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お義母さん、僕の子供を産んでください No.12 揺蕩う心

ちゃぷん ちゃぷん・・・
岸にもやいだ小舟に、小さな波が打ち寄せる。
月がゆらゆら揺れている。
あなたの笑顔もゆらゆら揺れる。

まるで満月の透明な明かりに包まれているかのような、あなたの腕の中。
静かで優しくて暖かい。
ずっとこうしていられたら・・・
叶わぬ夢を見てしまう。

彼は、おやすみのキスをして微笑んだ。
一瞬、泣きそうになってぐっとこらえた。
「おやすみ」
私は黙って頷いた。
言葉に出すと、泣いてしまいそうだから。

ドアが閉まると同時に、私の頬を一筋の涙が流れる。
これ以上、好きになってはいけない・・・
そう何度も自分に言い聞かせる。
これ以上・・・
このままで・・・・

月が隠れた暗い部屋に、熱い溜息ひとつ。
今夜はもうシャワーはやめにしよう。
彼の残り香に包まれたまま眠りたい。

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