ディープラーニングは科学を変える
とても重要な変化が科学の分野で起こっている。
因果関係ではなく相関関係で事象が説明されるようになってきた。
今までの科学は、小さな理論や小さな実証を重ねていって大きな事象を説明することを目的にしていた。
このDNAを持っている人は、このたんぱく質が多く発現するから、このたんぱく質が細胞の働きを阻害して、ガンになりやすい。というのが、今までのアプローチ。
今は、たくさんの人のDNAと病歴を解析すると、このDNAを持っているとガンになりやすい。というのが、これからのアプローチ。
所謂、事実(fact)を積み重ねて論理的に説明できることが科学だったのが、そうではなくデータを解析するとそういう確率が高いということを調べることが科学になってきている。
東大の先生も、そう言っている記事が出ていた。
ちょっと遠いところから説明しましょう。今まで物理というのは、還元主義でやってきました。ある事象を要素に細分化し、その要素がどう作用しているかでその事象を理解しようという考え方です。その一方で、還元主義ではなくて事象全体を観察することによって将来を予測しようという考え方があります。
http://toyokeizai.net/articles/-/185506?page=2
これは、本当に世の中を変える変化だと思う。