欠けていることは決して瑕(キズ)ではない
~~~ヾ(^∇^)おはよー♪
日中の暑さは続きそうだけど、朝夕涼しければ、ま、いっか^^
#タロット
勝利、成功、閃き、道を切り開く。
今までの成果がさらに増えるのを待っている状態。もしくは考え躊躇っている状態。
求めているものの一部が欠けていることは、
幸福に欠かすことのできない要素の一つである。
バートランド・ラッセル(イギリスの哲学者)
欠けているという言葉を聞くと、あるシーンを想い出す。
以前にも書いたと思うけど。
それは前に勤めていた会社で、錆びた鉄の階段を何度も往復して仕事をしていた時のこと。
真夏の日差しを浴びながら階段を駆け上がろうとしていた時、ふと足元に白い何かが目に入った。
よく見ると、それは白い蛾だった。
1cmにも満たないその小さな蛾には黒い点があり、その完璧なまでの美に僕は息を飲んだ。
一瞬、暑さも忘れるほど魅入った僕は、その場を動けなくなった。
美しさという言葉は、この蛾のためにあるものだと思った。
圧倒的な美がそこにはあった。
しかし残念なことに、その蛾の羽の一部が欠けていたのだ。
ああ、それさえなければ完璧なのに。
僕は何度も写真を撮るかどうか躊躇った。
そして結局、撮らなかった。
何とかその蛾から目を引き離し仕事に戻ったのはいいけれど、仕事中、ずっとの蛾のことが気になって仕方なかった。
そこを通るたび、目が引き寄せられた。
そのたび、写真を撮るかどうか迷った。
二時間ほどして、その蛾はいなくなった。
でも僕はそこを通るたび、その蛾を探した。
ああ、写真を撮っておけばよかった。
そればかり思っていた。
それから数年経った今でもその蛾のことをありありと覚えている。
あの時、写真を撮っておけばよかったという後悔と共に。
そして今、写真を撮らなかったことの後悔はなくなった。
あれで良かったのだと思っている。
写真を撮る代わりに、魂にしっかりと焼き付いている。
あの欠けた一部と共に。
そして僕は学んだ。
欠けていることは決して瑕(キズ)ではなく、誉(ほまれ)なのだと。
その欠けた部分があることで、いっそうその美しさが引き立っていたのだろう。
陶器の金継ぎの如く。
完璧を求めるのではなく、その美しさを愛るのだ。
NTRの原点 18🚫
tosio ゲイ 閲覧注意! 18🚫