、畳の調湿作用を妨げない、通気性の良い素材を選ぶことが大切です。
では、具体的にどのような素材が畳の上に適しているのでしょうか?
1. コットン素材のラグ
コットン素材のラグは通気性が良く、畳の上に敷いても湿気をためこみにくい特徴があります。また、吸湿性が高く、畳と同じく湿気を吸い取る力があるため、梅雨の季節でも快適に使えます。コットンは肌触りが優しく、季節を問わず使いやすいのもポイントです。
2. ウール素材のラグ
ウールも畳の上で使いやすい素材の一つです。ウールは自然な弾力性と通気性を持ち、適度に湿気を吸ってくれるため、畳の調湿作用をサポートしてくれます。
また、冬場には保温性があるため、和室を暖かく保つことができ、冷えやすい床をカバーするのにも向いています。ただし、厚みがありすぎると畳に負担がかかるため、なるべく薄手で軽いウールラグを選ぶとよいでしょう。
3. 竹やい草素材のラグ
竹やい草を使ったラグは、畳と非常に相性が良い素材です。竹やい草にはもともと調湿効果があり、湿気を吸い込みすぎず適度に放出するため、畳の特性を邪魔することなく使えます。
夏には涼しさを感じる素材でもあるので、畳と組み合わせて使うと涼しい和の空間を作ることができ、快適さもアップします。
4. リネン素材のラグ
リネンもまた、通気性が良く、湿気がこもりにくい素材です。リネンはさらりとした手触りで、特に暑い季節に重宝します。
吸水性と速乾性も高いので、湿度が高くなりがちな日本の夏にはぴったりです。畳の上でもムレにくく、快適に過ごせるのが魅力です。
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素材選びのポイント
ラグを選ぶ際は、厚みがありすぎず、軽くて通気性の良いものが畳の上には適しています。
通気性の悪い素材、特にビニールやプラスチック系のラグは、畳が湿気を放出できず、カビやダニが発生しやすくなります。できるだけ自然素材のものを選ぶと、畳との相性が良く、畳の寿命も延ばすことができます。
また、定期的にラグを持ち上げて畳の状態を確認し、湿気がこもらないようにすることも大切です。
・ ダニ・カビの発生を防ぐコツ
畳の上にラグを敷くと、湿気がこもりやすくなるため、ダニやカビが発生しやすい環境になってしまうことがあります。
特に湿度が高い季節や、通気の悪い部屋では注意が必要です。そこで、畳とラグを清潔に保ち、ダニやカビの発生を防ぐためのコツをいくつかご紹介します。
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1. ラグの定期的な換気と掃除
畳とラグの間に湿気が溜まりやすくなるため、定期的にラグを持ち上げて換気することが大切です。
特に湿気が多くなる梅雨や夏の季節には、週に1度程度、ラグを取り外して畳を乾燥させると良いでしょう。畳は通気が悪くなるとカビの発生が早まるため、しっかり空気を入れ替えて湿気を逃がすことが重要です。
ラグや畳の表面を掃除機で丁寧に吸い取ることで、ダニのエサになるホコリも減らせます。
2. 除湿対策の工夫
湿度が高いとダニやカビが増えやすいため、除湿器やサーキュレーターを使って空気を循環させ、湿度を一定に保つ工夫をしましょう。
特に和室のように通気が悪い部屋では、除湿シートを畳とラグの間に敷くのも効果的です。除湿シートは湿気を吸収し、畳をサラサラに保つサポートをしてくれるので、カビやダニの予防に役立ちます。
お手軽に実践できる方法として、湿気取りのシートやタブレットも使ってみると良いでしょう。
3. 季節に合わせたラグの素材を選ぶ
ラグの素材を選ぶ際も、湿気対策が大切です。例えば、夏には通気性の良い竹やい草などの自然素材のラグを敷くことで、湿気がこもりにくくなります。
逆に冬場には、通気性のあるウールなどの素材で湿度を適度に保ちながら、畳を守るのがおすすめです。素材によっては湿気をため込みやすいものもあるので、季節や部屋の環境に合ったラグ選びがカビやダニの発生を抑えるポイントとなります。
4. こまめな日光干しと乾燥
日光にはダニやカビを抑える効果があるため、可能であれば定期的にラグを外に出して日光に当てましょう。日光に含まれる紫外線がダニを死滅させ、カビの増殖を防ぎます。
ラグを室内に戻す前に、畳も風通しをよくしてしっかり乾燥させると、カビやダニの発生を抑えやすくなります。湿気が溜まりやすい冬場でも、できる限り風通しを良くし、ラグや畳がしっかり乾くよう工夫しましょう。
5. 防虫・防カビスプレーの活用
ダニやカビの予防には、畳に対応した防虫・防カビスプレーを活用するのも一つの手です。スプレーを使うことで、ダニやカビの繁殖を抑えやすくなります。
ただし、畳やラグに直接スプレーする際は、素材を傷めないタイプのものを選びましょう。また、スプレー後はしばらく乾かしてからラグを敷き直すと、効果が持続しやすくなります。
畳の上にラグを敷くと、ダニやカビが発生しやすい環境になるリスクがあるため、日頃から湿気対策と掃除を心がけることが大切です。換気や掃除、季節に合ったラグの選択、日光干し、除湿対策をこまめに行うことで、快適な和室空間を長く楽しむことができるでしょう。
・ 畳を傷めないためのラグの厚みとサイズ選び
ラグの厚みやサイズにも注意が必要です。厚みがありすぎるラグは、畳に重みがかかり、繊維が押しつぶされてしまうことがあります。
さらに、畳の目が潰れると、見た目だけでなく畳自体の寿命が縮む原因にも。畳に適した厚さは、軽くて適度な弾力があり、畳の上で安定して敷けるものが理想です。
サイズも重要で、畳全体を覆いすぎると通気が悪くなるため、部屋の中央にポイント的に敷くなど、畳の一部が見えるような使い方がおすすめです。
例えば、厚手のカーペットを部屋いっぱいに敷き詰めたケースでは、畳の目が部分的に潰れてしまったことがあります。畳の上でラグを使用する際には、素材やサイズを工夫して、畳に負担をかけずに快適に使っていきましょう!
■ 畳に合うラグの素材とデザイン
和室の畳にラグを敷く場合、ラグの素材やデザイン選びが和の空間を活かす鍵となります。畳の持つ自然な風合いと調和する色や柄を選ぶことで、おしゃれで心地よい和室を作ることができます。
また、季節に応じた素材を選ぶことで、さらに快適な空間に仕上げることができます。この章では、畳と調和するラグの色や柄、そして季節に合わせた素材選びについてお話しします。
・ 畳との調和を考えたラグの色や柄
畳は和室特有の自然な色合いや質感が魅力の素材です。ラグを選ぶ際には、この畳の風合いを損なわないような色や柄を選ぶことで、空間全体に一体感が生まれます。
例えば、シンプルな無地や淡い色合いのラグは畳と調和しやすく、和室の雰囲気を引き立ててくれます。畳の緑がかった色味と相性の良いベージュやライトグレーなどの自然なトーンのラグは、畳の存在感を活かしつつ、落ち着いた空間に仕上がります。
また、少しアクセントを加えたい場合は、和風の幾何学模様や花柄が施されたラグを選ぶと良いでしょう。和の柄は、畳との親和性が高く、和モダンな空間を演出してくれます。
実際に、畳の部屋に小さな和柄のラグを敷くだけで、空間が明るくなり、和室特有の静かな雰囲気も保ちながら、個性をプラスすることができます。色や柄の選び方次第で、和室の印象ががらりと変わるのも、畳とラグを組み合わせる楽しさです。
・ 季節ごとのおすすめ素材(ウール、コットン、竹など)
ラグを季節に応じて使い分けると、畳の上でもより快適に過ごせるようになります。冬場はウール素材のラグがおすすめです。
ウールは天然の保温性があるため、冷えやすい和室でも暖かさを保てます。ウールの柔らかい質感が、畳の自然な風合いと調和し、冬らしいぬくもりのある空間を作り出してくれるでしょう。
夏には、竹やい草のラグがぴったりです。竹やい草は通気性が良く、湿気の多い季節でもサラッとした肌触りが特徴です。
特にい草は、畳と同じ素材なので、見た目の一体感も抜群。夏の和室に涼しさを演出してくれます。畳とい草のラグを組み合わせることで、統一感があり、爽やかな和室空間を楽しむことができます。
春や秋には、コットン素材のラグが活躍します。コットンは通気性が良く、適度な吸湿性もあるため、季節の変わり目でも快適に過ごせます。
例えば春には明るいパステルカラーのコットンラグ、秋には落ち着いた色合いのコットンラグを敷くと、季節感がより引き立ちます。
これまでの経験でも、季節に合わせたラグ選びをすることで、畳のある生活がさらに豊かになると感じています。
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■ 畳の上にラグを敷くデメリットとその対策
畳の上にラグを敷くことで、畳を保護し、お部屋の印象を変えるメリットがある一方、注意しないと色焼けやシミ、湿気によるカビなどのリスクが伴います。この章では、ラグを敷く際に気を付けたいデメリットとその対策について解説します。
・ 畳の色焼け・シミが発生する可能性と対処法
畳の上にラグを敷くと、どうしてもその下が日光に当たらないため、敷いていない部分と比べて色ムラが生じやすくなります。
日光が畳の一部分にだけ当たり続けると、ラグで覆われた場所は元の色が保たれる一方、日光に晒されている部分だけが色焼けしてしまいます。
結果として、ラグを移動させたり外したりしたときに、畳に色ムラが見えてしまうことがあるのです。また、湿気が溜まりやすい環境では、ラグが敷かれていた部分にシミができることもあります。
こうした色焼けやシミを防ぐためには、定期的にラグを取り外し、畳に均等に日光が当たるようにするのがポイントです。理想的には、1〜2か月ごとにラグの位置を変えることで、色ムラを軽減できます。
また、日光が強い時間帯はカーテンを閉めるなどして、日差しが直接当たらないようにすることも効果的です。日差しが少ない午前中にラグを取り外し、短時間でも畳全体に日光を当てるようにすると、カビ予防にもなり、畳がより清潔に保たれます。
さらに、ラグを敷く際には、畳の下に除湿シートを敷くこともおすすめです。除湿シートが湿気を吸収することで、畳にシミができにくくなり、長期間安心してラグを使えます。
実際、除湿シートを敷いた場合とそうでない場合では、シミの発生リスクが大きく違うことがあり、これだけで畳の劣化を防ぐのに効果を発揮します。
・ 畳の通気を妨げない工夫
畳は天然のイ草などを使った素材でできており、湿気を吸収・放出する調湿作用があるため、部屋の湿度を適度に保ってくれる役割を果たしています。
しかし、ラグを敷いたままにすると畳の表面が覆われてしまい、通気性が悪くなって湿気が畳にこもりやすくなります。
特に湿気の多い季節や、風通しが悪い部屋では、長期間ラグを敷きっぱなしにすることで湿気が蓄積され、カビの発生リスクが高まるため注意が必要です。
畳の通気を確保するためには、定期的にラグを持ち上げて、空気を通すことが重要です。例えば、掃除の際にラグを全体的にめくり、畳の表面に風を通すようにするだけでも、湿気の蓄積を軽減できます。
また、通気性の良い自然素材のラグ(竹やコットン、ウールなど)を選ぶことで、湿気がこもりにくくなり、畳の通気を助ける効果が期待できます。
さらに、通気を保つための工夫として、ラグを完全に敷き詰めるのではなく、畳の一部を見せるようなレイアウトにするのも一つの方法です。
ラグのサイズを小さめにすることで、畳がより多く露出し、空気が循環しやすくなります。例えば、部屋の中央にポイント的にラグを敷くと、畳が部分的に見えることで通気性が保たれ、湿気のこもりを防ぎやすくなります。
■ 畳の種類別に見るラグの選び方
畳と一口に言っても、イ草を使用した天然素材の畳から、化学繊維で作られた化学畳まで、さまざまな種類があります。
それぞれの畳の特性に合わせたラグを選ぶことで、見た目も機能性も高めることができます。この章では、イ草畳と化学畳に最適なラグの選び方についてお伝えします。
・ イ草の畳に合うラグの特徴
イ草畳は、日本の伝統的な和室に欠かせない天然素材で、その香りや触り心地が和の雰囲気を際立たせる要素となっています。
イ草は吸湿・放湿性に優れ、季節に応じて部屋の湿度を調整してくれるため、ラグを敷くときにも通気性や調湿効果を損なわないものを選ぶことが大切です。このため、イ草畳には、天然素材のラグが特に相性が良いです。
例えば、コットンやウール、竹などの自然素材は、イ草畳の風合いを引き立て、畳と調和しやすい素材です。コットンやウールは肌触りが柔らかく、特に冬場に温かみを感じられるため、畳の冷たさを和らげてくれます。
竹やい草のラグは、夏場に涼しさを感じさせる効果があり、湿気を抑えながらサラッとした触り心地を楽しめます。イ草と同じ素材であるい草ラグは、畳と一体感が生まれるだけでなく、和の風合いをさらに引き立てるため、和室の見た目を損なわずにリフレッシュするのに適しています。
また、ラグの色合いにも気を配ると良いでしょう。イ草畳のやわらかな緑色と調和するナチュラルカラー、例えばベージュやグレー、淡いブラウンなどが落ち着いた雰囲気を作り出し、空間全体がリラックスできる環境になります。
シンプルなデザインのラグや、和風の幾何学模様、または落ち着いた花柄のラグを選ぶことで、和室の伝統的な雰囲気を活かしつつ、おしゃれで和モダンな空間に仕上げられます。
さらに、畳との相性を考えて、ラグの厚さにも注意しましょう。イ草畳に適したラグは、あまり厚みがなく、軽量で持ち運びやすいものが良いです。
厚手すぎるラグだと通気性が妨げられ、湿気がこもりやすくなるため、畳の劣化を防ぐためにも、適度な厚みを持つラグを選ぶことが重要です。通気性を意識した素材の選び方で、イ草畳と相性の良い快適な空間が作れます。
・ 化学畳に合うラグの特徴
和紙などの化学畳は、耐久性や防汚性に優れており、汚れが付きにくく掃除がしやすいため、ペットや小さなお子さんがいる家庭でも安心して使える点が魅力です。
さらに、湿気による変色や劣化が起こりにくいため、メンテナンスが簡単で、ラグの素材やデザインの選択肢が広がります。
化学畳には、和紙、ポリプロピレンやポリエステルなどの合成繊維のラグが特に適しています。これらの素材は摩耗や汚れに強いため、毎日使うリビングや人が頻繁に通る場所で使用しても傷みにくい特徴があります。
さらに、防水性や防汚性の加工が施されたラグは、液体をこぼしても染み込みにくいため、掃除が簡単で、化学畳と相性の良い選択です。また、シミや汚れがつきにくいメリットがあるため、化学畳を使う家庭では、特に手入れが楽になるでしょう。
デザインに関しては、化学畳の現代的な見た目を活かして、モダンな柄やシンプルな無地のラグがよく合います。特に幾何学模様や淡い色のストライプ、チェック柄など、シンプルで洗練されたデザインは、化学畳の都会的なスタイルにマッチします。
また、色選びも重要です。化学畳は、一般的にグレーやベージュなど落ち着いた色が多いため、濃いめのアクセントカラーのラグを選ぶことで、空間にメリハリが生まれます。
逆に、薄いパステルカラーを取り入れることで、やわらかな印象を持たせ、部屋全体を優しい雰囲気にすることも可能です。
さらに、ラグのサイズや厚さも重要です。化学畳の部屋では、少し大きめのラグを敷くことで、洋室に近いモダンなインテリアスタイルに仕上がります。また、薄手のラグを選ぶと、掃除がしやすくなり、頻繁に洗えるものだとさらにメンテナンスも楽になります。
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■ 畳の上にラグを敷く際の環境に配慮した選択肢
畳とラグの組み合わせは、快適な和室を作るだけでなく、環境にやさしい素材を選ぶことで持続可能なインテリアにもつながります。
この章では、畳の素材に配慮した自然素材のラグや、環境負荷を抑えたリサイクル素材のラグについて解説します。環境に優しい選択肢で、和室をさらに快適にしましょう。
・ 畳の素材にやさしい自然素材のラグ
畳は天然素材であるイ草などを使ったものが多く、その自然な質感や香りが和室の魅力です。そのため、ラグも自然素材のものを選ぶと、畳の特性を活かしつつ、長持ちさせることができます。
例えば、コットンやウール、リネンなどの自然素材は通気性が良く、畳の調湿作用を妨げないため、畳と相性が良いです。また、これらの天然素材は肌触りも優しいため、素足で過ごす和室でも快適です。
例えば、ウール素材のラグは冬場に暖かさを保ちながら、通気性もあるため、湿気がこもりにくく、畳への負担も軽減します。リネンやコットンは、特に夏場の和室に最適で、サラッとした触り心地で快適な空間を作ります。
実際に、天然素材のラグを使った和室では、畳が長持ちし、湿気やカビの発生が少なく、畳の寿命を延ばす効果も期待できます。また、自然素材のラグは使い込むほど味が出るため、長く愛用でき、畳とも調和しやすいです。
・ リサイクル素材を使用したラグの活用
リサイクル素材を使用したラグは、環境への配慮が行き届いた選択肢です。再生プラスチックやリサイクルコットンなどを使ったラグは、リサイクル素材ならではの風合いがあり、和室の畳とも違和感なく馴染みます。
特に和室では、環境負荷の少ない素材を選ぶことで、持続可能なインテリアを作ることができます。
たとえば、再生ポリエステルを使ったラグは、耐久性があり、和室に敷くことで床をしっかり保護してくれます。
また、再生素材のラグは汚れに強く、掃除がしやすいメリットもあります。デザインもナチュラルな色合いが多く、和室の雰囲気を損なわずに取り入れることができ、モダンな和風インテリアにもぴったりです。
リサイクル素材のラグを和室に活用する際には、自然の色味や落ち着いたデザインを選ぶと、畳の上でも違和感がありません。
■ 畳とラグで作るモダンな和洋折衷インテリア
畳とラグの組み合わせは、伝統的な和室に洋風のエッセンスを加え、モダンな和洋折衷スタイルを実現するための素敵な方法です。
ラグの配置や色の選び方を工夫することで、和室がより洗練され、個性的な空間に変わります。この章では、畳とラグを活かしたおしゃれな空間レイアウトや、色のアクセントを取り入れたコーディネート方法を紹介します。
・ ラグの配置で作るおしゃれな空間レイアウト
畳の上にラグを敷くとき、配置の工夫次第で空間の雰囲気を大きく変えることができます。
畳の中央に大きめのラグを置くと、部屋の中に「リビングスペース」を作り出すような効果が生まれ、和室が一層モダンでおしゃれな印象になります。特に、リビングとして使用する和室には、ソファやローテーブルの下にラグを敷くレイアウトがおすすめです。
これにより、畳が汚れるのを防ぎながら、リビングとしての機能も高まります。
また、ラグの配置に変化をつけることで、空間に奥行きを持たせたり、視覚的に広く見せたりすることも可能です。例えば、部屋の一角にポイントとして小さめのラグを配置すると、その場所がアクセントになり、部屋全体が引き締まった印象に。
畳の色合いとラグのデザインが調和することで、自然と和洋折衷のスタイルが出来上がります。実際に、畳の縁を見せるようにラグを少し小さめに敷いた例では、和のテイストが強調されつつも、ラグが洋の要素をプラスし、独特のモダンな空間が生まれました。
・ ラグで取り入れる色のアクセントと和の調和
畳とラグを組み合わせる際、色のアクセントを上手に取り入れることで、和室が一層おしゃれで洗練された空間に変わります。
ラグの色使いによって、部屋全体の雰囲気が大きく変わるため、アクセントカラーをうまく活用すると良いでしょう。例えば、和室には落ち着いたアースカラーやニュートラルなトーンのラグが合いやすいですが、そこに淡いブルーやグリーンなど、自然を感じさせる色を取り入れると、柔らかさと彩りがプラスされます。
また、少し大胆に、テラコッタやディープグリーンなどの濃い色をアクセントカラーとして使うことで、和のテイストを残しつつも、現代的で洗練された印象を与えることができます。
こうした色は、畳の緑がかった色味とも調和しやすく、和室に適した配色です。例えば、畳の上にディープグリーンのラグを敷いたケースでは、和の温かみが感じられると同時に、モダンなカフェのようなおしゃれな空間に仕上がりました。
デザインもシンプルな無地や控えめなパターンが、畳の存在感を引き立ててくれます。畳とラグを一体感のある空間に仕上げるためには、あくまで「和」をベースにしながらも、アクセントとして「洋」のカラーを取り入れることがポイントです。
色のアクセントと和の調和を意識することで、畳とラグのコントラストが生まれ、居心地の良い和洋折衷の空間を作り出すことができます。
■和室をおしゃれに!畳の上に敷くラグの選び方と注意点の総括
この記事では、畳とラグの組み合わせによって、和室をよりおしゃれでモダンな空間に変える方法を詳しくお伝えしてきました。
まず、畳の特性に合ったラグを選ぶことが大切であり、自然素材のラグを使うことで畳の通気性や調湿効果を損なわず、長持ちさせることができるというメリットについて触れました。
また、畳にラグを敷く際の注意点として、色焼けやシミができないようにラグの配置や定期的な位置替えが重要であること、湿気がこもらないように換気する工夫が必要であることも解説しました。
さらに、畳の種類別に見るラグの選び方として、イ草畳には竹やい草のラグ、化学畳には耐久性の高い合成繊維のラグなど、それぞれの畳に適した素材とデザインを紹介し、畳とラグが調和するポイントもお伝えしました。
また、環境に配慮したラグの選択肢として、自然素材やリサイクル素材を取り入れることで、持続可能なインテリアを実現する方法についても言及しました。
最後に、和洋折衷のモダンな空間を作るためのラグの配置や色使いのコツについてもご紹介し、和室をおしゃれにアレンジする具体的なアイデアを提供しました。
畳とラグを組み合わせることで生まれる和室の新しい可能性を、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。畳の良さを活かしつつ、現代的な要素を取り入れることで、伝統とモダンが共存する快適な空間を作り出しましょう!
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