[TSMaster]dbcの読み込みとトレース分析とグラフ分析
dbcの読み込み
メインメニュー/ 分析/ CANデータベースの表示のボタンをクリックする。
CAN Databaseウィンドウが開く。
CANチャンネルを選択してください。 [データベースの追加]ボタンをクリックする。
dbcファイルを選択する。
dbcの内容がCAN Databaseウィンドウに表示される。
TSMasterはdbcを読み取り、独自のファイル形式(pdbc)に変更して、「プロジェクトディレクトリ/ DB / CAN」ディレクトリに保存する。
TSMasterでdbcエディタを起動して編集すると、pdbcが自動的に更新される(90%以上のユースケース)。
TSMasterに関係なくdbcエディタを起動して編集すると、CAN Databaseでdbcを手動で削除して追加しなければpdbcが更新されない。
dbcファイル
私は現代自動車ジェネシス(BH)プロジェクトに参加した。当時、WHL_SPDなどのいくつかのメッセージの定義に関与していた。当時定義をdbcにしてベニューに適用してみるとうまく起動する。幸運である。
添付のtxtファイルをダウンロードし、ファイル拡張子をdbcに変更して使用する。
dbcを呼び出してトレースを見ると
dbcに信号が定義されている場合、メッセージ内の信号の物理量を見ることができる。
WHL_SPD_FLの場合、14ビット信号である。 14ビットは0xF3 0x44という2バイトで表示される。
バイトオーダーがIntelとして選択されている。 0x04F3 解釈される。
0x04F3は10進数で1,267である。
10進データ値は、以下のように物理量に変換される。
物理量 = データ値 x Factor + Offset
Factorは0.03125、Offsetは0と定義されている。
物理量の単位はkm / hと定義されている。
0x04F3に対応する車輪速度は39.59375km / hである。
同様に、WHL_SPD_FR、WHL_SPD_RL、WHL_SPD_RRも変換する。
トレースをグラフィカルに表示
メインメニュー/ Analysis/ Graphics/ Add Graphicsメニューで新しいグラフィックウィンドウを開く。
グラフィックウィンドウで+ボタンをクリックしてAdd CAN Signalを選択する。
データベースから信号を選択する。
Video ReplayウィンドウでStart Playbackボタンをクリックすると、トレースウィンドウにメッセージが表示され、グラフィックウィンドウに信号が表示される。
トレース分析
グラフの整理
グラフィックスのウィンドウに信号が多いとグラフが複雑になる。区域を分けて(split)信号をグループ別に集めて見やすく整理することができる。
グラフ表示
スケールチェックボックスでy軸スケール表示をon/offすることができる。
信号チェックボックスでグラフ表示をオン/オフできる。
信号をダブルクリックして、信号設定ウィンドウを開き、設定を変更することができる。
グラフ分析
必要に応じてカーソルを2つまで使用できる。
y値の変動(dY)を見たい場合、グラフィックスウィンドウのViewメニューを選択し、Toggle dY Displayを利用してdYを表示することができる。
結論
TS Masterで測定した車両CANデータファイルをトレースウィンドウとグラフィックスウィンドウで分析する方法を実習した。 (TSMasterに慣れれば数分以内にできる作業である。) この過程でCANメッセージと信号、データベースを説明した。
この過程を通じてメッセージ基盤、broadcast基盤CANメッセージ伝え方法を説明した。 CANH、CANLで構成されたバス、twisted-pair cable、終端抵抗というCANの物理階層特性を説明した。