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血液のシミが畳に残る最悪のケース/失敗しない落とし方とは?

「畳についた血液のシミ、どうしたら落とせるの?」そんなお悩みをお持ちではありませんか?血液は乾くとしつこい汚れになりがちですし、間違った方法で掃除をすると畳を傷めてしまうことも…。

また、時間が経った血液汚れはさらに落としにくくなり、見た目だけでなく衛生面でも心配ですよね。この記事では、畳職人として30年の経験を活かし、血液汚れをきれいに落とす方法を詳しく解説します。家庭にあるものでできる簡単な掃除法やプロの技術もお伝えするので、ぜひ参考にしてください!


この記事のポイント

  1. 畳に血液のシミが残る原因と最悪のケースを解説

    • 血液が染み込む仕組みや放置による影響をわかりやすく説明します。

  2. 家庭でできる血液汚れの応急処置と失敗しない方法を紹介

    • 身近な道具や洗剤で安全にシミを落とす方法をお伝えします。

  3. プロの視点で教える具体的なシミ抜き手順と注意点

    • 畳職人の実体験を基にした効果的な掃除法を公開します。

  4. しつこい血液汚れへの対処法と予防策も提案

    • 頑固なシミを落とす洗剤選びや、日頃のメンテナンス方法を詳しく解説します。




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■畳に血液のシミが残る原因と放置した場合の最悪のケース

畳に血液のシミが付いてしまうと、見た目の問題だけでなく、放置することで状態が悪化し、畳そのものを傷める原因になります。この章では、血液が畳に染み込む理由や時間が経つことで起こる影響、さらに実際の修復事例についてお話しします。


・血液が畳に染み込むメカニズムとは?

畳はイ草で作られており、その表面には無数の小さな繊維や空洞があります。この繊維が血液を吸い込むことで、シミが内部にまで染み込んでしまうのです。さらに、血液にはたんぱく質や鉄分が含まれているため、これが酸化して固まりやすくなり、時間が経つほど落としにくくなる特徴があります。畳は繊細な素材なので、一度深く染み込んでしまうと簡単には取り除けないことが多いんですよ。


・時間が経過するとどうなる?プロの視点で解説

時間が経つと血液のたんぱく質が固まり、これが畳の繊維に絡みつきます。さらに、湿気や温度の影響でシミが酸化し、黒ずんだり茶色く変色してしまうこともあります。実際の現場では、「掃除しても全然落ちない!」という声をよく耳にします。この状態になると、市販の洗剤や軽い拭き取りでは対応が難しくなり、畳そのものを張り替えるしかない場合もあるんです。

また、放置している間に血液の成分がカビの栄養になり、カビが広がることも。こうなると衛生的にも問題が出てきますね。特に湿度の高い季節は、放置することで畳がさらに傷みやすくなるので要注意です。


・実際に遭遇した「血液汚れ」の修復事例

以前、畳に血液が付いた状態で数日放置されたケースがありました。ご家族がうっかり掃除を後回しにしてしまい、血液が乾いてシミが深く浸透していました。この場合、表面だけをきれいにしてもシミが完全には取れず、最終的に部分的な張り替えを行うことになりました。

別の事例では、血液が付いた直後に適切な応急処置をしたおかげで、シミがほとんど残らなかったこともあります。この方は、すぐに乾いた布で血液を吸い取り、水拭きを試した後、中性洗剤を使って掃除していました。その結果、シミはほぼ取れ、張り替えをせずに済んだんです。

このように、早めの対応がどれほど大切かを痛感するエピソードが多いですね。畳は見た目以上にデリケートな素材ですから、放置せずにすぐ対応することが、きれいに保つ秘訣です!

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■畳の血液汚れを放置しないための初期対応

畳についた血液のシミを落とすには、早めの対応がとても重要です。この章では、家庭にある道具でできる簡単な応急処置や、失敗を避けるための注意点について解説します。間違った方法は逆効果になることもありますので、正しい初期対応を押さえておきましょう!


・乾いた布と水で応急処置する方法

血液が畳についてしまったら、最初に乾いた布やペーパータオルで軽く押さえ、血液を吸い取ります。このとき、こすらないのがポイントです。こすると血液がさらに繊維の奥に入り込んでしまうため、余計に落としにくくなります。

次に、水で軽く湿らせた布でポンポンと叩くように拭き取ります。この方法で、表面の血液がある程度除去できます。ただし、水を使いすぎると畳が傷んだりカビが発生したりする可能性があるため、濡らしすぎには注意してください。


・間違った対処法がシミを悪化させる理由

血液汚れを見つけると、ついゴシゴシこすってしまいがちですが、これが大きな落とし穴。こすりすぎると汚れが広がり、畳の繊維を傷める原因になります。また、漂白剤などの強い洗剤をいきなり使うのもNGです。畳の色が変わったり、素材が劣化する恐れがあるんです。

たとえば、以前のお客様で「漂白剤を試してみたら畳が白くなってしまった!」というケースがありました。適切な洗剤を選び、使い方を守ることが大切ですね。


・プロが教える失敗しない掃除アイテムの選び方

血液汚れの掃除には、基本的に中性洗剤がおすすめです。比較的やさしく汚れを落とせます。使い方は、水で薄めて布に染み込ませ、汚れた部分を軽く叩くだけ。これでほとんどの軽いシミは取れます。

必ず薄めて使用してください。濃いまま使うと畳を傷める原因になります。また、掃除後はしっかりと乾燥させることも重要です。湿気が残るとカビが発生するリスクが高まるため、換気を良くして乾燥させてください。

正しい初期対応をするだけで、シミの広がりを防ぎ、畳の美しさを守ることができます!ぜひ参考にしてみてくださいね。

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■畳についた血液の落とし方/家庭でできる実践テクニック

畳に血液のシミがついてしまったとき、自宅でどのように対処すれば良いのでしょうか?この章では、身近なアイテムを使った具体的な落とし方を紹介します。プロが実際に現場で使う方法も交えて、失敗しないコツをお伝えします!

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・オキシクリーンは畳に使えるのか?注意点を解説

オキシクリーンも血液汚れに効果的ですが、畳に使用する際には注意が必要です。使用する際は必ず容器などで薄めてから使いましょう。具体的には、記載の容量より倍に薄めて、布に染み込ませて汚れた部分を軽く叩いて様子をみます。

効果が感じられなければほんの少しだけ濃度を濃くしてください。ほんの少しだけです。

ただし、オキシクリーンには漂白効果があるため、目立たない場所でテストを行うことが必須です。畳の色や質感によっては、漂白されてしまうことがあるので、確認を怠らないでください。

また、使用後は水拭きでしっかりと洗剤を拭き取ることが重要です。洗剤が残ると、畳が変色したり傷んだりする原因になります。

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■血液のシミが取れないとき/現場で行うプロの方法

畳に血液のシミがついてしまい、家庭での掃除では取れなかった場合、プロが現場で行う具体的な方法をご紹介します。畳の素材を傷めず、シミを目立たなくするための最終手段です。

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チョークを活用したシミ取り方法

血液のシミが頑固な場合、チョークを使った方法が有効です。チョークの腹を使い、やさしくシミになっている部分をこすります。その後、乾いたタオルで軽く拭き上げるだけでOKです。この作業により、シミは薄くなり、見た目にはほとんど気にならなくなることが多いです。

ただし、これは最終手段であり、シミを化学的や物理的に完全に除去しているわけではありません。あくまで目立たなくさせているだけの処置となります。特に深く染み込んだ血液汚れは、時間が経つにつれて再び目立つ可能性がある点も留意してください。

また、新しい畳や色の薄い畳の場合、チョークを使用する前に目立たない部分で試してから行うと安全です。力を入れすぎると畳を傷つけてしまうことがあるので、優しく丁寧に作業することがポイントです。


シミが取り切れない場合の張り替え対応

どうしても血液のシミが取れない場合、畳表の部分的な張り替えを行うことがあります。この作業では、シミがついた部分だけを新しい畳表に交換するため、見た目を新品同様に整えることができます。

以前、血液のシミが長期間放置されたお客様の畳では、広範囲に汚れが広がっており、応急処置では解決できませんでした。この場合、部分張り替えを提案し、部屋全体の美観を取り戻すことができました。


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■血液汚れがしつこい場合の対処法/洗剤選びのポイント

血液汚れが畳に深く染み込んでしまった場合、家庭にある掃除アイテムでは落としきれないこともあります。この章では、しつこい血液のシミに適した洗剤の選び方や、プロに依頼するタイミングについて解説します。


・市販の洗剤で失敗しない方法

市販の洗剤を使う場合、中性洗剤を選ぶことがポイントです。中性洗剤は畳を傷める可能性が低く、安心して使えます。水で薄めた中性洗剤を布に染み込ませ、汚れた部分を軽く叩くようにして掃除します。このとき、ゴシゴシこするのは禁物です。繊維の奥に汚れが入り込んでしまうため、かえってシミが取れにくくなります。

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・掃除のプロに頼む方法もあるが/畳店で畳替えをしてもらうのが早い

血液汚れがしつこく、自宅での掃除や市販の洗剤でも落としきれない場合は、掃除のプロに依頼する方法もあります。しかし、血液が長期間染み込んでしまった畳は、汚れを完全に取り除くのが非常に難しいのが現実です。

そのため、畳店で「畳替え」をしてもらうのが最も確実で早い解決方法になります。畳替えには、畳表を部分的に張り替える方法や、畳そのものを新しいものに交換する方法があります。どちらの方法も、シミや汚れをきれいにリセットし、お部屋全体の印象を一新することができます。

以前の事例でも、血液のシミが深く浸透し、掃除ではどうにもならなかった畳を畳店で張り替えたことで、部屋が新品同様の美しさを取り戻しました。畳店のプロに相談することで、畳の状態に合わせた最適なプランを提案してもらえますよ。


掃除のプロに依頼するのも一つの方法ですが、畳替えは長く使う畳にとって最適な選択肢になる場合があります。迷ったときは、近くの畳店に相談してみてください!

▼畳替えの相談は前田畳店へ!



■畳の血液シミを防ぐために知っておきたい予防策

血液のシミは、放置すると畳に深く染み込み、取り除くのが難しくなります。そこで、この章では、日頃の掃除やメンテナンスでシミを防ぐための具体的な方法をお伝えします。

・日頃の掃除とメンテナンスでシミを防ぐ方法

畳を清潔に保つためには、日常的な掃除が重要です。私はお客様に、週に1回、畳専用の掃除用具を使って拭き掃除をおすすめしています。乾拭きするだけでも表面の汚れを取り除け、畳の状態を良好に保つことができます。

また、畳を汚れやシミから守るために、じゅうたんやラグを敷くのも一つの方法です。これにより、液体がこぼれても畳に直接染み込むのを防ぐことができます。特に、小さなお子様やペットがいる家庭では有効な対策です。じゅうたんやラグは、洗えるタイプを選ぶとお手入れも簡単ですよ。

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・血液が付いた時にすぐに行うべき3つのステップ

  1. 血液を吸収させない:まず、乾いた布やペーパータオルで血液を軽く押さえます。この時、絶対にこすらないようにしてください。

  2. 水を使って表面を拭く:布を水で軽く湿らせ、シミ部分を叩くように拭きます。水を使いすぎると畳が湿って傷む可能性があるので、使用量には注意しましょう。

  3. 乾燥させる:作業後は、扇風機やエアコンでしっかり乾燥させます。湿気を取り除くことでカビの発生を防ぎます。

・私が実践している「畳を守るための習慣」

私自身、畳職人として日常的に畳をきれいに保つための習慣をお客様にも伝えています。たとえば、季節の変わり目には部屋を十分に換気し、畳が湿気を吸い込みすぎないようにしています。また、汚れがついてしまった場合はすぐに応急処置を行うことで、シミが深く染み込むのを防いでいます。

さらに、じゅうたんやラグを敷くことで、日常的な汚れを防ぎつつ、畳の美しさを長く保つ工夫も取り入れています。これらの方法を取り入れることで、畳をきれいに保ちながら快適な空間を維持することができます。


■血液のシミが畳に残らないためにすべきことのまとめ

畳に血液がついてしまうと、放置することでシミが深く染み込み、取り除くのが難しくなる場合があります。しかし、この記事でお伝えしたように、適切な初期対応や予防策を行えば、多くのケースでシミを目立たなくすることが可能です。

最も重要なのは、汚れがついてしまったら「すぐに対応すること」です。乾いた布で押さえて余分な血液を吸い取り、その後に適切な洗浄方法を試すことで、シミが残るリスクを大幅に減らせます。中性洗剤といったアイテムを使う場合は、必ず目立たない部分でテストすることも忘れないでください。

また、普段から畳を守るための工夫を取り入れることも大切です。じゅうたんやラグを敷いて汚れを防ぐ、定期的に掃除を行い畳を清潔に保つといった予防策を続けることで、いざというときのダメージを最小限に抑えられます。

それでもシミが取れない場合には、畳店に相談して畳替えを検討するのがベストな選択です。部分張り替えや全体の畳替えを行うことで、見た目も機能も美しい状態に戻すことができます。

畳は日本の住まいに欠かせない大切な要素です。適切なケアを行い、美しい状態を長く保ちながら快適な和室空間を楽しんでいただければと思います!


■血液のシミが畳に残る最悪のケース/失敗しない落とし方とは?の総括

✅ 血液が畳に付いた場合は、放置せずすぐに対応することが大切。
✅ 初期対応では、乾いた布で押さえて血液を吸収させないようにする。
✅ 中性洗剤が家庭で使える効果的なアイテム。
✅ 洗剤を使用する際は、目立たない場所でテストを行うことが必須。
✅ チョークを使うことでシミを目立たなくさせる応急処置が可能。
✅ 乾燥をしっかり行うことで、シミの再発やカビの発生を防げる。
✅ 血液のシミが取れない場合は、畳店で畳替えを検討するのが最速の解決策。
✅ 日頃の掃除やメンテナンスが畳をきれいに保つ基本。
✅ じゅうたんやラグを敷くことで、汚れのリスクを減らすことができる。
✅ 強い漂白剤やゴシゴシこする掃除方法は逆効果になる場合がある。
✅ 血液汚れは乾燥すると固まるため、時間が経つほど落としにくくなる。
✅ 家庭での対処が難しい場合、掃除のプロや畳店に相談するのが安心。
✅ 部分張り替えなど、汚れた部分をリセットする方法もある。
✅ 適切な掃除方法を知ることで、畳を長持ちさせることができる。
✅ 畳は日本の伝統を支える素材だからこそ、適切なケアが大切。




【執筆者】前田畳店 代表 前田昌俊 ・岩手県盛岡市で60年以上続き地元の皆様に愛され続けている 前田畳店の二代目店主 ・畳、襖、障子、壁紙、網戸の張り替えと襖紙販売店『和紙屋』代表 ・現在登録者7000人の襖系Youtuber ・畳技能士資格、畳職人指導員資格と壁装技能資格を保有 ・『お客様への真心』が仕事の原点。これからもその信念を大切に貫く52歳

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