こんな人近くにいたら幸せ
今から書くのは他界した私の母親の話です。
私は決して物書きでも、読書をする様な人でもありません。今回の #キナリ杯 おもしろそうな企画にホイホイ釣られて来ただけの民です。なので、伝わらなかったらごめんなさい。
私が中学生か、高校生かの学生の時です。
父は建築業で現場でバリバリと働く筋肉モリモリな大黒柱でした。小さな個人経営の会社なので、社長ながら朝早くから現場に出向き、現場監督をしつつ肌は日焼けサロンのギャルよりも真っ黒な肌でした。
そんな父の為、アトピー患者の娘の為に、母はいつも身体にいい物を見つけると買って試したくなるミーハー気質な人でした。
ある時、母は買ってきました。
サロン○スの新商品。今までは湿布式で肌に貼り付けるタイプしかなかった筋肉消炎剤の、塗るタイプ。肌に塗りつけるだけで効果があるってやつです。
先程も申したように、何でも試してみたい母親は、早速誰よりも早く効果を実感したい模様。買ってきた張本人が一番最初に商品を試します。
「うわぁ〜すごーい!本当によく効くこれ!」
母はものの数秒で大感激してました。そんなに効くの?すごいの?と疑り深い私は、母の手元からすごい噂のそれを受け取り、一言。
「いや、これキャップ付いたままやし…」
信じる者は救われるという諺が有りますが、うちの母親のことかと子供ながらに学んだ日でした。おしまい。
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