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令和vs昭和〜ジェネレーションという人類永遠のテーマ

子供の頃読んだ、藤子不二雄さんのSF短編漫画だったと思う。
ある宇宙人の集団が地球の人類を一定期間観察して、研究結果を宇宙船でシェアして、今後この星を乗っ取る価値があるかどうか、を議論している場面。
宇宙人A「この星は退化しています!(VTRを見せながら)ほら!この古い個体(大人、中年、老人)は『最近の若者はなっとらん!』と怒っているではないですか。これはこの星の新しく生まれてきた個体が従来の個体よりも能力が劣っている、という証拠となります。この国は退化しているのです!」と主張する。それを聞いた別の研究者が猛反論。
宇宙人B「いやいやいや!このVTRを見てください…ここでは新しい個体(子供、青年)が『大人は何にもわかっちゃいない』と嘆いているではないか!これはこの星で新しく生まれた個体は、従来の個体よりも理解力が高く優れているという動かぬ証拠だ。この星は進化しています!」
最終的に揉めに揉めた末「もう少し様子を見続けよう…」と終わったのです(笑)宇宙人からの視点、という一歩引いたところからジェネレーションギャップを表現するという描写が天才的でした。

最近のプロ野球では、昭和の高校野球のスター選手だった中日ドラゴンズの立浪監督が、平成生まれの令和青年たちとは全く噛み合わなかったようで、結果が出せず辞任しました。これは古い価値観にしがみつくことの危険性を私たちに教えてくれたのかもしれません。

人間は他の動物と比べて、様々な細かいことを個体どうしで伝聞する能力が長けています。しかし「伝える」ことと「伝わる」ことは別であり、一生懸命伝えても、相手の価値観に合わないと伝わりません。おじさんと若者のように育ち活躍した時代が違う人たちでは、価値観が共有できることはごく稀であり、価値観が全く違うことを前提に「伝える」努力をしないと伝わらないものです。

古代インド哲学では創造〜ブラフマン、維持〜ヴィシュヌ神、破壊〜シヴァ神という三つの神がいて(キリスト教の三位一体に繋がる)世を支配している、と云われる。
この創造維持破壊という概念は非常に理にかなっていて、新しいところを遡っても、江戸時代(維持)〜明治維新(破壊)〜明治政府、軍国主義(創造)〜大東亜帝国(維持)〜太平洋戦争(破壊)〜高度成長期(創造)〜平成ゆとり(維持)〜現在に至る、と不思議と矛盾がなく、年代による価値観の違いがあって当たり前なことがよくわかる。この流れから見るとそろそろ破壊の時代に入るのでしょうか?
年代の価値観の違い、そんなものはあって当たり前だという前提から、広く物事を見ていきたいものです。人の世は面白いですね!
身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!

ニューログリア脳神経科学研究所
所長 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
MENSAジャパン会員
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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20年連続200人/月以上来院の自由診療(実費治療)の治療院の経営者が、徒手医学の将来を担う医学系の若者に向けて、徒手医学に関する書籍を執筆中。一般の人にはわかりにくい内容も含まれるかもしれませんがご了承ください。
ご質問、ご要望ありましたらメールにて!また、根拠ある批判もお待ちしております(笑)
メール→umagiatles@gmail.com

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