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半導体戦争の舞台裏:TSMCと日本の未来
こんにちは、とっしぃです!
今日は皆さんを半導体の世界へご招待します。スマホやパソコン、車、そして最近話題のAI。これらすべてを支える縁の下の力持ち、それが半導体なんです。でも、この小さな部品が今、世界を揺るがす大きな存在になっているんです。今回は、その舞台裏をのぞいてみましょう!
iPhoneが変えた世界
皆さん、iPhoneって覚えてますか?2007年に登場したときは「え、こんなの携帯電話じゃない!」って思った人も多かったはず。でも、このiPhoneが半導体業界に革命を起こしたんです。
それまでの半導体企業は、設計から製造まで全部自社でやる「垂直統合型」が主流でした。でも、iPhoneの登場で状況が一変。半導体の世界でも「分業」が始まったんです。
なぜかって?それは、半導体技術の進歩があまりにも速すぎて、一社では追いつけなくなったから。「よし、うちは設計に集中しよう」「いや、製造の方が得意だ」って感じで、各社が得意分野に特化し始めたんです。
アップルの野望とARMの台頭
ここで登場するのが、イギリスの会社ARM。彼らは半導体の設計をより簡単にするツールを開発し、それをアップルにライセンス供与したんです。これによってアップルは、iPhone専用のプロセッサを自社設計できるようになりました。
そして、アップルだけじゃない。アマゾン、グーグル、テスラまでもが自社設計の半導体を作り始めたんです。さらに、AIに特化した半導体で世界を席巻しているNVIDIAも。まさに、半導体設計の百花繚乱時代の到来です!
TSMCの台頭:製造のスペシャリスト
ここで注目したいのが、台湾のTSMC。彼らは「設計はしません。製造に特化します」というビジネスモデルを選んだんです。これが大当たり!
世界中の大企業が、自社設計の最先端半導体の製造をTSMCに発注するようになりました。その結果、TSMCは先端半導体市場の90%のシェアを握るまでに成長。まさに、半導体製造のドン!といった存在になったんです。
光の技術:ASMLの独占
でも、話はここで終わりません。半導体製造にはさらに細かい分業があるんです。その中で最も重要なのが、オランダのASMLという会社。
彼らは、半導体の回路を描く際に使う「超極端紫外線(EUV)」を生み出す装置を作っています。この装置、1台数百億円もするんです!しかも、ASMLしか作れない。つまり、ASMLの装置なしでは最先端の半導体は作れないんです。
日本の底力:検査装置と材料
ここで、日本の出番です!半導体製造には、ASMLの装置以外にもいろんな機器が必要。その中で、日本企業が強いのが検査装置と材料なんです。
レーザーテック、東京エレクトロン、アドバンテストなど、これらの分野で大きなシェアを持つ日本企業がたくさんあります。つまり、日本の技術なしでは最先端の半導体は作れないんです。すごいでしょ?
地政学とTSMCの熊本進出
さて、ここで疑問。なぜTSMCが熊本に工場を作るの?実は、これには深い理由があるんです。
アメリカは、世界最重要の半導体メーカーが台湾にあることを心配しています。もし中国が台湾を攻撃したら?台湾海峡が封鎖されたら?世界経済は大混乱に陥るでしょう。
そこで、アメリカは半導体のサプライチェーンを再構築しようとしています。その一環として、TSMCに日本やアメリカ、ドイツでの工場建設を促しているんです。
日本の挑戦:Rapidusプロジェクト
ここで、日本の大型プロジェクト「Rapidus」の登場です。トヨタ、ソフトバンク、NTT、三菱UFJなど8社の共同出資で立ち上げられたこのプロジェクト、日本版TSMCを目指しています。
彼らの目標は、2nmという最先端の半導体を製造すること。これは本当に野心的なプロジェクトで、日本政府も数千億円規模の支援を行っています。
なぜ今、半導体なのか?
最後に、なぜ今、半導体がこんなに重要なのか?それは、AIと軍事の両面で半導体の重要性が増しているからです。
高性能な半導体があれば、ネットワークが切れても独立して動作できます。例えば、戦場でGPSが正確に機能しないような状況でも、高性能な半導体があれば正確な位置情報を得られるんです。
つまり、半導体は国家の安全保障にも直結する重要な技術なんです。日本が半導体製造に参入することは、東アジアの未来にとって大きな意味を持つんです。
まとめ:日本の可能性
かつて世界をリードしていた日本の半導体産業。一時は下請け的な立場になりましたが、今また大きなチャンスが訪れています。
TSMCの熊本進出、Rapidusプロジェクト、そして日本の強みである材料や検査装置。これらを組み合わせれば、日本が再び世界の半導体産業で大きな存在感を示す日も近いかもしれません。
半導体は人類が作り出した最小で最強のデバイス。その最前線に日本が立つ日を、私は心待ちにしています。皆さんはどう思いますか?
以上、とっしぃがお送りしました。半導体の世界、想像以上におもしろいでしょ?次回もお楽しみに!
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