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不動産投資の闇!? 年間家賃収入1500万円でも手取り160万円の衝撃の真実

こんにちは、とっしぃです。
今回は、多くの人が憧れる不動産投資の世界について、ちょっと辛口な視点からお話しします。「年間家賃収入1500万円」という魅力的な数字の裏に隠された現実、そして不動産投資の幻想と真実について、一緒に掘り下げていきましょう。

不動産投資のキラキラした世界

不動産投資に興味を持ち始めると、こんな情報に出会うことがありませんか?

  • 「年間家賃収入700万円達成!」

  • 「資産2億円を23年で築き上げた秘訣」

  • 「5年でリタイアした不動産投資家の成功譚」

これらの話を聞くと、「株や副業じゃ遅すぎる。不動産投資なら短期間で大きな収入が得られるんじゃないか」と考えてしまいますよね。実際、私も最初はそう思っていました。

でも、ちょっと待ってください。その魅力的な数字の裏側には、意外な真実が隠されているんです。

衝撃の事実:年間家賃収入1500万円の真実

ここで、ある不動産投資のケースを見てみましょう。

  • 物件価格:1億8000万円

  • 購入方法:フルローン(全額借入)

  • 借入条件:金利3%、25年返済

  • 年間家賃収入:1500万円

さて、ここでクイズです。この投資家が自由に使えるお金(手取り)は、いくらだと思いますか?

  1. 620万円

  2. 340万円

  3. 160万円

正解は...3番の160万円です!

「えっ、待って。1500万円の収入なのに、手元に残るのはたったの160万円?」

そう、これが不動産投資の意外な真実なんです。では、なぜこんなことになるのか、詳しく見ていきましょう。

1500万円が160万円になる魔法の仕組み

1. 空室のリスク(▲75万円)

不動産投資の世界では、常に満室状態を維持するのは至難の業です。入居者が退去したり、新しい入居者が見つからなかったりするのは日常茶飯事。優秀な物件でも、年間5%程度の空室率は覚悟しなければいけません。

1500万円 × 5% = 75万円の損失

2. 管理会社への委託費用(▲75万円)

物件の管理を全て自分でやるのは、想像以上に大変です。入居者の募集、契約、クレーム対応、家賃回収...。多くの投資家は管理会社にこれらの業務を委託します。その費用は、家賃収入の約5%。

1500万円 × 5% = 75万円の支出

3. その他の諸経費(▲150万円)

固定資産税、保険料、修繕費、広告費...。物件を維持するためには、様々な経費がかかります。これらを合わせると、家賃収入の約10%になることも。

1500万円 × 10% = 150万円の支出

4. ローン返済(▲1000万円)

今回のケースでは、1億8000万円を全額借り入れています。金利3%、25年返済の条件で計算すると、年間の返済額は約1000万円。これが一番大きな出費になります。

5. 税金(▲40万円)

ここまでの支出を引いた後の200万円に対して、所得税と住民税がかかります。ざっくり20%として計算すると...

200万円 × 20% = 40万円の税金

こうして、1500万円の家賃収入は、最終的に160万円まで目減りしてしまうんです。

不動産投資の幻想と現実

ここまで見てきて、「じゃあ、不動産投資って全然儲からないじゃないか!」と思った方もいるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。

確かに、初心者が抱きがちな「不動産投資=簡単に大金持ち」という幻想は、現実とはかけ離れています。しかし、だからこそ、正しい知識と戦略が重要なんです。

幻想:家賃年収○○○○万円 = 超リッチ生活

現実:大きな家賃収入の裏には、それ以上の借金がある可能性が高い

幻想:数億円の不動産を持っていれば富裕層確定

現実:借入金を考慮した純資産で評価しないと意味がない

幻想:不動産投資で5年以内にリタイア可能

現実:短期間での成功には、膨大な借金とリスクを伴うことが多い

不動産投資を成功させるための現実的なアプローチ

では、不動産投資で成功するためには、どうすればいいのでしょうか?以下に、いくつかのポイントをまとめてみました。

  1. 現実的な目標設定:5年でリタイアではなく、10年、20年という長期的な視点で考える

  2. 適切な自己資金の準備:フルローンではなく、最低でも30%程度の頭金を用意する

  3. 慎重な物件選び:利回りだけでなく、立地、築年数、管理状態などを総合的に判断する

  4. リスク管理:空室率や金利上昇などのリスクを考慮したシミュレーションを行う

  5. 知識の習得:不動産投資に関する基礎知識、特に簿記や税務の知識を身につける

  6. 信頼できる情報源の確保:実績のある投資家や専門家からアドバイスを得る

  7. ポートフォリオの分散:不動産だけでなく、株式や債券など他の資産にも投資する

最後に:本当の資産を築くために

不動産投資は、決して「簡単に大金持ちになれる魔法の杖」ではありません。しかし、正しい知識と戦略を持って取り組めば、長期的に安定した収入を得られる素晴らしい投資手段になり得ます。

大切なのは、キラキラした情報に惑わされず、現実をしっかりと見つめること。そして、自分の状況に合った投資計画を立てることです。

不動産投資の世界は奥が深く、学ぶべきことがたくさんあります。でも、一歩一歩着実に進んでいけば、必ず道は開けるはずです。

皆さんも、幻想に惑わされず、現実的な目標を持って不動産投資に挑戦してみませんか?きっと、10年後、20年後の自分に感謝されるはずです。

それでは、今日はここまで。次回もためになる不動産投資の話題をお届けしますので、お楽しみに!

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