アナログおじさんのデジ活日誌『90日で成果を出すDX入門』読書録
50代近くになって、初めてウェブ担当になって5年が経ちました。
進化する市場やテクノロジーに戸惑いつつ、日々デジ勉に励んでおります。
しかし、インプットはするものの頭に残ってない、血肉になってない感が続いており、ふと「アウトプットもしなければ!」と思い立ち、noteを開いてみた次第です。
今回は、Kaizen Platform須藤憲司さん『90日で成果を出すDX入門』。
事例も多く、表現も平易なので入門編としては最適と思います。
また、ツールなど手法論ではなく、DX化を阻む本質的な課題が何なのかが
理解できます。(本当はもっと奥深いんでしょうけど)
印象に残った部分
・デジタル化とDXは違う
現在の業務をそのままデジタル化しても、問題は解決しない。
デジタル活用で、圧倒的かつ優れた顧客体験を提供し、事業を成長させる
ことがDX。
・DXがうまくいくのは「5%」
原因は「組織のもつれ」。各部門でくみ上げられたレガシーシステムが壁
となっている。
・DXを成功させるには
社内に影響力のある実力者のコミットメント
小さなことからまず結果を出し、後から正規のプロセスに変える
一番印象に残ったのは、「取り組んでいる問題そのものがズレている」ケースが多いということ。
どれだけデジタル技術に精通している人材が揃って、予算が潤沢にあったとしても、そもそもの問題定義が間違っていては、DXは成功しない。
数年間ですがウェブに関わってみて、私も感じるところです。
問題定義が重要なのは当たり前ですが、特にデジタルになるとなぜか「手段が目的化」する傾向が強い気がします。
引用されていたドラッカーの言葉
「問題にみえる多くは症状であって問題ではない」。
DXには、技術や知識よりも、真の問題に向けて深堀りする意識が大事なんですね。