![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114704677/rectangle_large_type_2_3f3ca1230dd9088e0eef132bd454c7dd.jpeg?width=1200)
お義母さん、僕の子供を産んでください No.12 揺蕩う心
ちゃぷん ちゃぷん・・・
岸に舫だ小舟に、小さな波が打ち寄せる。
月がゆらゆら揺れている。
あなたの笑顔もゆらゆら揺れる。
まるで満月の透明な明かりに包まれているかのような、あなたの腕の中。
静かで優しくて暖かい。
ずっとこうしていられたら・・・
叶わぬ夢を見てしまう。
彼は、おやすみのキスをして微笑んだ。
一瞬、泣きそうになってぐっとこらえた。
「おやすみ」
私は黙って頷いた。
言葉に出すと、泣いてしまいそうだから。
ドアが閉まると同時に、私の頬を一筋の涙が流れる。
これ以上、好きになってはいけない・・・
そう何度も自分に言い聞かせる。
これ以上・・・
このままで・・・・
月が隠れた暗い部屋に、熱い溜息ひとつ。
今夜はもうシャワーはやめにしよう。
彼の残り香に包まれたまま眠りたい。
ここから先は
3,983字
/
3画像
¥ 100
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?