助けて!襖の取っ手が壊れた!修理と交換の完全マニュアルを解説
襖の取っ手が壊れてしまったら、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。和風の美しさを持つ襖は、日本の伝統的な住宅には欠かせない存在です。
しかし、頻繁に使用することで取っ手が劣化し、壊れてしまうこともあります。本記事では、襖の取っ手を修理・交換するための完全マニュアルを提供します。初心者でも安心して取り組めるように、必要な道具や手順を詳しく解説します。自分で襖を修理して、住まいを再び快適にしましょう!
※最終更新日 2024年7月
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襖の取っ手が壊れた!修理と方法と交換の目安
襖やドアは日々の生活をスムーズにまたは快適にするために重要な役割を果たしています。その中でも、和室には欠かせない存在である襖(ふすま)がありますが『取っ手(引手)』は、特にその役割が大きいです。
しかし、時と共に取っ手は劣化し、交換が必要になることもあります。今回は、そんな襖の取っ手の修理と交換方法について解説します。
襖の引手、交換?修理?
あらためて、襖を開け閉めする際に使う取っ手のことを、「引手(ひきて)」とも言います。襖紙を張り替えることは一般的に知られていますが、引手も取り外し、交換することができます。引手が壊れたり、取れたりした場合、または襖紙を貼り替える際には、引手の修理や交換を検討してみると良いでしょう。
金属製の取っ手は錆びることはありますが、割れることは少なく、指やペンチを使って比較的簡単に元に戻すことができます。錆が出た場合は、サンドペーパーや金属ブラシで錆を取り除き、必要に応じて錆止めスプレーを使用すると良いでしょう。金属製の取っ手は耐久性が高いため、適切なメンテナンスを行うことで長期間使用できます。
木製の引手の場合、細かく崩れていなければ木工用ボンドを使って修理することが可能です。修理する際は、崩れた部分を丁寧に接着し、クランプなどでしっかり固定して乾燥させることが重要です。木製の引手は自然な風合いを持ち、和室に馴染むため、修理して使い続ける価値があります。
しかし、プラスチック製の引手は一度割れてしまうと修理が非常に難しいです。接着剤を使って修理することもできますが、割れ目が目立ったり、強度が不十分で再度壊れてしまうことが多いため、基本的には交換するのが最善です。プラスチック製の引手はコストが低く、交換も比較的簡単なので、劣化や破損が発生した場合には新品に取り替えることをお勧めします。
このように、取っ手の素材によって適切な修理方法が異なりますので、それぞれの特性を理解して対処することが重要です。これから紹介する手順を参考にして、襖の取っ手をしっかりと修理・交換して、快適な住まいを取り戻しましょう。
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襖の取っ手の交換のタイミング
襖の取っ手の交換を検討するタイミングは主に二つあります。一つ目は、取っ手が壊れたり、取れたりしたとき。二つ目は、襖紙を貼り替える際です。どちらの場合も、襖の取っ手は経年劣化とともに交換が必要になるため、メンテナンスが必要な時期に取り替えるのがおすすめです。
取っ手はオンラインで購入できます。以下にいくつかのオンラインストアを挙げてみます。
モノタロウ:ここでは、襖の取っ手の取り替え方法や取っ手の種類についてしく説明されています。また、いくつかの取っ手のオプションがあります。
楽天市場: 楽天市場でも取っ手を購入することができます。具体的には、千鳥格子タイプの引手が販売されています。
襖(ふすま)の引手の価格は、その材質、デザイン、製造元などにより大きく異なります。一般的には、以下のような価格帯で取引されています。
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低価格帯:数百円から1,000円程度。これらは主にプラスチックや安価な金属製のもので、機能性を重視したシンプルなデザインのものが多いです。
中価格帯:1,000円から3,000円程度。こちらはより質の高い材料を使用し、デザインにも工夫が見られるものが多いです。金属製や木製のものが主流で、様々な形状や色彩のものがあります。
高価格帯:3,000円以上。こちらは高品質な材料を使用し、独特なデザインや手作りのものなどが含まれます。また、※アンティーク品やブランド品もこの価格帯に含まれることが多いです。※引用リンク:ファッションプレス【アンティーク】
また木製の引手は交換時に壊す可能性があるので注意です。壊さないポイントなどをまとめた記事も書いていますのでぜひご覧ください。
これらはあくまで一般的な相場であり、特定の商品の価格はこれらの範囲から外れることもあります。また、取り付け作業の有無や送料なども総費用に影響を与える要素となりますので、購入を検討される際にはこれらの要素も考慮に入れてください。
これらのサイトで必要な取っ手を見つけることができると思います。それぞれのサイトを訪れて、自分の好みや必要に応じて取っ手を選んでください。
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襖の引手交換時の注意
襖の引手を購入する際は、見た目だけで選ぶのではなく、裏の底の形と寸法を確認することが重要です。
引手の形は丸型か四角型の二種類
底の形は主に丸型か四角型の二種類があり、基本的には丸型を四角型に、または四角型を丸型にすることはできません。正しいサイズと形状の引手を選ぶことで、しっかりと取り付けられ、長期間にわたって快適に使用することができます。
このように、取っ手の素材によって適切な修理方法が異なりますので、それぞれの特性を理解して対処することが重要です。これから紹介する手順を参考にして、襖の取っ手をしっかりと修理・交換して、快適な住まいを取り戻しましょう。
これを間違うと大変です。僕の動画で解説しておりますのでぜひご覧くださいませ。
襖の取っ手(引手)の選び方
襖の引手を選ぶ際には、まず自分の好みを考えてみましょう。和室に合うデザイン、素材、色などを選びます。また、取っ手の大きさも重要です。小さすぎると使いづらい一方、大きすぎると襖に負担がかかる可能性があります。また、取っ手の形状も考える必要があります。丸い取っ手は握りやすいですが、角ばった取っ手は引きやすいという特徴があります。
ただし先にも言いましたが底の形は丸は丸、四角は四角しか使えないので注意してください。
また、取っ手の材質も重要な選択肢の一つです。木製の取っ手は、和室に良く合う一方で、金属製の取っ手は丈夫で長持ちします。どちらを選ぶかは、部屋の雰囲気や、取っ手の耐久性をどれだけ重視するかによります。
襖の引手を交換してみよう
襖の引手替えに必要な道具
襖(ふすま)の取っ手を交換する際には、以下の道具が必要となります。
ドライバー:取っ手の取り付け部分のネジを緩めたり、新しい取っ手を取り付ける際に必要です。プラスドライバーまたはマイナスドライバー、取っ手に使われているネジの種類によります。
ペンチ:古い取っ手を取り外す際に必要なことがあります。特に、取っ手が固くなっているか、古いネジが錆びていてドライバーだけでは取れない場合に役立ちます。
ニードルノーズプライヤー:これは先端が細く、深いところにあるネジを取り外すのに便利なペンチの一種です。取っ手の取り外しや取り付けに使います。
新しい取っ手:交換用の新しい取っ手が必要です。選ぶ際には、取っ手のデザイン、色、材質など、襖と部屋の装飾に合うものを選びます。
予備の引手釘:新しい取っ手には通常、引手釘が付属していますが、予備の引手釘があると便利です。取り付け中に引手釘をなくしたり、引手釘のサイズが合わない場合はあるので高いものではないので数種類準備しておくと良いかと思います。迷った場合には1mm径の13mmの釘が比較的応用が効きます。色は黒が引手釘としては付けた時に目立たなくてベストですがなければシルバー(銀色)でもかまいません。どうして釘頭の色が目立つ場合には黒マジックで塗るという裏技もあります。
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襖の取っ手の交換方法
襖の(引手)取っ手の交換は、初心者でも簡単に行うことができます。まず、古い取っ手を外します。取っ手は襖の表と裏に挟まれて固定されていることが多いので、両方を同時に引き抜くと取り外すことができます。
引手の取り外し手順
準備: まず、引手の周囲を確認します。特に引手釘が刺さっている場所を見つけてください。
バールの使用: 小型バールを引手の縁に差し込み、少しずつ持ち上げます。力を加えすぎると引手や襖が壊れる可能性があるので、慎重に行います。布を巻いたりして、バールが襖を傷つけないように工夫すると良いでしょう。
ペンチで釘を抜く: 引手が少し浮いたら、ペンチを使って釘頭を少し持ち上げます。釘をゆっくり引き抜き、引手を完全に取り外します。
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新しい引手の取り付け手順
新しい引手を準備: 新しい引手を取り付ける位置にセットします。引手の上下を確認して、正しい向きに配置してください。
釘の差し込み: 新しい引手に付属している釘を引手の穴に差し込みます。釘の頭が少し見える程度に差し込み、斜めにならないようにまっすぐにします。
ハンマーで釘を打つ: 釘をハンマーで軽く叩いて、引手をしっかり固定します。釘を打ち込みすぎないように注意してください。
最終確認: すべての釘が正しく打ち込まれ、引手がしっかりと固定されているか確認します。引手がぐらついていないか、全体が平らになっているかをチェックしてください。
以上の手順で、襖の引手を簡単に交換することができます。ぜひ挑戦してみてください。
襖の取っ手の交換は、一見単純な作業に見えますが、実はその選択には多くの要因が影響を与えます。例えば、取っ手の材質選びは、ただ美観だけでなく、環境への影響も考慮するべきです。
木製の取っ手は自然な素材であり、リサイクルも容易ですが、木材の採取による環境破壊も問題です。一方で、プラスチック製の取っ手は安価でありながら、環境に対する影響が大きいとされています。
また、取っ手のデザインは、部屋の装飾やテーマに大きく影響を与えます。和室であれば、伝統的な日本のデザインが好まれることが多いですが、最近ではモダンな和室も増えています。そのため、取っ手のデザインも多様化しており、選ぶ楽しみが増しています。
耐久性も重要な要素です。金属製の取っ手は丈夫で長持ちしますが、時間とともに錆びる可能性があります。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。木製の取っ手は、時間とともに色が変わることがありますが、それがかえって風味を出す場合もあります。
さらに、取っ手の交換は、家族の安全にも影響を与えます。特に、小さな子供や高齢者がいる家庭では、取っ手の形状や材質が怪我を防ぐためにも重要です。丸みを帯びた取っ手や、滑りにくい材質の取っ手は、安全性が高いとされています。
最後に、取っ手の交換は、家全体の印象をガラリと変えることがあります。新しい取っ手を選ぶことで、和室だけでなく、家全体が明るく、または落ち着いた雰囲気になることもあります。そのため、取っ手一つで家の印象が大きく変わることを理解し、慎重に選ぶことが重要です。
また、襖や障子の張り替えや補修には道具や材料が必要です。それほど高価な物ではないので揃えておいて損はありません。それについてもブログを書いておりますので興味のある方はご覧ください。
助けて!襖の取っ手が壊れた!修理と交換の完全マニュアルを解説の総括
襖の取っ手の交換は、それほど難しい作業ではありません。取っ手が壊れたり、取れたりした場合、または襖紙を貼り替える際には、引手の交換を検討してみてください。
また、取っ手を選ぶ際には、自分の好みや部屋の雰囲気、取っ手の耐久性などを考慮し、最適なものを選ぶことが大切です。そして、新しい取っ手を取り付けることで、和室の雰囲気を変えることもできます。あなたの和室が、新たな取っ手によって、さらに快適な空間になることを願っています。
以上、襖の取っ手の交換についての解説でした。この記事が、襖の取っ手を交換する予定がある人や、襖が経年劣化してきている人の参考になれば幸いです。
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