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中田敦彦が語る「40代の危機」の正体。人は目標を失うと、なぜ虚無感に襲われるのか?

中田敦彦が、自身のYouTubeチャンネル「トークチャンネル」で、最近経験した「ミドルエイジクライシス(中年期の危機)」について赤裸々に語りました。42歳という比較的若い年齢でこの危機に直面した彼が、どのようにしてトンネルの出口を見つけたのか、その貴重な体験をまとめてみました。

なぜ急に1ヶ月も動画を休んだのか

中田は2023年末、第三子が誕生したことをきっかけに3-4ヶ月の育休を取得。その後、自民党総裁選に関連した政治家との対談を精力的にこなしていました。しかし、その後突如として約1ヶ月間、動画投稿を休止することに。

「授業の準備がしんどくなった」と中田は告白します。政治家との対談はできても、YouTube大学の授業準備に向き合えない自分がいた。そこには、彼の心の奥底に潜む大きな変化が関係していたのです。

42歳で訪れた「早すぎる」危機

一般的に、ミドルエイジクライシスは48-49歳頃に訪れるとされています。しかし中田は、自身の人生における「早熟さ」を指摘します。

「良くも悪くも、私は早いんです」と中田。

  • テレビデビューも早かった

  • 音楽活動も早く成功

  • YouTubeも半年で「YouTube大学」として評価を得た

このように、通常なら5-6年かかることが短期間で実現してきた彼の人生。その分、危機も早く訪れたのではないか——。

没頭と喪失がもたらす空虚感

中田は自身の危機の本質を「没頭と喪失」という言葉で表現します。

「夢を追いかけている状態から、夢が叶った状態、あるいは叶わなくて諦めた状態も、実は似た精神状態になるんじゃないか」

若い頃から、お笑い芸人として、テレビタレントとして、そしてYouTuberとして、常に次の目標に向かって突き進んできた中田。しかし、ある程度の成功を収め、家族も増え、生活が安定してくると、突如として「これから何を目指せばいいのか」という虚無感に襲われたというのです。

トンネルを抜けるためのヒント

では、中田はどのようにしてこの危機を乗り越えようとしているのでしょうか。彼が見つけた2つのヒントを紹介します。

1. 小さな「ワクワク」を見つける

「大きな目標や夢でなくていい。少しでもワクワクする予定を立てること」と中田は語ります。

具体的には:

  • 絵を描き始めた(20年ぶり)

  • 個展を開催する予定を立てた

  • コミュニティでラジオのような配信を始めた

  • オールナイト公開生放送を企画

これらは売上や社会的な評価を求めるものではなく、純粋に自分がやりたいと思うことばかり。その「ライク(好き)」という感覚を大切にすることで、少しずつ心が動き始めたと言います。

2. 安定したペースを作る

もう一つのヒントは、定期的な活動を続けること。中田は週1本のペースで YouTube大学の授業を続けることを決めました。

「1日を捧げて授業の準備をする。それが今の自分にとってのペース」と語ります。以前のように数をこなすのではなく、しっかりと準備して、自分の納得のいく内容を届けることを選んだのです。

現代社会が抱える空虚感との向き合い方

中田の経験は、現代社会に生きる多くの人々が直面する問題を象徴しているように思えます。

SNSの発達により、誰もが知る「スーパースター」は存在しなくなり、それぞれのプラットフォームにスターが生まれる時代。その中で、自分の居場所や役割を見失いがちな私たち。

中田は言います。「自分の方向性を狭めるのではなく、興味があることに素直に向き合う。それが大切なのかもしれない」

最後に

中田の経験から学べることは、危機は誰にでも訪れるということ。そして、その危機を乗り越えるためには、必ずしも新しい大きな目標は必要なく、小さな「好き」の積み重ねが道を開くかもしれないということです。

40代に限らず、人生の岐路に立ったとき、この「没頭と喪失」という視点は、私たちに新しい気づきを与えてくれるのではないでしょうか。

あなたも、日々の生活の中で「ちょっとワクワクする」ことを見つけてみませんか?それが、人生の次のステージへのパスポートになるかもしれません。

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とっしぃ🐰🐰🐰
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