リア充という特権階級 第十話(タバコ農家の場合)

セツタはタバコ農家だ。

今日は収穫日で、コミュニティのみんなが手伝いに来てくれる。
みんな、自分で育てたタバコを吸っているのが嬉しいらしく、毎回、30人ぐらい集まってくれる。

毎日の水やりも草ぬきも機器がやってくれるし、葉を乾燥させたり、紙を巻いたり、パッケージすることも機器がやってくれる。

機器は、クラウドファンディングで集めたお金で、2年前に買った。今日集まってくれているみんなは、クラウドファンディングで投資してくれた人達だ。

機器が壊れても、手取り足取り直し方を指示してくれる秘書アバターがいるため、壊れた部品を買えば、全部自分で直せてしまう。

箱のパッケージは、コミュニティの人がデザインしてくれている。なかなか素敵なデザインで、コミュニティでの思い出をモチーフにデザインしてくれている。

タバコの育て方も、秘書アバターが指示してくれるため、害虫がつくこともなく、淡々と育てることができている。

自分がやっていることは、毎日の成長記録や、コミュニティのみんなが来てくれたときの話をblogにupすることぐらいだ。

今日も、ミュージシャンの演奏を聴きながら、みんなでうまいタバコが吸えるだろう。

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