シール制作に至ったきっかけ⑤
物事が始まる時に何かきっかけがあるとすれば、てちさんが放った「来年ここで一緒に売るんですよね?w」というこの言葉は、自分に何かモーションを起こさせるには十分だった。とはいえ、まだほぼシールを作っていない状態に等しい自分はその時「いや、まだちょっとそこまでは💦」という状態だった。
でも頭の中では「本当に出来るのか?今までイベントにも出展などしたことないし、ましてやどんなシールを作るかも考えてない…でも自分の好きなことができれば楽しそうだな」とも考えてもいた。
そんなことを思いながら会場をふらついていた時「富山の方ですよね」と声をかけてくれた方がいた。かくさんと名乗るその男性は5、6年前からこちらのさん家祭りに来ているとのことで、自分がSTAR UOZUのTシャツを着ていることに気づいてくださり声をかけてくれた。彼も同じ富山から会場まで来ていた。かくさんに紹介していただき様々な方と名刺シール交換ができて、2時間弱の滞在中に手元にあった名刺シールはほとんどなくなってしまった。せっかくここまで来たのだから色々な方々と名刺シール交換をしなくては損!と思い、積極的に作家の皆さん方とも交換させていただいた。短い滞在時間ではあったが、思い切ってきてみた甲斐があった。
帰りは台風の大雨の中、また7時間かけて家路についた。
帰ってきて戦利品を開けてみると買った品物よりも多くの名刺シールが手元に集まっていたのだった。
その時、「名刺シールって面白い文化だからここから何か面白い形のものが生み出せないかな?」
と思い、考えを巡らせた結果、「名刺シールを使って変身する女の子の物語なんてどうだろうか」とどんどんアイデアが生まれてきた。それが「SEALIZE!くるみの青春」シリーズの誕生の瞬間であった。
続く