買って下さいから売ってくださいへ
あらゆるものが作品になっていくの続き。
社会で取引されるものは、作品かコモディティになっていく。
誰でも買えるようなコモディティと、誰かが特別に誰かのために作る作品の2種類。
コモディティは価格が安いものが選ばれるようになり、どんどん安くなっていくため、生活コストはどんどん下がると思う。
逆に、作品は大量生産できないため、安くならない。そして、買ってほしいと言わなくても、売ってくださいといわれるようになる。というか、売ってくださいと言われるものが作品として認められたものだと思う。
そして、人は、投票をするかのように、作品を購入する。現に、minneというハンドメイドサイトでは作品が取引されていて、個人の作家の人気順位がついている。
コモディティを作る生産者としての製造業は、今の高付加価値製品を作って売るビジネスモデルが成り立たなくなり、マーケットの中心ではなくなる。中心は、個人が作る大量生産しない作品。
買ってくださいと言い続けながらコモディティを売る企業と、売ってくださいと言われる個人生産者の2者が存在する社会になるのではないだろうか。