待っていてね
うちの愛息子ニコロにはシベリアンハスキーの
お友達がいます。
名前はチャービルちゃんとタルトちゃん。
お姉ちゃんのチャビちゃんがニコロの幼馴染です。
飼い主は近所のマンションに住むご夫妻。
チャビちゃんとタルトちゃんは血は繋がっていないけど姉妹のように仲が良い子達でした。
ある朝、出勤する為に家を出た私はタルトちゃんだけを連れた奥さまを目にし、チャビちゃんはどうしたのかと声を掛けました。
すると涙ぐみ悲しそうな表情をした奥さまは
仕事で預けていた最中に癲癇の発作を起こし、
預け先から連絡を貰って駆けつけたけれど間に合わなかった…と語ってくれました。
ニコロがまだ赤ちゃんの頃からの幼馴染で
年齢もほぼ同じなチャビちゃんが亡くなった
ニュースはニコロとの時間には限りがあると
いう事実を私に明確に伝えている気がしました
まだタルトちゃんがお迎えされていない頃の事、
2人の駆け落ち事件がありました。
散歩中に会ったニコロとチャビちゃんがリードを振り切って2人で坂を駆け上がる逃避行をしたのです
今でこそニコロもリードが私の手から離れると
止まって私がリードを持つまで待ちますが当時は
まだ子供
慌てて追いかけた私と奥さまは、まだまだ戯れる2人のリードを持って近所のワンコ仲間のおじ様が
“駆け落ちしちゃった?”と笑いながら坂を降りてくる姿を目にし、皆で笑い合った思い出があります。
タルトちゃんがお迎えされてからは、お散歩中に
会う時、必ずチャビちゃんから声を掛け次にタルトちゃんを撫でたりしていました。
なぜなら人間もそうですが、一人っ子で甘え放題の子供がお姉ちゃんやお兄ちゃんになる時、淋しさを感じるようにワンコも淋しさやジェラシーを感じるからです。
チャビちゃんのモフモフが大好きでした。
尻尾のあたりをモフられるのが好きで、お腹まで出してくれたチャビちゃん。
ニコロはまだまだ虹の橋には送ってあげられないけど、橋の麓で待っていてね。
今までニコロとたくさんたくさん仲良くしてくれてありがとう。
病気もなくなった虹の橋で🌈駆け回りながら
待っていてね!
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